『金持ち父さんの投資ガイド[入門編]』を読んで思ったこと【後編】
こんばんわ、たいちです。
今回は、金持ち父さん貧乏父さんシリーズの投資入門書『金持ち父さんの投資ガイド[入門編]』について、ご紹介します。
前編は、コチラをご覧ください。
時間を投資せよ
3つのE
本書をはじめとした「金持ち父さんシリーズ」では、ファイナンシャルインテリジェンスを高めようというメッセージが出されています。
それを踏まえて、投資家としてより高みを目指していくために、必要な「3つのE」が存在します。
教育(Education)
経験(Experience)
ありあまるお金(Express cash)
よく芸能人やスポーツ選手が、投資で失敗したというお話を耳にしますが、それは”ありあまるお金”があったとしても、”教育”と”経験”が不足しているからと言えるでしょう。
また充分な”教育”を受けているような優秀な人でも、実際の”経験”が足りないがために、結果的に”ありあまるお金”を手にしていないということもあります。
コスパかタイパか
金持ち父さんは「投資の全てを知り尽くすのは、不可能だ」と話します。
投資が複雑多岐であることは、前編でご説明した通りですが、だからこそ一生をかけて学ぶ分野でもあると言えます。
多くの人は、お金をかけること以上に時間をかけることに、心理的な抵抗を示すといいます。
特に今の時代は、IT革命によってあらゆるスピードが劇的に加速し、スマホの操作ひとつで、欲しいものが手に入るようになりました。
ネットショップなどの物流は より早く、動画コンテンツなどの娯楽は より短くなっています。
そういったコスパ以上に「タイパ」が重視される時代だからこそ、目先の収入に飛びつく人と、長期的な資産構築を見て学びに時間をかける人で、大きな差が生まれるかも知れません。
終わりは無いけど、学べば学ぶほど、リスクを減らしながら投資をすることができるようになる。
投資における最初の一歩は、「腰を据えて学ぶ」覚悟を決めることなのです。
語彙を増やす
投資を学ぶにあたって、筆者は「投資の世界の語彙を増やしなさい」と説明しています。
例えば、こういった言葉を聞いて、みなさんは何をイメージするでしょうか?
市価調
フロアゾーニング
VP、PP、IP
POS
SS、AW
これらは、百貨店やスーパーマーケットなどの小売業界における専門用語です。
僕はとある雑貨店に勤務していた経験がありますので、これらの意味を解説無しで理解できますし、こういった言葉が飛び交う会話や情報誌を読んでいても、何を言っているのかが分かります。
そして、それらの情報を駆使して、実際に仕入れや売り場作りを行い、来店したお客様に商品を提供することで、会社の利益を回収していました。
投資に限らず、特定の世界で成功するためには、その世界の言葉を知る必要があるのです。
ちなみに、投資の世界の言葉になると、僕はちんぷんかんぷんです。
本書の中で筆者は、1週間にひとつで良いから、投資に関する新しい語彙を学ぶように言及しています。
僕もまずは、経済ニュースや情報誌に目を通して、そういった「自分辞典」のページを増やしていくようにします。
間違いを犯せ
偉人の格言
筆者は、たびたび歴史の偉人たちの言葉を用いて、投資について説明することがあります。
その中で、僕が印象に残っている言葉に、こんなものがあります。
また、金持ち父さんの言葉に言い換えると、「自分が知っていることの限界まできたら、間違いを犯すべきだ」と書かれています。
僕が起業で挫折したばかりなので、こういった話にアンテナが立っていることは明らかなのですが、今後も投資という変化の世界に足を踏み入れることを考えると、勇気付けられる言葉だと思います。
そしてもう一つ、触れておきたい格言がこちらです。
起きてしまった失敗にどう対処するかは非常に重要ですが、そもそもまだ遭遇していない失敗に対しても、捉え方次第で結果は変わります。
ちなみに、このときのドナルド・トランプは、個人負債が10億ドル、会社負債が90億ドルあったといいますから、この言葉がただの受け売りではなく、実体験から出ている言葉だと理解できます。
投資の世界でも、株式市場の暴落で損切りが多発する話、好調株の噂に皆が飛びつく話を聞きますから、そういった感情に流されず、問題に淡々と対処する力は重要になるのだと思います。
平均チャレンジ数0.8回
金持ち父さんは、多くの人々が成功しない理由として、「安全を気にしすぎて、一度も三振をしない人が多すぎるからだ」としています。
自転車に乗れるようになるまで、何度も転んで膝を擦りむいたように。
鉄棒で逆上がりができるようになるまで、何度も地面を蹴り上げたように。
投資もまた、市場の中に身を投じ、時には損をする経験をしなければ、上達することはありません。
しかし多くの人が損を恐れるあまり、プロを自称する人に運用を任せたり、銀行にお金を貯めたままにしていたりします。
一見、賢い選択をしているように見えますが、ファイナンシャルインテリジェンスが無いが故に、それでも結局は損をしているケースが多いといいます。
