神銃(かみじゅう)~六つの弾丸~
馬鹿じぇねえのってつぶやいたらさ言葉がそのまま尖端がヘラのように拡がった小山金属の鑿みたく皮膚に突き刺さってきて抉れてくることこの上なしで痛え痛てえよ痛てえのなんのってよ肌を斑縞の尾っぽが蜷局を巻いたスジオナメラっぽく匍いやがるんだよなあたしは眼底がチカチカしてきてよほら疲れたとき飛蚊症っぽく光の筋が水晶体のなかを縦横無尽に走るのを知ってるだろそんな感じだよ辛くって辛くってさずいぶん我慢してきたねえって思えてきたらもう馬鹿らしくて馬鹿らしくて一番馬鹿なのはあたし自身だってこと