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スリランカアーユルヴェーダステイを決めた理由(体験記は次回以降)

前回はアーユルヴェーダとの出会いを書いてみた。
今回はそこからどういう経緯で現在2週間も日本を離れてスリランカのアーユルヴェーダ施設に滞在しようと思ったのかについて書いてみようと思う。

理由は主に二つ。
まず一つ目のライトな理由としては、何度かのスリランカ渡航を通して、アーユルヴェーダが単なるマッサージ的なものではなく、個人の体質に合わせて食事や生活習慣を見直し、必要であればメディカルハーブから作られた薬も用いながら体質改善を図るホリスティックな伝統医療で、今なお人々の健康を支えているものだと聞き強く興味を持ったから。

2つ目の理由、これがメインなのだけど、個人的に最も大切にしたいテーマである「ストレスフルな環境でも人々が心身ともにウェルビーイングに生きていくためには何が必要なのか?」を日々模索する中で、世界的に評価を受けているヘルスケアツーリズムやメディカルツーリズムと呼ばれているものを一度実際に体験して学びたいと思ったからだった。

このテーマにこだわるにも実は結構色々な理由がある。

私自身人材ビジネスからキャリアをスタートさせていて、現在は移住という個人の生き方や暮らしの支援も行っているが、その中で結構な数のメンタルダウン者と関わり、同時に「再生」も見届けてきた。
これらの経験は間違いなくこのテーマに私自身を進ませた理由の一つだろうと思う。

また、私の祖母が自死していることも「人が幸せに生きていくこと」にこだわることへ大きく影響している。
当時は女性が生き方を自由に選べる時代ではなかった。
決められた生き方を受け入れたくなければ死を選ぶしかなかったのだろうから、孫娘的には彼女を責める気持ちは微塵もない。
ただ、それはやはり余りにも悲しい選択で、遺された家族に落とす影はとてつもなく暗いものだったことも事実だ。

だから、私は誰にも自ら死んで欲しくないと思っている。
矛盾するようだけれど、死ぬより苦しいことはあると思う。だから絶対に命を断つなとは思わないけれど、なんとかなることの方が多いと信じているから、意外と人は助けてくれると思うから、誰も死なないでいて欲しいと、実は真剣にいつも思って生きている。

家族以外にも、これまでにたくさんの近しい人が心を、体を病んでしまった。

少し前まであれだけ明るく元気だったのに・・・
あんなに溌剌と仕事をし、人を束ね、影響力を発揮していたのに・・・

どんな人でも何かが少し狂えば、大きな問題が重なれば、だれでもメンタルダウンするのだと痛感した。
こうなる前に何か出来なかったのだろうか。
心身が健康なうちに、もしくは小さなサインを感じ取った時に出来ることはなかったのだろうか。

転ばぬ先の杖ではないけれど、リテラシーとして心と体の健康を保つ術を学んだり、心の淀みを吐き出す場はないものか。もしないなら、作ればいいのか?

そんなことを考えていると、同じような課題意識を持った人が自然と集まるようになった。
そして2019年の春からゆるやかに、(仮称)ウェルビーイングプロジェクトが生まれ、動き出した。
これまで2度地方の宿泊施設やコワーキングを活用してリトリートプログラムをトライしてきていて、医療の専門家も新たに迎えこれからいよいよ全体の座組みを決めていこうとしているところだ。

そのために、今年に入ってからは仏教、脳科学、メンタルヘルスについての書籍を読みあさり、学べる場にはジャンル問わず積極的に出かけて、インプット&インプットの日々を過ごしていた。

前置きが長くなってしまったが、今回のアーユルヴェーダステイはそうしたインプットの一環として来ることに決めたのだった。
人々がなぜ世界中から安くない渡航費と、これまた決して安くはない滞在費を支払って遠いスリランカまで「心身を整え」に来るのか。そこには何があるのか。
ヒントになることがきっとある気がして、ちょうど仕事的に体が空くタイミングを狙い、思い切って2週間日本を離れることを決意したのだった。

結果、今の所大正解。学ぶものも多く、実際に体の変化も体感出来ている。
ちなみに現在は滞在4日目。
少しずつ表れてきた変化は、また次回以降のnoteで書いてみよう。


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