図9

愛のボラティリティ

パートナーとの交際は、株式投資と同じくボラティリティを用いたリスク管理をすることができる。というのが僕の主張だ。

ボラティリティとは?

株式投資で用いられる言葉で、一般的には価格(株価)変動の度合いを示す言葉で、「ボラティリティが大きい」という場合は、その商品の価格(株価)変動が大きいことを意味し、「ボラティリティが小さい」という場合は、その商品の価格(株価)変動が小さいことを意味します。
つまり、

価格の変動が激しいと値が大きくなる→リスク大
価格の変動が穏やかだと値が小さくなる→リスク小

愛のボラティリティ

日々変動するという意味で、恋愛における「交際満足度」は株価に似ているといえる。そして、その交際満足度(株価)には上限がない。(例えば、彼氏からプ自分の欲しかったプレゼントが貰えたら交際満足度はあがるはずだ)

株式のボラティリティは、ある期間での株価の変動率を表したものであることから、愛のボラティリティは、ある期間での交際満足度の変動率と言い換えることができる。

では、実際に愛のボラティリティを計算してみよう。

2組のカップルの例

設定
・2組の男女のカップルA,B
・彼女が交際満足度を記録
・満足度が50を下回ると別れを考え、30で別れを選択
・株価ではボラティリティの年率換算(×√240)を用いるが、今回は月率換算(×√30)を用いた

カップルA

ボラティリティ0.20の意味

ここから何が分かるかというと、今後1か月以内に交際満足度が平均(μ)の97から上下20%(1σ)以内に収まる確率が68%であるということだ。
つまり、68%の確率で78~116の間を推移するということだ。

よってこのカップルは、今後1か月以内に別れを考え始める60以下になる可能性は5%もなく、1か月以内に分かれる可能性は1%もないということが数学的にいえます。

カップルB

このカップルはクリスマスに喧嘩をしてしまって、彼女の交際満足度が激減…
ボラティリティをみてみると、なんと0.66!
今後1か月以内に交際満足度が平均(μ)の87から上下66%(1σ)以内に収まる確率が68%であるということだ。
つまり、68%の確率で30~144の間を推移するということだ。

よってこのカップルは、約16%の確率で1か月以内に別れるということが数学的にいえます。


このようにして、愛のボラティリティを用いて、パートナーとの交際のリスク管理ができるのだ。※あくまで一つの指標です。

この考え方を用いると、「お互い好きなのに別れちゃう」現象が説明できたり、記録している人の恋愛観が推測できたりする。愛の倒産確率も算出できるかも?
それについてはまた今度書こうかな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?