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【社労士開業の道のり】事務指定講習(後編)

日曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
花粉症である私はあまりの辛さに病院の薬をもらい直しました。
そしたら劇的に回復したので、花粉症の薬はいい加減に選んではいけないと感じました。

さて前回、事務指定講習を受講するかしないかの経緯を書きました。
結果、事務指定講習を受けないという選択をしましたが、実務経験に不安を抱えていた私が取った行動を書いていきます。

◆全国社会保険労務士会連合会に問い合わせる

餅は餅屋に聞けという言葉通り、登録権者に基準を聞くことが一番です。
社労士の合格証書と一緒に入っていた登録案内の電話番号に問い合わせしました。

しかし・・・「電話では回答はできないため、FAXに質問事項を記載して送付ください」と回答がありました。
今時FAXか・・・なんて思いましたが、FAX以外の確認方法がないか調べてみたところ、全国社会保険労務士会連合会に実務経験についてGoogleフォームで問い合わせできることを発見しました。
※参考までに2022年のお知らせを貼付します。
登録に必要な2年間の実務経験(従事期間証明書)について

このお知らせは毎年試験合格発表後に出ているようで、実務経験を確認したい時に使用されているそうです。
実際の証明書に自分の実務経験を書き、その内容を事務局が見て、実務経験を満たしているか教えてくれます。
また実務経験に付随する質問も回答してくれるので、確認したいことがあれば併せて確認されることをお薦めします。
というのも問い合わせをしてから回答まで1週間ぐらい時間がかかるからです。
特に事務指定講習の申込前は私のように講習を受けるか受けないか悩んでいる方が多いため、回答に時間を要するそうです。
ちなみに私が実務経験有無の確認以外に質問した内容は次に記載します。

◆質問内容

(1)小規模な会社だが、実務経験有と考えていいか
これは、「YES」とのことです。会社の規模に関係なく、労務、社保の手続きを行っていれば、実務経験として考えてもいいそうです。
但し、自分が会社の代表であれば、他の役員等、2名以上の方に証明をしてもらえばいいそうです。
ひとり社長の場合は、どうなのかは微妙なところです。そもそもひとり社長であれば社会保険以外加入できないので、他の社労士業務に携わることはほぼないと思います。
また誰が証明するのかというところもポイントになります。
ひとり社長の方で、社労士業務をという方は早めの確認と事務指定講習の受講をされることをお薦めします。

(2)退職した会社の代表と揉めたが、この間も実務経験に入れたい場合、代表以外の方の証明でも良いか
結論「No」でした。
なぜ代表にサインをもらえないか。理由は、未払賃金のことで揉めたからです。
※詳細は、未払賃金の経緯記事をご覧ください。

私はこの未払賃金を起こした会社で総務の仕事をしていました。この期間を入れれば、2022年12月登録が実現できるので、すぐにでも社労士業務ができることになります。
しかし問題は証明書にサインをしてくれるかどうかということです。
未払賃金を起こしているのであれば、悪いと思ってサインしてくれそうですが、裁判で未払賃金は回収していることから、逆に恨まれている可能性が高いです。
このことからサインをもらう場合には、それなりの代償(例えばサインする代わりにお金を払う等)が必要だと思いました。

会社が倒産していれば、従事期間の留意事項の通り代表以外の方のサインでも良かったのですが、倒産していないと代表のサインが必須になります。
事務局の方も事情は理解いただきましたが、例外は難しいということでこちらは諦める選択をしなければいけませんでした。

(3)実務経験有でも事務指定講習を受けていいのか
答えは「YES」でした。
事務指定講習を受けながら、実務経験の要件を満たすというのも選択肢としてありとのことです。
但し、費用が77,000円かかるのは大きな出費です。
社労士業務に必要な申請関係を学べるのは嬉しいですが、費用を考えると悩ましいところです。
また学んだところで、その案件に当たるのはいつなのか。
法改正されていたら結局学び直しであることを考えると必要ないのかなと私は判断しました。

最後に、問い合わせの回答は全て電話で行われました。
普段会社で勤務されている方は、電話に出るのも大変であること。
併せて、回答の証拠が残らないのは何とかならないかなと感じました。
それでも色々親切に回答してくださるので、問い合わせ後に質問が増えた場合は、ここで聞いても良いかもしれませんね。

◆要件は揃った。次のステップへ

以上のことから、とりあえず2023年1月になれば、Mauveの実務経験だけで社労士資格の要件はクリアすることが確定しました。
今でもTwitter等の各種SNSで事務指定講習の記事を見かける度に、受けてみたいと思う気持ちはあります。
ただ受けない選択肢をした以上は、責任を持ってしっかり社労士業務をやろうと決意しました。

次回は事務所開業までの準備です。
個人でやるのか法人でやるのか。
何を準備した方がいいのか。
人材はどうするのか。

引き続き開業までのプロセスを書いていきます。

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