21年4/10 小説📖パロディ「痔滅の刃」No.146 第四章35 🔴次郎柿
⬜⬜大正天皇⑵
⬜謎解き②
天王寺にある、大正天皇が御臨泊されている老舗旅館の御座所に、安堵礼・痔良道医師が到着しました。
【安堵礼・痔良道(アンドレ・ジイド)】禰痔子の痔を治療してもらう為に、炭痔郎がフランスから招聘(しょうへい:礼を尽くして人を招くこと)した痔の専門医。
<安堵礼・痔良道>
拝見致します、どれどれ・・・
<大正天皇>
そんなにジロ~ジロ~見るでない
恥ずかしいではないか。
<安堵礼・痔良道>
ははぁ~・・・・・・・。
流石(さすが)天皇様・・・・・
ジロ~ジロ~見た結果は
やはりジローです、
痔瘻です!
【痔瘻(じろう)】症状が進むと皮膚に穴が開き、膿(うみ)が出るようになる。
よくぞお分かりで!
<大正天皇>
さもあらん。
余はこれ迄数々の南極(難局)に対処してきた。
【さもあらん】その通りじゃ。
南極観測船「しらせ」
故に痔瘻(ジロー)やタローのことは、よく存じておるのじゃ。
【ジロー、タロー】南極昭和基地に取り残されながらも、生存し救出された樺太犬の兄弟。
<痔(侍)従長>
天皇様、御冗談が過ぎまっシェ~
<大正天皇>
それにじゃ、・・・・・・・
痔瘻柿(次郎柿)は毎年食しておるからのう。
【次郎柿】明治41年(1908)以来、静岡県森町の次郎柿が天皇に献上されています。
<安堵礼痔良道>
天皇様、御心配には及びません。
小さい痔瘻ですから・・・・・・
私の治療で「完治」します。
これが本当の「完痔」です。
<大正天皇>
さようか、安心した・・・・
小さい痔瘻か・・・・
佐々木小痔瘻じゃのう・・・・・
【佐々木小次郎】巌流島で宮本武蔵に敗れる。
痔(次)号に続く
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