ta--wa--

愛に生かされ、絶望し、それでも、愛を求める。 これはある男の愛の物語

ta--wa--

愛に生かされ、絶望し、それでも、愛を求める。 これはある男の愛の物語

最近の記事

  • 固定された記事

いつか来た道

梅雨の合間の雲一つない晴天 湿度が高く蒸し暑い 川を伝う風が心地よく暑さをやわらげる 両岸の桜は青々と葉を茂らせていた 暑さのせいか 人はまばら ここは目黒川 いつか来た道 数年前の春 桜が満開に咲き誇る目黒川に 君と来たことを思い返している 人混みに溢れ はぐれないように 手を繋いで歩いた 君の手は緊張からか 少し汗ばんでいたのを覚えている 嬉しそうに桜を眺めている君の横顔は 満開の桜にも負けないくらい 輝いていた 時間を忘れ 気がつ

    • 花火が縮めた君と僕

      花火を見ると思い出してしまう 楽しかった君との思い出を 会社帰り毎日のように行ったお散歩 人形町から上野まで歩いたこともあった 手を繋ぎ君の横顔を見つめながら歩くのが 当たり前の日々だった 初めて手を繋いだのは花火大会 強引に誘ったのを覚えている それまで何度か食事には行っていたが 休みの日に誘ったことはなかったから どうしても君と花火を見たいんだ 何かを感じとったように 君は身構えた 君がいいよって言ってくれた時は 飛び跳ねて喜んだ 何を着てい

      • 小さくて大きな二歩目

        小さくて大きな一歩を踏み出した さらにもう一歩進む 女性と2人きりで出かけるのは久しぶり NFTの個展会場までお散歩がてら歩いていくことに 並んで歩く2人 とても暑い日で 君と私は大粒の汗を流しながら歩く 横を歩く君は顔を赤らめている よほど暑かったようだ でも、 その表情に色気を感じて ドキッとした たわいもない話をしながら約20分歩いた 会場はとても涼しかった 君の生き返るわーの顔 最高です 2人とも自分でフレーズを3つ選んで NFTを自

        • 愛とは今を懸命に生きること

          君と別れてから 心にポッカリと穴が空いていた 君を思い出すたびに 心が苦しく悲しくなった あんなに楽しい日々だったのに・・・ もう誰も愛さない 自分の心に鍵をかけた いつか 君が戻ってきてくれる 淡い期待を抱いていた そんな日々の中 君が結婚し子供を出産したことを 風の噂で聞いた おめでとうと同時に悲しさが襲ってきた 君はしっかりと新たな道を歩き出している 幸せに向かって歩いていたのだ 私だけが 今も止まっている だから悲しさを感じてしまう

        • 固定された記事

        いつか来た道

          小さくて大きな一歩

          胸がドキドキしている この感覚は久しぶり ちょっとそわそわしながらタイミングを 見計らっている 女性を誘うのは何年ぶりだろうか ダメならダメでよし そんな気持ちを持ちつつ 私は一歩踏みだすのだ そう自分に言い聞かせた チャンスはすぐに訪れた 帰り際に偶然にも2人きりになれた 「NFTって知ってる??」 「最近流行ってきてるみたいですね」 「そうそう。あまり興味ない??」 「興味あります」 「NFTはデジタルアートとして 見て楽しむこともできるん

          小さくて大きな一歩

          新たな一歩

          君とお別れしてから 3年が経つ これまでは ずっと君が頭の中にいた でも、 私の想いや君とのことを 文章に書くことによって 自分自身を俯瞰することができた気がする このままでいいのか それで幸せなのか 自分自身に問いかける 「嫌だ!!」 そう思ったら自然と気持ちが楽になった そしたら、 今まで他の女性に まったく感情を持たなかったのに デートに誘ってみようと思える女性が現れた 特別な恋心があるわけではない でも それは 君と出会った頃の

          新たな一歩

          2人の卒業旅行-それぞれの道の始まり-

          雨の中 手を繋ぎ歩く君と僕 言葉は少なめ 何かを噛みしめるように ゆっくりと歩いている 2人の卒業旅行 君との最後のデート 場所は農溝の滝・亀岩の洞窟 千葉県で有数のパワースポット ここは君のリクエストだった あいにく 有名なハート型の光の絶景は見れなかった 君とのドライブは毎回楽しかった 助手席に座る君の手を握りながら 運転するのが好きだった 君が寝そうになると ギュッと手を強く握る 君は寝てないよーって こっちを見つめる その反応が見

