とある家庭の冷凍庫事情

数日前より「bibigo」の冷凍食品でぎっしり。
夕食も、餃子→水餃子→餃子のローテになるという。

「しばらく、わがままに付き合ってください」
再びの餃子の前で、有無も言わせぬ丁寧語の妻。
「ソジュナが来日イベントするの。絶対会いに行くからっ！」
対象商品のポイントを貯めて応募する。その協力要請。

「さすがに毎日は、」とぶーたれた瞬間、
「パパ、ちゃんと協力して」と睨む息子。え？　そっちの味方？　
息子は黙って大きめの餃子五個を完食した。
「僕は王ワンマンドゥが好き」
「じゃあ水ムルマンドゥはママのお昼に持ってく」
ワンとかムルとか何？　ソジュナって誰？

妻は答えずスマホに夢中。
「やだっ。ポイントが反映しないよ？」
急募殺到でサイトもパンクした模様。
それに当選できたらいいね、と思う反面――
＜Ｂ賞＞等身大パネル
がちらり目に入って少し怖気づく。

それにしても……ずいぶんとかっこいいな、ソジュナ。

「推し」語る妻の瞳や木の葉髪

（おしかたるつまのひとみやこのはがみ）

季語（初冬）： 木の葉髪……冬の抜け毛を落ち葉に例えて言った言葉

　↑　こんなのも季語になるんだね！？