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1億人総クリエイター時代にクリエイターを目指さないキャリアへ

こんばんは。今日は2021年8月31日。

今日で今年の8月が終わる。当然だが明日からは9月が始まる。

毎年感じるが、8月は他の月とは異なる、言語化しづらい特別感があると思う。月初は夏が始まる期待感やワクワク感で溢れている一方で、月末は今年の夏も終わりを迎えるといった喪失感や空虚感に溢れている。

そんな2021年夏の終わりに、明日2021年9月1日から始まる新しい挑戦について、昨年8月に新卒で入社した会社を辞めてから、フリーランスとして活動してきたこの1年間を振り返りながら、「1億人総クリエイター時代にクリエイターを目指さないキャリア」を選んだ理由などを書いていきたい。


エリート街道から飛び降り「フリーランス」に

昨年の8月、僕は新卒で入社し、約2年半働いた外資系の損害保険会社を退職した。退職後の就職先は決まっていない状態で辞めたので、一時的に無職(ニート)の期間も存在した。

その後、無職期間を経て、フリーランスの編集者・ライターとしてのキャリアを開始することになった。(フリーランスとして働くことにした詳しい経緯などは、こちらのnoteで書いているので、気になる方はご参照ください)


なぜ、編集者・ライターをしようと思ったのか。

様々な理由があったが、最も大きな理由としては「仕事のやりがいを求めたかったから」だろう。


結局仕事とは、「誰かのために役立つこと」に帰結すると思っている。

そのためには、「誰が」「何を」「どのように」困っているのかを察知し、その悩みを解決できる価値を提供すること、それが「誰かのために役立つこと」だと思う。

その意味で言うと編集者・ライターとして、「世間にはまだ知られていないモノの価値」や、「伝えたいのに伝え方がわからないヒトの想い」などを、編集者として介在することで、それらをまずは言語化(顕在化)し、適切な手段・タイミングで、伝えたいターゲットに対して発信する一助になりたいと思っていた。

編集者として仕事を始めてからは、世の中には「世間にはまだ知られていないモノの価値」「伝えたいのに伝え方がわからないヒトの想い」で溢れていると感じた。それだけ編集者として介在するべきチャンスがたくさんあるのだと思った。


超情報過多時代のジレンマ

編集者として働き始めてから、次のステップに行くまでの経緯を話す前に、少し現代における社会のトレンドについて触れたい。

Youtuberという言葉が世間に根付き始めてしばらく経つが、そのほかにもインスタグラマー、Tikitokerなど、SNSやネットにおいて個人が発信する時代に突入しており、誰でも簡単にネットで発信できるようになった。

そのため、企業が圧倒的なチカラを持っていた一昔前の時代と比較すると、個人や少人数のチームが発信力を高め、影響力や情報発信力を持つようになった。

このトレンドは、個人が発信できるようになったことで、これまでは発信力のある企業からのみ情報を受け取れていたが、情報発信源が企業+個人になり、より情報受信者が求めている、パーソナライズ化された情報を享受できるようになった。その意味では、便利な世の中になりつつあると言える。

しかし一方で、以前は企業のみであった情報発信者が、企業+個人になることで、圧倒的に世間に投下される情報の量が増えた。それにより、情報発信者はいかにターゲットに見てもらうかに必死になり、情報受信者の可処分時間の取り合いの構図になってきている。

この状況は、情報の受信者側からするとどうだろうか。

それが、いわゆる超情報過多時代と言われているように、日常で触れる情報量が多すぎて、情報の取捨選択に疲弊してしまうという影響が出ていると感じる。

また、情報発信者の絶対数が増えたということは、必然的に「世間にはまだ知られていないモノの価値」や「伝えたいのに伝え方がわからないヒトの想い」を、伝えるべき人、伝えたい人に届けることが難しくなってきている。

このトレンドに乗らない手はないと、DX化を推進し始めている企業が増加している中、この超情報過多時代において、DX化を推進するといっても、どのように進めればいいかわからない、本当に情報を届けるべき人は誰なのかがわからなくなった、といった企業がとても多いなと実感している。


「文字」の限界と「映像」の可能性

上述したような超情報過多時代において、編集者として「文字」を手段とした情報発信の仕事をしていく中で、一つの壁(限界)を感じた。

ここで、当時受けていた企業への志望動機に、僕が感じた一つの壁について実際に書いていたので掲載したい。

(省略)世の中に対して発信する手段として現在は、「文字」を使っていますが、超情報過多の現代において、文字だけによる情報は、差別化が難しく、たとえ価値のあるコンテンツを言語化していたとしても、見過ごされてしまう可能性がとても高いです。そのため、どうしてもコンテンツを届けることのできる範囲が制限されてしまう現状に課題を感じていました。

もちろん「文字」による発信には、価値がないというわけではない。文字による価値のあるコンテンツは世の中にたくさん存在するし、最も発信するハードルが低いことから、誰でも文字による発信が可能である、などのストロングポイントは兼ね備えていると思う。

ただ、ここで言いたいのは、①文字によるコンテンツ量が多すぎるため、ターゲットに見てもらう競争率がとても高いこと②視覚を使う情報のため、可処分時間にフルコミットしてもらう必要がある③インプレッション量を取るためのプラットフォームが限られている、の3つだ。


①文字によるコンテンツ量が多すぎるため、ターゲットに見てもらう競争率がとても高いこと

誰でも文字によるコンテンツ発信は可能であるため、必然的に世間に投下されるコンテンツの総量は膨大な数になる。そのため、情報受信者側からすると、最も取捨選択が難しく、ある程度権威のある媒体からの情報のみを選択するという行動を起こしがちである。そうなると、せっかく個人でも発信できるようになったのに、結局世間が目にするコンテンツは、チカラを持った企業による情報発信に限定されてしまう。


②視覚を使う情報のため、可処分時間にフルコミットしてもらう必要がある

文字によるコンテンツは、当たり前だが「目で読む」ことでインプットすることができる。そのため、インプット中は、可処分時間の100%を費やす必要があり、超情報過多時代においてそのコミットメントを求めるのは、情報発信者側からすると、とてもハードルの高いものになる。


③インプレッション量を取るためのプラットフォームが限られている

文字によるコンテンツを発信しようと思った際、情報発信をするプラットフォームはどこになるだろうか?