          2人の卒業旅行-それぞれの道の始まり-

          愛という名の執着

          最近ふと思うことがある 君への想いは今も愛なのか・・・ 今も君を愛しているのかと・・・ 君を思い浮かべることは多い 目を閉じればそこには君がいる 楽しかった過去の記憶が蘇る あの時に戻りたいと涙がこぼれることも・・・ この先君をどんなに想っても もう戻ることはできない なのになぜ 私の感じた違和感がここにあった これってもしかして 執着 楽しく幸せだった日々を引きずっている でも、それって 過去の幸せにしがみついてるだけ 過去の自慢話を 頭の

          愛という名の執着

          愛の魔法

          誰かを好きになり 日々が輝きだす 日常に彩りが加わり 自然と笑顔が溢れる これが 「愛の魔法」 どんな状況でも 瞬時に別世界へと誘い 心を解き放つ 今までどんよりしてた風景が 急にキラキラ輝きだし 生きていることに喜びを感じる 君に出会ってからの私がそうだった 単調で退屈な毎日が 充実感と喜びに満ち溢れる 君と会えるとわかった瞬間から ギアが一段上がり 自然に笑みがこぼれる それは 周りへの好循環をも生み出す 自分の心持ち一つでこんなに

          愛の魔法

          終わった愛の行方

          君との愛が終わった。 でも、 本当に愛は終わるのか 終わった愛はどこへ行ってしまうのだろうか 愛に終わりはない 君と私は愛し合い お別れをした でも、 君との愛は終わったわけじゃないんだよ 間違いなくお互いの中で生きているんだ 気づかないことの方が多いかもしれない でも 確かに生きている そして、 それぞれの人生に影響を与えている 別れても続く 新しい愛によって君との愛が成長する これからも、 一緒に歩んでいくんだよ この先 どれほどの

          終わった愛の行方

          笑い愛 -2人のラジオ-

          お腹の底から「笑った」ことが ここ数年ない 日々の生活への感度が落ちてきている それは、 諦めに似ているのかもしれない 何事にも期待せず ただ淡々と日々を生きている 君といた頃は良く笑った すべてが楽しくて 嫌なことがあっても 君のことを考えるだけで 笑顔になれた 今でも忘れない 君と上野公園でのデート中に 録音したstand.fm 私から切り出し 君は渋々付き合ってくれた お互い初めてだったので 何をしゃべればいいのかわからなかった 君

          笑い愛 -2人のラジオ-

          愛の均衡

          頭の中にはいつも君がいた 綺麗な景色に出会うたび、 君にも見せてあげたい 美味しいものに出会うたび、 君と一緒に行きたい 誰と見るかで景色は変わり 誰と食べるかで味は変わるのだ お互いに愛の均衡が保たれていれば 理想的な状態 しかし、 長くは続かない 均衡は脆く崩れていく 一方的な強い想いは 不安を増殖させ 今まで感じなかった感情を呼び起こす 君は私を好きじゃないんじゃないか 疑ってかかるような見方をする そして 相手にも同じことを求めるよ

          愛の均衡

          無償の愛

          「無償の愛」 この言葉を君と私に当てはめてみる 私は見返りを求めていた もっと私のことを好きになってよ 何度となく君に言ってしまった言葉だ こんなに好きなんだから、君も・・・ 思い返してみると、 私はいつも君に見返りばかりを求めて それを、 押し付けていた。 その度に君の心は離れていったんだね 「真実の愛」は「無償の愛」 君が喜んでくれればそれだけでいい 私はそう思えなかった 私の君への想いは無償の愛ではなかった つまり、 真実の愛ではなかった

          無償の愛

          愛することと愛されること

          愛には2種類ある 愛することと愛されること どちらも愛 でも 全く違うもの 5年間、私は間違いなく愛してきた ずっとそう思っていた でも今は違う 愛されていたんだと思う 愛していたのではなく愛されていた だから 今こんなにも君を思い出す 君に会いたいと思ってしまう 愛した君は忘れてしまっているだろう 思い出すこともないだろう 精一杯愛したのだから ありがとう愛してくれて 愛された私は 心の中に君を抱えて生きていく

          愛することと愛されること

          会いたい人

          会いたい。会いたい。会いたい。 私の想いは日々高まっていく。 最後に会ってから5年 「忘れよう」 思えば思うほど裏腹に強くなる想い。 君と過ごした5年間があまりにも大きすぎて、 幸せ過ぎて・・・。 夢のような時間。 でも、 もう戻れない。 せめて、 もう一度だけ会いたい。

          会いたい人