これは本書ではなく、僕が過去に参加した別のセミナーでのお話ですが、人が人生で何かにチャレンジする平均回数は、なんと「0.8回」だそうです。
一度もチャレンジせずに終わる人が、いかに多いかということですね。
市場の行く先は、誰にも分からない
投資に精通した人、良い投資をしている人は、「市場の変化を予測して、それに合わせて投資をすることで、利益を得ている人だ」と、僕は思っていました。
いわゆる競馬と同じく、どの企業の株が、この市場活動レースで勝つか?をいかにして当てるか?というゲームに見えていました。
しかし筆者によると、どんなプロだったとしても、市場がどう変わるかは予測できないそうです。
では、どのようにして収益を上げているのか言うと、ファイナンシャルインテリジェンスを高め、適切な対処を常にしておくことで、市場がどう動いても儲けられる、あるいは損をしないで済むような「準備」をしているのだといいます。
真の投資家は「予測」ではなく「準備」をする、ということですね。
前編で、投資家に混ざったギャンブラーが存在すると述べましたが、二者の大きな違いは、きっとここにあるのではないかと思いました。
真の投資家とは
5つのタイプ
投資家には、以下のような5つのタイプが存在すると、本書で解説されています。
適格投資家
専門投資家
洗練された投資家
インサイド投資家
究極の投資家
シリーズ本の過去作「金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント」でも、これとは別の形で5つのレベルが紹介されていました。
本書で紹介された5つのタイプは、そのうちの上位2つ「プロの投資家」と「資本家」をさらに分類したものだそうです。
くわしくは上級編で語られるとのことなので、僕もまずは「プロの投資家」レベルを達成して、上級編を手に取りたいですね。
年収20万ドルは、大したお金ではない
金持ち父さんは、筆者にこのような言葉を述べます。
「20万ドル(本書出版時のレートで約2,000万円)が大金だと思っているようでは、金持ちにはなれない。金持ちの投資家になるためには、年収20万ドルがバケツ一杯の水の中の1滴だと思えなくてはだめだ」
また住まいには貧乏用、中流用、金持ち用とあるように、投資にもそれぞれの資産階級に向けたものが存在しているとも説明しています。
今持っている所持金、これから投資していくお金に対する価値観で、稼げるお金も変わってくるということですね。
今の僕には、2,000万円という金額は、逆立ちしてアタマをひっくり返しても、大金にしか見えません。
しかし、RPGやアクションゲームで、後半にさしかかるに連れて、コインや経験値を貯めるのが容易くなってくると、ステージに散らばる1コイン、敵を倒したときの1経験値に対しての重みが、少なくなってきます。
そして、そうやってどんどん貯めたコインや経験値を使って、次はどんなふうに主人公を強化していこうかと、ワクワクしていたのを覚えています。
お金を稼ぐということもゲームだと思えば、やはり金持ち父さんのような景色があるという現実には、納得がいくわけです。
この違いが分かるか?
筆者は、次に挙げたものの違いが分かるようになったら、お金に関する洗練度が増したと思って良いと述べています。
良い負債、悪い負債
良い損失、悪い損失
良い支出、悪い支出
税金を納めること、報奨の意味を持った減税を受けること
雇われて働く会社、自分が所有する会社
会社の起こし方、会社の立て直し方、会社の株式の公開方法
それぞれの投資対象のメリットとデメリット
それらの法律上の特性、どれをいつ利用したら良いか
多くの人々は、一部の側面しか知らないので、結果的に儲けることができないといいます。
悪い負債しか知らない人は、お金を返済することしかしないし、悪い損失しか知らない人は、損することを避けようとします。
この問いかけに対する考えの変化で、自分の成長を測れるだろうなと感じますし、定期的に触れていきたいですね。
まとめ
以上、『金持ち父さんの投資ガイド[入門編]』を読んで思ったこと【後編】でした!
正直、まだ投資の世界に参入していない僕の解釈なので、筆者の意図すること、実際の投資家の解釈とは、乖離のある部分も多いかと思います。
その点の変化も含めて、今後も学び続けることで、自分の糧にしていきたいですね。
さて、金持ち父さんは投資で成功するにあたって、「5つのD」が必要だといいます。
夢(Dream)
献身(Dedication)
意欲(Drive)
データ(Data)
お金(Dollars)
多くの人は、4番と5番にばかり焦点を当てます。いわゆる外部的な要因ですね。
一方、上手くいく人は1番~3番にも焦点を当てますので、結果的に情報や資金が集まってくるということだと思います。
ここまで、いろいろと本書について述べてきましたが、要はやることはシンプルで、
勤労所得を不労所得に変える資産を築いていく
ということですね。
金持ち父さんは、「頭脳は強力な資産であり、強力な負債でもある」と述べています。
今後も学び続けることを通じて、自分の中の資産も大きくしていきます。
今日はここまで!