8.事前にすべきこと④メンター向けに研修を実施する
「面談」が得意な人もいれば、苦手な人もいます。将来、リーダー、マネージャー、管理職と昇格していくうえでは「面談力」が必須になりますが、もともと、そのスキルを持ち合わせている人もいれば、研修や教育によって習得する人もいます。
よって、メンター向けに研修を実施することが必要な場合もあります。
■メンター研修の内容、どうする?
メンター研修の内容は様々ですが、「メンターの役割」「面談の進め方」「質問力」「傾聴力」「相談に乗る力」「話す際の留意点」について扱うことが多いのではないでしょうか。
メンター活動を始める前に研修をするならば、「第1回目の面談で怒った方がよいこと」を整理することもできます。
「自己紹介の重要性」「自己開示の方法」「時間の使い方」等を扱うのもメンターの不安払しょくのために有効です。
■メンターフォロー研修って、必要?
また、活動を開始して一定の時間が過ぎた後に、メンターフォローアップ研修を実施すれば、メンター同士がエピソードや経験を共有したり、相談をし合ったりすることもできます。組織の課題についてディスカッションすることもできるでしょう。
■組織がメンターに期待する役割を伝えることも大事
再び、メンター活動前に実施するメンター研修に話を戻しますが、研修を通じて、「メンターとして活動することのメリット」や「メンター活動を通じて得られる経験やスキル」について言及することで、メンターの視座を高めることもできます。
将来、部下をもつ立場になった時、業務上の報告・連絡・相談だけでなく、総合的な相談に乗ることが求められます。
「メンター活動を通じて、その相談に乗る力を鍛えて置いてほしい」とか、「直接指導をする立場にない後輩に対して、見守りつつ歩むべき道筋を示してあげ、“困った時に頼れる先輩”として認知されることが、将来、他部署を巻き込んで仕事をする際に必要な人脈形成につながる」とか。そんな期待を伝えることも、メンターの視座を高めるためには必要かもしれませんね。
外部の講師からの「こんな風に、メンターとしての経験を活かしてみたら?」といったアドバイスが、メンターに気づきを促し、モチベーションや意欲を高めることもあります。
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