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ポップコーンは買わない派です。vol.90

ナイト・オン・ザ・プラネット


とうとう90本目かぁ

この作品を扱うことに節目感をあまり感じないのはなんかわかるよね?笑

でも


最高の作品でした。地味ではあるけど、それがいい。


ジムジャームッシュの作品には心が洗われる禅のような?こころが浄化される映像とスパイス的に加わるユーモアが絶妙にグッド…!


恥ずかしながら、デッド・ドント・ダイではじめましてジムジャームッシュ監督という感じだったので、配信をきっかけに観漁ろうと思って

U-NEXTの無料トライアル期間に入会したのだった…。



今回あつかう「ナイト・オン・ザ・プラネット」は

1991年に製作され、タクシーを共通項として5つの物語から構成されるオムニバス作品である。


タクシーという空間でくりひろげられる運転手とお客の会話はわれわれにも共通する日常の風景といえるだろう。

その日常にふまれる風景にもさまざまあることを知らしめてくれるのが、同時刻の世界各地のタクシー運転手とお客のやりとりだ。


タクシーの運転手、お客にもいろいろある、性別、人種や地位、言語、障害の有無などさまざまなたちばにある人間たちがからみあうのは

どこかギクシャクする部分がありながらも、交流をつうじてたがいをりかいし尊重するすがたは人間のすばらしい部分をみごとにえがきだしているとかんじた。

パリの盲目女性と黒人男性

とくに印象的だったのが、パリのパートだったかな

タクシーを運転する黒人男性と盲目の女性やりとり。


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盲目の女性は視覚情報がシャットダウンされている分、手でふれる感覚やきこえる音の感覚でリカバリーしているのだ。


だからわれわれが思っている以上に彼らは見えているのだ。


そんなことをしるよしもない男性は見えないことによるへいがいをいろいろ聞き出そうとする。

女性はあきれたかんじ、もうそれ何万回もきかれたわフ○ックユーって感じ。

そう、われわれは無意識に障害のあるかたに対してしたにみている部分があるのではないかということ。


しかしながら、まったく同等、むしろ男性を超越している感じさえする盲目の女性のすがたはまったくハンデを感じない力づよさをかんじた。

ラストシーンは本作のなかでももっとも素晴らしいシーンだとおもっている。是非観ていただきたい。


ひとつの作品をつうじてでこうだ!っていうテーマ性みたいなものは正直ないと思う。が、これらのいとなみはわれわれの日常にちかいものであるが、

場所や立場が違うことで全く非日常のエンタメになることは、超越してさまざまなものの魅力の発見につながるのではないだろうか。

最後に


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われわれのすむ空間、地域、まわりにいる人たちはどんな人がいるのか今一度みつめなおす、交流することでなにか新しい発見があるはずだ。

よのなかの縮図を見ることができ、みるたびに発見があるそんな映画だと思った。


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