九州2泊3日　バスで縦横無尽　#4（終）

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2016年4月14日、16日と熊本では史上初めての震度7の揺れを2度も観測した熊本。残念ながら甚大な被害がでてしまった。当初は熊本に行く予定はなかったが、迷いに迷った結果「震災から2週間の今」を見に行くことにした。

九州産交バス　ひのくに号に乗り熊本へ入る。ダイヤは依然乱れていて当初より迂回して進んでいく。街を見てみると、ところところ崩れていた家屋が見られた・・・。

熊本交通バスセンターへ

熊本交通バスセンターに到着。すると近くに人だかりがあったので何か聞いてみると、ボランティアの列らしい。

ゴールデンウィークとも重なったこの日は、1000人以上がボランティアに参加したとのこと。私が訪れた時間、まだ午前9時すぎなのだが、この時にはすでに受付は終了していた。

地下にもボランティア参加の列が

私はここからリムジンバスにのり阿蘇くまもと空港へ向かう。

熊本空港は一連の地震で最も被害が大きかった益城町にある。1回目こそは大きな影響はなかったものの2回目でターミナルに被害が出て閉鎖。3日後の19日に仮復旧をしている。それから2週間の姿はどうなっているんだろうか。

まずは1階ロビー。特にロビー中央部のひび割れがかなり酷く、安全のために通行止め。向こうにあるジェットスターのカウンターへは一度外に出ないと行けなくなっていた。

2階に上がる。

2階は出発ロビーとお土産屋が立ち並ぶエリア。搭乗待合室はガラス張りになっていて中の様子が見れるが、被害はここにも出ているようで、一部が閉鎖されていた。さらに土産屋も休業していたり、営業してた店も店舗面積を縮小。ターミナルは3階まであるが、ここも閉鎖されて入れなかった。

所々にヒビが入ったり、エスカレーターが使えなかったりと、まだまだ不便を強いられたりすることが多く、まだ仮復旧かなという印象だが、それでも3日で運航再開させたことに驚きを隠しきれなかった。

熊本城周辺を歩く

再び熊本市内へ。今回の熊本地震で象徴的だったのが熊本城の崩落である。実際のこの目で見てみると、所々で石垣が崩れているのが分かる。

当然ながら城内に入ることは出来ず、天守閣は遠くから眺めるだけ。しかし屋根にあるはずの瓦は揺れでほとんど落ちてなんとも痛々しい姿に。しゃちほこも見当たらない…。

今度は熊本城近くにある熊本城稲荷神社へ。私は旅先で神社仏閣参拝を恒例としており、今回もこれに従い参拝することに。入る時は被害がなかったのかなと思ったが…。

熊本城稲荷神社のおみくじは水に付けて運勢が分かるという珍しいもの。さっそく100円を収め、浸してみるとなんと大吉。めでたいので財布に入れて持ち帰ったが、帰りの飛行機でおみくじを見てみると白紙に。自慢は決して出来ないが、まぁ、自分が分かれば、いいんじゃないかなぁ…。多分。

鶴屋百貨店に掲げられたくまモンのメッセージ。相変わらずのおとぼけな表情だが、熊本と共にあゆむ気持ちは人一倍あるだろう。よそから来た人間にとっては応援しか出来ないが、コイツが頑張りすぎて過労死しないように、少しでもエネルギーになっていったら…。熊本空港で買ったからし蓮根を手に、私はこの旅を終えることにした。

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