見出し画像

スリランカアーユルヴェーダ旅行記③(トリートメントと日々の暮らし編)

今回は、質問も多かった1日のスケジュールや、受けたトリートメントについて少しずつ詳細を書いていこうと思う。



私が宿泊していたヘリタンス マハゲダラというホテルでは、毎日トリートメントプランシートが配布され(薬と一緒に薬棚に置かれている)、滞在者はそれをディナー時にチェックし、そのプランに従って翌日一日を過ごすことになっている。

プランシートには、ヨガや瞑想プログラムなどのアクティビティやマッサージなども含めるとおよそ30にも及ぶメニューがあり、ドクターの指示のもと各人の体調に合わせてその日の組み合わせが決められていく。
10泊しただけでは全てのメニューは体験できず、おそらく半分程度しか受けることは出来なかったように思う。

画像1


基本的には1日のスケジュールは任意参加のモーニングヨガから始まる。
6時45分からビーチフロントのプールサイドで実施されるヨガを受けるため、まだ夜が明けきらない6時頃に起き、軽く舌を磨いて口をゆすぎ、お白湯を一杯ゆっくりと飲んでからヨガへ向かうのがここでの日課となっていた。

画像2


普段なら慌ただしく過ごしてしまう朝に行う1時間のヨガ。
まずはゆっくりと深く呼吸をしながら体を伸ばし、余分な緊張をほどいていく。
慣れないヨガに最初は楽しみを見出せなかったけれど、続けていくとその心地よさが段々とわかるようになってきた。
ヨガマットの上で波の音や鳥のさえずりを聞きながら、少しずつ明るくなっていく空と海の色を心から美しいと感じ、1日が始まる。

想像してもらえばわかる通り、これだけでもすばらしく精神が整う。
同じように日本で生活することは難しいけれど、ヨガは続けていきたいと思っている。


そんな心地の良いモーニングヨガが終わると、お待ちかねの朝ごはん。
前回書いた通り温かいスープにサラダ、山盛りのフルーツなどから自分のドーシャに合わせたものをゆっくりといただく。朝からこんな多くの品数を自分で用意することは普段難しいので、とても贅沢な気分に浸れる。

ちなみにどんな気温でも、食事の際に提供される飲み物はお白湯だ。このお白湯生活に慣れてしまうと冷たい水が刺激に感じてしまうほど。今ではすっかりお白湯の美味しさ、体への優しさにハマってしまった。


朝食が済むと、そこからトリートメントが始まる。
部屋に戻り、下着だけ(持参した紙ショーツのみ)になりトリートメント用のオレンジのガウンに着替えてヨガセンターへと向かう。
日にもよるが、基本的には午前中はずっと30分刻みくらいで予定が入っているので案外忙しい。

ここから、私が初日からどんなトリートメントを受けてきたかざっと書き出してみようと思う。

【トリートメント1日目】
9:00   ドクターファーストコンサルテーション
14:00 ウェルカムフットマッサージ
14:30 フェイスマッサージ
15:00    シンクロマッサージ
15:30 ハーバルバス

これらオイルトリートメントなどは全てアーユルヴェーダセンターの中にあるトリートメントルームで行われる。
ウェイティングルームで待っていると、時間ぴったりにセラピストさんたちが名前を呼びに来てくれるので、案内された部屋でパンツ一枚になってトリートメントを次々に受けていく。

オイルトリートメントの場合は、部屋にあるガスコンロでオイルを人肌に温めて施術してくれるのでとっても気持ちが良い。
アーユルヴェーダのオイルマッサージは、種類にもよるものの中国やタイなどと違ってあまりツボをゴリゴリ押すというよりかは、骨や内臓、筋肉を意識しながら全身をとにかく流していくというようなスタイルだ。

フェイスマッサージは珍しくクリームを使って行われる。
期間中妊婦さんが担当してくれたのだけど、とにかくタッチが優しくて毎回寝落ちしてしまうほど。顔がじんわりと温まり、むくみも取れ、顔が柔らかくなるこのフェイスマッサージは、個人的にとても好きな施術だった。

