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赤ちゃんを隠れ鉄欠乏から守ろう!「乳幼児健診」で鉄欠乏(フェリチン)チェックの導入を!

乳幼児期は急激にからだが大きくなるので鉄分もたくさん必要になります。
新生乳は鉄分をお母さんより授かって生まれてきますが、その多くは①赤血球(ヘモグロビン)と②貯蔵鉄(肝臓など)に蓄えられています。
低酸素状態にある子宮内において多血傾向を示していた胎児も、出生により肺呼吸が始まり血液中に酸素が増えると、不要になった余分な赤血球の破壊が起こってきます(生理的溶血)。
壊された赤血球の中から放出された鉄は、直ちに赤血球産生には利用されずに、貯蔵鉄(フェリチン)として蓄えられます。
これは、腎臓から分泌されるエリスロポエチン(赤血球をつくる働きをうながす)の分泌がいまだ不十分なために、鉄欠乏になるので、そのための貯蓄です。

この間に、赤ちゃんの体重は増加し、わずか4カ月で出生時体重の「2倍」に増大し、その間の鉄需要は①母乳より摂取されるわずかな鉄分と②貯蔵鉄によりまかなわれます。

したがって、この頃から徐々に鉄分の経口摂取を増やさないと、赤ちゃんは鉄欠乏になってしまいます。

さらに、1歳に至る間に、体重は出生時の「3倍」となり、鉄需要はさらに増大します。

十分に鉄を補給するためには、早期からの離乳食が大切ですが、赤ちゃんは消化吸収能力が未発達な腸管です。

この時期、「牛乳貧血」と呼ばれる鉄欠乏症がみられることもあります。
牛乳に偏った栄養で育てられた赤ちゃんが、離乳食が不適切であったり、牛乳に対するアレルギー素因があると、「鉄欠乏症」になってしまいます。

脳をはじめ、身体の成長発達には、鉄が欠かせません。
貧血がなくても、鉄欠乏であることがあるので、フェリチンなどの鉄関連項目の評価が大切です。
「乳幼児健診」で鉄欠乏(フェリチン)チェックの導入が望まれます。

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「メンタルヘルスは食事から」 
日本栄養精神医学研究会 奥平智之 作成

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