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~思考が現実を創る~ ポジティブマインドが組織にもたらす力

私たちの心は、
現実を形作る強力なツールです。

日々の仕事に直面する際、
マイナスの思考は私たちを容易に、
悪い方向に引きずり込みます。

しかし、プラスの思考を持つことで、
困難を乗り越え、
組織全体に活力をもたらすことができるのです。

このブログの中で、
プラスの思考が、
個人だけでなく、組織にとっても、
どのような影響を与えるかを探っていきます。

店長 vs ベテランスタッフ

「辞めさせたいスタッフがいるのですが、
 どうしたらいいですか?」

佐々木店長から連絡が来ました。

話を聞くと、
女性の部下の高島さんは、
店舗の中ではベテランであるにも関わらず、
出来る仕事の幅は広がらず、
クレームが多くて困っているとのことでした。

高島さんに注意をするのですが、
佐々木店長の話は聞かず、
言い訳や反論ばかりしてくるので、
佐々木店長の堪忍袋の緒が切れたようです。

話を聞いていく中で、
このまま2人に話し合いをさせていても、
良い方向には向かわないだろうなと思いました。

そこで、もう少しだけ、
高島さんの様子を見てもらいたいと、
私から佐々木店長に伝えました。

佐々木店長は、
本部の私からのお願いということもあり、
しぶしぶ承認してくれました。

質問の視点を変える

「高島さんを辞めさせるには、
 どうしたらいいのか?」

今の佐々木店長には、
この想いしかないわけです。

でも、それでは、
何も解決しないし、
事態が良い方向に向かいこともないでしょう。

だから、私は、
佐々木店長にこんな質問をしてみました。

「高島さんが、お店で頼られる存在になるには、
 どうしたらい良いと思いますか?」

質問を変えることで、
スタッフのマイナス面を見ていた
佐々木店長の考えを、
未来に向けて(プラス面)
考えてもらいたいと思ったのです。

でも、質問を変えたからと言って、
すぐに佐々木店長の考えが
未来に向かうかというと、
そんなことはないわけです。

初めのうちは、
高島さんの愚痴が続いてきます。

でも、それでいいんです。

まずは、佐々木店長の気持ちの
整理をしてもらうためにも、
何も言わずに、
話を聞いていました。

しばらく愚痴や悪口を言っていたので、
スッキリしたんでしょうね。

「でも、もしかしたら、
 ベテランだから聞きにくいのかな?」

佐々木店長の思考が、
大きく変わるタイミングが訪れました。

このタイミングを待っていた私は、
好機を逃さないよう、
「具体的に教えてくれますか?」
「他にはどんなことがありますか?」
と、質問をすることで、
佐々木店長の考えを
未来へと導いていきます。

1時間ぐらい2人で話したでしょうか。

最終的には、佐々木店長が高島さんに、
基本的な教育から再度やり直すことを
行うことに決めました。

佐々木店長がお店に戻り、
高島さんに丁寧に教育を行うことで、
高島さんの仕事のレベルは上がり、
人並みに仕事が出来るようになり、
クレームもなくなったのでした。

大切なのはマイナスをプラスに変えること

この体験を通じて、
私は質問1つで、
人の考えは大きく変わるんだなと学びました。

もし、佐々木店長が、
「辞めさせるにはどうしたらいいか」
とマイナス思考に捕らわれた質問をしていたら、
高島さんは今も働いていないでしょう。

なぜなら、この質問からは、
辞めさせるためのアイデアしか
出てこないですよね。

そうではなく、
「どうしたら高島さんの能力を引き出せるか」
「どうしたらクレームをもらわなくなるのか」と
少しでも未来に向かった質問をするだけで、
佐々木店長の視点が未来に向かったわけです。

未来に向いたプラスの思考で考えたから、
プラスの考えが生まれ
プラスの結果が出たのです。

人は、プラスの思考で考えるより、
マイナスで思考に簡単に捕らわれてしまいます。

「なんか、上手くいかないな」
と思った時は、
マイナスな思考に捕らわれていることが多いです。

そんな時は、
「今、マイナス思考に捕らわれているな」
と気づいていただき、
プラスの思考で考えなおしてもらいたいんです。

そうすることで、
皆様の仕事は上手くいくでしょう。

上手くいっていないときほど、
自分の思考を振り返る癖を
つけてみてください。


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