息子の悩みは、私の弱点。
小春日和。
家族で地元の公園へ。
「誰かいるかなあ」と四歳息子。
「いるよ。園の一つ上のお姉ちゃん」とママ。
お姉ちゃんに近づく息子。が、声を掛けられない。
ママが話して気付いてもらうや、逃げ帰ってくる。
何、新しい鬼ごっこ?
「もう何で話さないのよ」とママがぼやく。
と、今度は同じクラスのママが声掛けに。
「一緒にかくれんぼやろうよ」
私の背に隠れる息子。そういうことじゃない。
「あっちに○○(友達)いるよ」と言われ、再びママと近づきに。
人見知りだが、人嫌いじゃない。
自分からいけない。来てくれてもうまく接っせない。
……まるで私。
と、だるまさんが転んだで
「――は絶対動いた!」
と主張を曲げれず泣き喚く息子が目に入る。
おいおい皆ほんとに固まっちゃったよ。
遊びもお開きに。
「少しは譲って、皆で楽しもうよ」とママが諭す。
他者との距離感が掴めぬ息子を、私は抱きしめるしかできない。
世のなかと折り合ふことよ帰り花
(よのなかとおりあうことよかえりばな)
季語(初冬): 帰り花、返り花、忘れ花、狂ひ花、狂ひ咲き
※小春日和に誘われて咲く季節外れの花のこと。
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