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Sullivan Street Bakery 捏ねないパン

10数年ぶりにパンを焼く

 家の中で過ごし、かつ時間だけはたっぷりある自粛ライフ中、世界中で #bake がバズってるそうで、わたしもこの2ヶ月というもの、数日おきにマドレーヌやマフィンにパイなどを、焼き続けていた。
 甘いモノばかりというのにも、そろそろ飽きてきて、次はパン焼いてみるかな〜〜と、小さな野心が、一瞬だけ、頭に浮かんだ。...でも。

パンは、菓子ほど簡単には焼けない

 パンをつくる工程は、生地を捏ねたり、延ばしたり、叩きつけ、そして成形して。2度の発酵時は、正確な時間と温度管理にもかなりの気を遣う。
あの、いくつも連なる作業を想像するだけで、その気力と体力が今の自分にあるか?と測っただけで、ああ、やっぱり無理〜となってしまい...結局はスルー。

それが、この動画を見つけ、えっ!? うむむ!

捏ねないパンって?

 Sullivan Street Bakeryは、NYの老舗パン屋さんです。オーナーのジムさんが、考案したレシピは「4歳児でも作れる自家製パン」 ....なんと。衝撃。

材料は、粉、塩、ドライイースト、水。

道具は、ボウル1個、焼くとき使う鍋1個、この2つだけ。
(しかも、オーブンシート使えば、鍋はほとんど汚れもしない)

調理時間は、粉と水をかき混ぜる30秒、生地を鍋に入れ、オーブンへ移すための数分。合計しても、せいぜい10分以内。
(発酵に掛かる時間は別。といっても、人間は何もしない。生地の入ったボウルを部屋に放置するだけ)

すっごいシンプル&超簡単!




 動画を何回も見て、感心しきり。しかし実際に作ってみるまでは、とても信じられなかった。
だって全然捏ねないしー。捏ねないどころか、ほとんど生地に触れないし。これでちゃんと膨らむのかな? パリッと焼けるかな?と、疑念は消えず。。しかし。

焼き上がりは、この通り!

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クラストはパリパリ、クラムはしっとりモチモチ、気泡も良い感じ。ハード系のシンプルなパンを好むわたしには、申し分ない出来だった。
 あんまり美味しくて、「たったこれだけー??」と、面白がってつくるのも、また楽しくて、なんと3日連続、焼きたてパンの朝食。 贅沢やー。
このパンなら、3度のご飯を支度しながらだって、毎朝でも作れるね♡

新しい暮らしが始まる

 「パン作りは複雑で、手間も暇も掛かる。ゆえに、日々の食卓を優先せねばならない主婦には、荷が重い。っていうか、無理」という、長年の思い込みを、あっさりリリースしてくれた、ジムさんのパン。
 2006年に記事が公開されて以来、いまや世界中の人が「これならできる!」と、このパンを焼いているそう。この度の自粛ライフがなかったら、わたしもパンを焼いてみようなんて、きっと少しも思わなかったし、ジムさんのレシピにも出会うことはなかったでしょう。
 
 2020年がスタートした途端、世界の何もかもが一瞬で変わってしまい、わたしたちひとりひとりが、新しい暮らしに向き合うことになった今、ジムさんのレシピのように「わたしも変われる!」と、勇気が湧いてくるような、心がワクワクするような、そんなアイデアをシェアしたいと思っています^^

レシピとつくり方

 計量カップのサイズや粉の種類、オーブンの温度表示が、日本とアメリカでは異なるため、わたしたちにも作りやすいよう、少しだけアレンジして、下記へレシピを掲載しました。
どうぞ参考にしてみてくださいね^^

Sullivan Street Bakery 捏ねないパン / レシピ

[材料]
強力粉または中力粉 300g
塩 小さじ1と1/4
ドライイースト 小さじ1/4
水 250cc

[道具]
直径25cmくらいのボウル
オーブンシート20cm角
打ち粉(強力粉、グラハムなど)適宜
蓋ごとオーブンに入れられる厚手の鍋(直径18cm〜20cm)

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コロナ以降、小麦粉の品薄状態がずっと続いていて、やっと近所で買えたのは、うどん粉w   
ジムさんは「強力粉とオールパーパス(中力粉)を適当にミックスした粉でいいよ〜」って言っているから、うどん粉(中力粉)でも多分オッケー。

[つくり方]
1. ボウルへ粉、塩、ドライイーストを入れ、手でざっと混ぜてから水を加え、さらに混ぜる(クルクルと混ぜて粉っぽさがなくまで。20秒くらい)

2. ボウルにラップして、室温にて12時間放置(→1次発酵)

3. 打ち粉を振った台(キッチンカウンターへ直接でもよい)の上に、ボウルを逆さにして生地を落とす。生地の上へも打ち粉を振って、手のひらで軽く叩いてガスを抜き、ボウルを逆さに被せ、15分休ませる(→ベンチタイム)

4.  生地の両端を軽くつまみ、前後左右に三つ折にする。そっと生地を持ち上げ、オーブンシートを敷いて、その上に打ち粉をしておいた鍋へ、折り目を下にして入れる。蓋をして室温にて2時間放置(→2次発酵)
※生地の「三つ折り」→ジムさん's 動画の2:28を見てね

5. 230℃に予熱したオーブンへ、蓋ごと鍋を入れ、20分焼く

6. 蓋を外して、さらに15分焼く

※ジムさんは、鍋を空のままオーブンで予熱し、熱々の鍋を取り出して、そこへ生地を投入していますが、慣れないとちょっと熱くて危ない。だからそこは省略し、鍋へ生地を入れた後に蓋をした状態で、2次発酵まで済ませてます。これは、使う道具をボウル1つだけにしたいからというこちらの理由でもあり(笑) それでも望み通りに、ちゃんと膨らみますよー。





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