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情報科のお仕事紹介&なるための方法

私はこれまで12年間情報科教員として勤務してきました。
情報科教員の仕事とは?情報科教員になるための方法について紹介します。


情報科教員の仕事とは?


高校の情報科の仕事って何をやるの?について紹介します


基本的な仕事

常勤や専任の情報科の仕事は主に授業、校務分掌、学級(副)担任部活となります。授業がメインですが、それ以外に学級担任として出欠管理、保護者対応等が入ってきます。その他、校務分掌という教員にそれぞれ割り当てられた事務的な仕事があります。私は主に教務の時間割の作成業務を担当しておりました。

校務分掌にはその他、進路指導や生徒指導、私立では広報といった業務などさまざまな業務があります。私立では1つの分掌だけでしたが、公立に勤めていたときは2つの分掌(教務・情報部)に所属しており、わりと忙しかったです。

またPC室の管理は学校の規模によりますが、あります。コンピュータ端末やサーバが調子が悪いときは契約している保守業者に依頼したり、サプライ品(用紙やインク)などを発注したりなど細かい作業等があります。

ここまで常勤・専任の業務を紹介しましたが、非常勤となると授業コマでの契約になりますので授業およびテスト作成・成績処理が主な仕事となります。

情報科目教員あるある

他の先生方からいろんな質問をされる

言い方をストレートに言うと民間企業に比べてICTのリテラシーが低い方が多いです(汗)
なのでWordやExcelの基本的な操作について質問されることが多いです。それをデメリットと感じずに自分のスキルが認めてもらっているというようにポジティブに考えたほうが良いですよ!(あまり質問を受けすぎると大変になってしまうのでご注意を笑)

システム関連の仕事は振ってくる

学校のネットワークインフラやPCが調子悪いときには大体質問を聞きに来られることが多いです。多くの学校では情報科は1人であることが多いためそのような場面が多くなってしまうのは仕方がないことかもしれません。
私が勤務していた私立高校では私含めて4人もいましたが、公立では1人だったためいろんな依頼がありました。
情報科の全国大会や東京都であれば東京都高校情報研究会などがありますのでそこでコミュニティを拡げると良いかもしれません。

情報科教諭になるための方法(基本)


教員免許を取得する

情報科の教員になるためには、教員免許が必要です。教員免許を取得するには教職課程で「情報」を開設している大学の学部学科に進学し、必要な単位を取得する必要があります。

Pointその1
 教育学部でなくても取ることは可能です。ちなみにもらえる免許状の種類は学部卒では「一種」、大学院卒「専修」です。これまで勤務してきた現場では仕事の内容に影響するものではないですね。※大学院を卒業によって給料が高くなる学校は多いです

Pointその2
 ちなみに「高校工業」の免許は教育実習が免除されているので、まずはその資格を取得し、その後通信等で情報科の免許をとっている方もいました。教育実習をせずに取得することも可能なようです(ちなみに私は教育実習は行いました。教員になるきっかけになりましたよ!)

教育実習を行う

情報科の教員免許を取得するために、教育実習が必要です。教育実習を通じて、実際のクラスでの指導経験を積むことができます。私は工学系の大学出身ですが、研究や実験とのスケジュール調整に苦労しました。事前に大学の教務課と相談すると良いです。

教員採用試験(いわゆる教採)を受ける

教員として就職するためには、希望する雇用形態が公立か私立かによって方法が異なってきます

  • 公立の高校で勤務
    年に1回、各都道府県ごとに教員採用試験が行われます。主に1次試験では、専門性を問われる筆記試験や小論文が出題され、2次試験では面接を中心に人物を評価する試験となっています。私が受験した自治体では
     1次・・・筆記(専門、教職教養)、小論文 
     2次・・・面接2回(場面指導含む)
    でした。模擬授業は実施しない自治体が多くなってきているようです。

  • 私立高校で勤務する
    民間企業と同じく、学校ごとに受験を行う必要があります。試験内容には、書類選考、面接、模擬授業、小論文などが含まれます。各都道府県によって適性検査(有料)が行われており、それを受検することによって私立高校からオファーが来ることがあります。

    参考:東京都の場合
    2024(令和6)年度 私学教員適性検査https://www.shigakukyoin.com/inspection2023_02/


情報科教諭になるための方法(さらに必要なこと)

資格を取得したほうが良い

IT系の資格には情報処理技術者試験(ITパスポートや基本情報技術者試験など)など、さまざまな資格があります。これらの資格を取得することで、情報系教員としてのスキルアップだけでなく、令和4年度より始まっている科目「情報Ⅰ」ではテクノロジーについての知識・技術が盛り込まれているため、授業においても役にたちます。

プログラミングのスキルを身につける

情報科の教員になるためには、プログラミングのスキルが必要不可欠です。プログラミングに関する知識を学ぶために、オンラインのコースや書籍を活用するのも良いでしょう。私はUdemyを使ってスキルを磨きました!
https://www.udemy.com/

数学の基本的な知識も必要になる

情報の教員免許を取得する方の中には数学を専攻していない方もいるかと思います。科目「情報Ⅰ」で学ぶ内容は以下の構成となっています。

(1)情報社会の問題解決
(2)コミュニケーションと情報デザイン
(3)コンピュータとプログラミング
(4)情報システムとプログラミング

詳しくは文部科学省HP
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/mext_01831.html

特に(3)(4)では旧課程で盛り込まれていなかった新しい内容となっています。私の授業では相関係数を用いたり回帰直線を用いたグラフ描画などを行いました。数学Ⅰレベルの知識(特に統計・確率の部分)はもっておいた方が良いです!

文部科学省では情報科教員のために研修用の教材がありますのでぜひ活用してみてください!(この内容・ボリュームで無料はすごいと思います笑)

高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材(本編)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1416756.htm

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