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椅子取りゲーム化する社会で自分の席を取る -決断備忘録 就活編-

どうも、ta9tです。

10月1日に内定式に行ってきました。

巷ではもうそろそろ21卒の選考が始まるという話を聞き、自分が就活を始めてからあっという間に1年が経ったんだなと感慨深くなりました。

人間というのは気持ちがコロコロと変わるものです。生活や見えるものが変われば少なからず影響を受けるだろうし、知らない間に全然違う自分になっているということも少なくありません。

だったら知っているうちに自分のやりたいことをきちんと書き記しておこうと思って、決断備忘録というのを今日から始めます。その時の自分はどんなモチベーションを根拠に決断をしたんだろうってのを記録するnoteです。まだ何者にもなっていないこの辺で一旦セーブしておきたいなと思いました。

椅子取りゲーム化する社会

自分が初めて就活について考えたのは2017年の冬ごろでした。大学院の同期たちが就活の話を始めて、人生で初めて就活が迫っていることを感じました。休学を決めていた自分は同期より1年就活が遅れることが決まっていたので、みんなの話をじっくりと聞くことにしました。

そうすると、就活生のタイプは2つに分かれているということが分かりました。「即戦力の人」と「そうでない人」です。自分は理系なので、特にこれが目に見えて分かりました。みんなとても優秀なのですが、世の中にはたくさんの人が居て、すでに多くの人が企業で働いています。その人たちと違う価値を示せる人、もしくは近しい価値を示せる人はそう多くはありません。かといって、常に走り続ける企業において教育にリソースを使いすぎる事は失速することを意味します。

つまり、「そうでない人」たちは限られた椅子をみんなで取り合わなければならないのです。ただでさえ少ない椅子の数個は即戦力の人たちがスムーズに座っていきます。その中で残る椅子はかなり少なくなります。そんな中で椅子取りゲームをするのは非常に過酷だ。2018年の春頃に自分はこの事に気付き、とっても焦りました。

椅子の確保を狙いつつも力を付ける

そんな過酷な椅子取りゲームで自分は椅子を勝ち取らなければなりません。椅子を勝ち取る方法は2つあります。

1. 第三者に椅子を確保してもらう方法
2. 他の人を力で押し切る方法

1の方法を取る場合は、いわゆる即戦力になる必要があります。しかし、基本的には即戦力だろうが何らかの選考を受ける必要はあります。そうなると、結局は力負けしないように鍛えていくしか手段はありません。

ただ、がむしゃらに色んな鍛え方をすれば良いって話ではありません。きちんと目標を決めて、そのためにはどこを鍛えれば良いのかというのを理解する必要があります。

不向きな事に対して素直に左スワイプしていく

「この子かわいいな〜、でも性格キツそう、、、うわ〜迷うな〜🤔」

で、右スワイプしてマッチングすると大抵自分がしんどくなります。
※分かりやすく例えようとしただけで実体験を参考にした訳ではありません()

まあ、マッチングアプリに関わらず何事もそうですよね。明確な理由があって悩んでいる場合、それを解決出来ずに選択してしまうと後々トラブルが発生する。割と当たり前の事ですが、そんな常に頭使ってたら疲れちゃうし考えられるキャパも決まってるから人間は失敗しちゃいます。

ただ、自分は就活を意識し始めた時から半年くらいで向き不向きTinderを生活のなかでたくさんしました。というより、何をしてる時に自分は集中してて、何をしてる時に自分は飽きてしまうのかというのに注目して生活をしてみたんです。

自分が輝いてる場面 MSSを選出する

2018年度丸々1年間休学して、色んな事に挑戦してみました。それこそ、高専の時からやっていたが没頭まではしなかったプログラミングや海外で仕事をしてみるなど幅広くやりたかったことをやった1年でした。ちょっと話は変わるのですが、無い物ねだりをするのではなく、欲しかったもの獲得をするなら休学はおすすめです。やりたいことをやるために休学してください。もったいないので。

色んな経験やスキルを獲得し、力が付いてきたところで今度は自分が輝いてたなという場面、MSS(Most Shinig Situation)を見つけていきました。自分は「自分が影響を受けた部門」「自分が影響を与えた(かもしれない)部門」の2部門でMSSを選出していきました。

👑自分が影響を受けた部門
1. 音楽を楽しんでる時(視聴 / ライブ参戦など)
2. 海外旅行に行っているとき(異なる文化の人と交流してる時など)
3. YouTubeを見ている時(本当に好きなことをしてる人を見てる時など)

音楽に関しては、人生を通して影響を受けているなと感じました。ただ自分の影響の受け方は少し特殊で、歌詞に影響されたとかではないんです。色んな音楽が思い出と結びついているので、聴くタイミングや曲を選ぶことで常に自分を安定させることが出来るんです。

