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【令和5年3月9日】行ってきます!家を一歩出るとそこはもう僕にとっては戦場なんだ。

「行ってきます」
妻と子供にそう言って今日も玄関の扉を閉める。
そう、今日も号砲が放たれたのである。
今日は、どの道を歩こうか。
私には最寄駅から一駅歩く習慣があり、5つの異なるルートから1つを選択して歩くようにしている。
今日はその中でも最短ルートで歩くことができる道を選択した。
道を歩いていると色々な物が目に入ってくる。
「周りを警戒しながら歩く野良猫」、「雨は降っていないのに一箇所だけに存在する水溜り」、それらを横目に見ながら今日も歩を進めていく。
冬の刺すような空気がやわらぎ、遠くから聴こえる鳥のさえずりや時折香る花の香りが春の訪れを教えてくれる。
街の空気が穏やかになっていくのとは対象的に年度末に差し掛かった仕事の方はというと多忙だ。
いつまで続くかわからない同じ日々(厳密に言うと日々少しの進展はあるのだが)の繰り返し。
そんなネガティブな感情を当たり前の街の景色、香り、音がやわらげてくれる。
私にとってこの20分前後の朝の日課が精神を安定させる上で必須なのだ。
さて、駅に到着し当駅始発の各駅停車に乗車する。
いつものメンバーだ。
果たしてこのメンバーは、どのようなことを考え仕事に向かうのだろうか、そんなことに思いを馳せながら私は今日も仕事に向かう。

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