世間的に最も文字による情報発信をしている印象なのは、やはり情報メディアだろう。メディアも近年は多様化してきており、オウンドメディア、ペイドメディア、アーンドメディア(詳細は割愛します)などがあり、特に企業が自社のHP内でコンテンツを発信するオウンドメディアは、良く耳にするはず。

また、TwitterやFacebook、noteなどのSNSも文字による情報発信ができる代表的なプラットフォームだろう。

しかしだ。例えば企業がオウンドメディアで情報発信をして、ターゲットにコンテンツを届けたいと思っても、SEO対策をしながら一定量のコンテンツを定期的に発信し続ける必要があり、そのノウハウとコンテンツを発信し続けるヒューマンリソースが不可欠になる。これが個人による発信となると、よりハードルは高くなる。

SNSでの発信なら、個人でもある程度のインプレッションを取るハードルは若干下がるかもしれないが、Twitter、Facebook、noteに限られる。近年のSNSトレンドで言うとやはりInstagram、Tikitok、Youtubeなどの動画や写真を発信するプラットフォームが熱いと言わざるを得ない。


そこで、僕は「映像」の可能性に興味を持ち始めた。

これも当時受けていた企業への志望動機に、「映像」への可能性を謳っている。

(省略)「映像」を手段としたコンテンツの表現にはとても魅力と可能性を感じています。映像を構成する要素には文字や音声も含まれており、しっかりと時間をとって目で読む必要がある文字だけのコンテンツと比較して、届けることのできる範囲が格段に広がります。そのため、「映像」を手段としたコンテンツ発信の仕事を通じて、コンテンツのリアルな価値を世の中のより多くの人に届けられる人間になりたいと思っています。


「映像」を手段としたコンテンツ発信でクリエイターを目指さない

当初は、映像を手段としたコンテンツをつくるクリエイターになろうかと思っていた。しかし、それは辞めた。

理由としては、映像制作は全くの素人の僕が、今から死ぬ気で努力して勉強すれば、一定のクオリティの映像コンテンツをつくることはできると思う。

でも、一定のクオリティの映像コンテンツをつくれるようになるだけであって、学生時代から映像制作を真剣に取り組んでいた方や、社会人人生を映像プロダクション一筋で働かれている方に追いつくことはできない。

それなら、自分にしかない価値を持った人材になるにはどうすれば良いのか。替えの効かない役割を担うようになるには何者になれば良いのか。

それらを考えた結論は、「映像を手段としたコンテンツを世間に届けたいヒト(企業)」と「クリエイター」と「世間」をつなげる役割になろう、だった。


「映像」の未来はまだまだ可能性に溢れている。5G時代が到来すると、より高解像度の映像を、どんな場所でもスムーズに視聴できるようになる。より一層、世間の人々が映像に触れる機会と時間が増えると予測される。

そんな時代が到来したら、映像コンテンツの発信需要は今よりも格段に増えるだろうが、適切な発信の仕方がわからないヒト(企業)で溢れることも想像できる。

そんな近い未来に、映像コンテンツを発信するプロセスにおいて、「映像を発信したいヒト(企業)」「映像をつくるクリエイター」「映像を受け取るヒト(世間)」をつなげる役割を担うことが、今の僕の目標である。


クリエイターコミュニティを保有する動画サービス制作会社「CACTAS」

僕の目標を達成するため、明日2021年9月1日から、正社員としてCACTASの一員になる。

正直、映像系の会社を色々見てきたが、今の僕が最も働くべき会社だと間違いなく断言できる。(なので採用していただいて本当に感謝してます...)

500人を超えるクリエイターが所属するコミュニティを保有しており、クライアント様からいただいた案件に最適なクリエイターチームを編成し、映像コンテンツを作成している。

また、各案件には社内のディレクターが必ずアサインされるため、クライアント様のニーズをしっかりと理解し、どんな映像を、どの媒体で、どのように発信するかをしっかりと併走する。

僕はセールス兼ディレクターとして採用していただいたので、映像コンテンツの発信をご検討されているが発信の仕方が分からない、以前映像コンテンツを制作・発信したが今ひとつ期待していたような効果を得られなかった、そもそも映像コンテンツ発信をするべきかも分からない、といったお悩みや課題を抱えている方(企業)に、気軽に相談に乗れるなんでも屋として、少しでも解決の兆しを一緒に探って行けたらと思っている。

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是非、このnoteを最後まで読んでくださった方で、少しでも映像コンテンツについてご興味や、それ以外でもコンテンツ発信についてのお悩み相談など、僕のTwitterでコメントでもDMでもいただければ、気軽にお話できればと思います!

弊社、株式会社CACTASの動画サービスについてご興味を持ってくださった方は、下記をご参照いただければと思います!


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