👑自分が影響を与えた(かもしれない)部門
1. たくさんのアイデアを出した時
2. 人の相談を受けている時
3. 
複数人の意見などをまとめた時

「その発想は無かった」「よくそんなにアイデア出てくるね」と言われることが半年を通して多かったなと感じました。また、アイデアがベースで企画になり開発などが進むため、企画を最も理解している自分がディレクションをする機会もすごく多かったです。ゆえに人の話を聞く、説明する、ゴールへ導くといった経験も多くさせていただきました。また人間関係的な部分で言うと「論理的で正しい選択をする」といった意見や「ta9tに相談すると解決へ進む」といった意見もいただきました。

薄々気付いた方もいるかもしれませんが、

自分が影響を受けた = 活躍できるサービス分野のヒント💡
自分が影響を与えた = 自分が求められているポジションのヒント💡

になりました。この2つをかけ算をして、自分だけがすっぽり入るような席を決めていきました。

そして自分はPM的な立ち位置でユーザーも含めたみんなの理解者を目指そうと決意しました。また、自分が最も影響を受けた音楽というものをもっと多くの人に届けたい、つまりたくさんの曲との出会いを提供できる仕事をしたいと思いました。

提供したいUXの言語化をしてみる

先ほど述べたように自分は音楽を聴くことで人生に余裕ができました。なので、音楽が定額で聴き放題のサブスクリプションサービスなんて自分にとっては神サービスなんです。ただ上の記事に書いてある通り、現在日本での音楽サブスクリプションサービス加入率は良くて30%程度です。3人に1人、十分じゃんと思うかもしれませんが、アメリカやフィンランドでは約2人に1人の人が加入しています。

音楽で生活が豊かになるのに、何故こんなに加入率が低いんだろう。その課題はどうやったら解決できるだろう。

と考え、素直な疑問と思いを言語化しました。そこから自分は、音楽を消費することで人生が豊かになるという体験を提供したいと思いました。

この記事は狭いコミュニティかもしれませんが、プチバズりしてサブスク界隈の人たちにも読んでいただくことが出来ました。

やりたいことの実現性を考える

提供したいUXが決まった後、自分はその実現方法を考えました。

音楽を消費してもらうためには、日常の中に音楽との出会いを増やす、かつ音楽との出会いからダウンロードまでの導線をきちんと確保する必要があります。出会うだけでもダメだし、適当な曲を推薦してもダメです。きちんと出会いにストーリー性を与えた上でダウンロードまでスムーズにできる必要があります。

となった時に、国内最大のプラットフォームを持つLINELINE MUSICというサービスを持っているではありませんか。トークで友達に音楽がお勧めできたり、プロフィールBGMが設定できたりなど音楽との出会いにストーリー性を付けてくれます。かつ、メッセンジャーから音楽が再生でき、LINEアカウントさえあれば面倒な登録が不要で使えるLINE MUSICもある。ダウンロード導線までしっかりあります。選考ではLINEならではのアプローチで提供したいUXを実現する企画を持っていき、選考をパスしました。企業ならではのアプローチっていきなり言われると難しいですが、実現したいことから決めていくと合理的に考えやすいです。

もちろん他の企業についても調べたり、企業の人とお話したり、遊びに行かせてもらったりしました。しかし最終的には、LINEが第一志望で就活を行いました。そして無事にかなり早い段階で内定を貰うことができました。LINEの企画職は配属可能な部署ごとで取ったり取らなかったりなので、自分の席を取ることができたんじゃないかなと思ってます。

まとめ

結果として、自分は就活までに以下の3つのことをしました。

1. MSSを決める
 - 自分が知識面で他の人より輝ける分野を知る
 - 自分がスキル面で他の人より輝けるポジションを知る
2. 熱意を言語化する
 - 何に対して危機感を感じていて、どう解決したいかを言語化する
 - 提供したいUXを言語化する
3. やりたいことの実現性を考える
 - どういう方法が最も合理的かを言語化する
 - 既存のサービスで解決できそうか考察する

入りたい企業やなりたいポジションさえ決まれば、あとは実際に働いてる人のスキルから自分のスキルを引き算して、足りないスキルを補っていくだけです。そしてこのスキルの習得に対してもモチベーションも、やりたいことを実現するための一歩だと思えば苦じゃありません。何もモチベーションが無いところから勉強したり、就活の対策をするのはしんどいと思います。何の為にやってるか分からなくなるからです。

だから、自分は先に1~3をやって考えるべき内容を可能な限り潰しました。考えることが多いまま、様々なことをやるとキャパオーバーになってしまうので。内定後もちょこちょこ自分の課題を見つけ、克服しています。この前はデザイン留学に行きました。サムネ画像のブラウンもパスで書きました。

最後に。何かに躓いた時とかにもう1度このnoteを読み返して、自分の中にあるものを整理できたらいいなと思います。良い決断をしてくれ、未来の自分(めっちゃ他人事)

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