シンクロマッサージは、その名の通りセラピストさん2名がシンクロした動きで体の左右を同時にマッサージしてくれるというパワフルなもの。
腸揉みのようなマッサージもあるので、お通じで悩む女性は特に嬉しいんじゃないと思う。
終わる頃には全身ポッカポカ、むくみと無縁の体になることが出来る。

ハーバルバスは、薬草の入ったお湯に浸かるというもの。
入浴中ハーバルティーも持ってきてくれるので、水分をとりながらゆっくりと20分くらい入浴する。
静かなトリートメントルームの中庭で、ゆっくりと薬草風呂につかって風に揺れる木々を眺めるなんて、最高に優雅な時間だ。

画像3


【トリートメント2日目】
9:00  頭と肩のマッサージ
9:30  フェイシャルマッサージ
10:00 全身マッサージ
10:30 ハーバルバス
11:40 ドクターコンサルテーション
12:30 鍼治療

この日は先にマッサージ〜ハーバルバスを済ませてからのドクターコンサルテーション。
チーフドクターが、まずは初日のドーシャ診断のダブルチェックをしてくれた。次に血圧を測り、寝つきや体の不調にどんな変化があったか、いくつかの質問を重ねながらコンディションを細かくチェックしてくれる。

それが済むと初めての鍼治療へ。
板張りの部屋にマットレスが並べられていて、そこに寝転んで待っているとドクターが鍼を打ちにきてくれる。
アーユルヴェーダはツボの捉え方が中医学よりおおざっぱらしく、鍼灸師を兄に持つ私としては結構適当なところに刺している気もしたが、まぁここではこういうものなんだろうと思うことにしていた。

施術中、伝統音楽なのかマントラなのか・・・おじさんがアカペラで歌うなんとも形容し難い音楽が流れていて、それがまた妙に心地よく、100%の確率で全員寝落ち。
もちろん私も最後まで起きていられた試しがなく、不眠気味の人はみなこのテープを欲しがるほど。
もし次に誰かここ行くことがあったなら、なんという曲名なのか聞いてきてもらいたいと本気で思っている。
(ちなみに鍼治療は短期滞在者は受けることが出来ないそう)


と、まぁこんな感じでトリートメントやコンサルテーションがだいたい午前で終わるため、昼食後は自由時間となることが多かった。
私は仕事を少し持ち込んでいたのでメール対応などをしたり、ビーチで犬と遊んだり、本を読んだり、プールで泳いだりして過ごしていた。

画像4


施設外に観光に行く人もチラホラいるようだったけれど、午後にも週に何度かは瞑想の講座があったり、アクアヨガクラスなども開催されているので、基本は皆ホテル内で過ごしていたのではないかと思う。

夜はだいたい18時半から夕食が始まる。
ここでは週に一度モクテルパーティ(ノンアルコールパーティ)が開催され、滞在者同士がコミュニケーションをとる機会を作ってくれる。いろんな人と話すきっかけになり、一人で滞在していた私にとってはとても有り難かった。

夜はパーティがある日もそうでない日も、皆だいたい21時までには部屋に戻る。ノンアルコールだと騒がしくする人も皆無で、ホテル内はとても静かだ。
私もだいたい22時ごろには就寝し、翌朝また6時ごろに目覚めるという超健康的な毎日を送っていた。



とりあえず今回はシロダーラがはじまる前日までのスケジュールと日々の過ごし方について書いてみた。
正直この辺り(3日目)くらいまではとにかく慣れるのに精一杯という感じで、あまり何がなんだかわかっておらず、体の変化もまだ感じてはいなかったように思う。

次回以降で、徐々に感じられるようになってきた変化や、シロダーラ・ナシャカルマ(鼻炎の治療)体験についてまとめていく。
思ったより長ーくなってしまったけれど、あと2〜3記事くらいで終わるはず!
最後までお付き合いいただけると嬉しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?