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ポップコーンは買わない派です。vol.64

イージー★ライダー

かっこいいけど不気味な濾過されてない世界観

予告編

あらすじ

自由と平和を求めてアメリカ横断の旅に出た2人の青年が、アメリカ南部で偏見・恐怖・憎しみに直面する姿を描く。

はじめに

今年2020年はイージー★ライダーが劇場公開されてから50年の節目の年らしいです。

それがきっかけで劇場でリバイバル上映されることが決まっていました。

今年の2月くらいかな。大学生最後の時間を無駄にできまいとすぐに渋谷のユーロスペースに駆け込みました。

そこでは監督のデニスホッパーのドキュメンタリーも上映されていて、迷わずセルフ二本立て鑑賞してきました。それについてはまだ別の機会にお話しするとして、今回はイージー★ライダーについてです。

イージー★ライダーというと、思い起こされるのが奥田民生さんの「イージュー★ライダー」を思い浮かべるかもしれません。そう、その語源はこの映画なんですね〜。

個人的にどんな点が印象に残ったのか。

THE 古き良きアメリカの姿
神々たちのロックナンバー
60年代を代表するカルチャー"ヒッピー"
説明の少ないカットの数々

THEアメリカ古き良きアメリカの姿🇺🇸

これは主に風景や雰囲気です。

ダウンロード

身につけている服装、ハーレー、音楽、風景

こういったところに魅力を感じます。

この映画は若者2人がアメリカ大陸をただ旅するだけの映画なんですが、その旅で出会う人々が当時のアメリカを映していて記録映画として大変貴重な映像になっています。

その中でも注目したいのが名曲の数々

神々たちのロックナンバー🎸

これは僕が作ったプレイリストですが、

ステッペンウルフが連続で続きますが、Born To Be Wildが流れると始まったぜえ!!という感じがテンションを爆上げです。

他にもThe Band、バーズ、ジミヘン、ボブ・ディランなどなど当時の音楽業界を賑わしていたであろうメンバーの揃い踏み。最高です。

60年代を代表するカルチャー"ヒッピー"

そんな音楽の文化にも影響を及ぼしたとされるのが、サイケデリックムーブメントです。当時はどのバンドもサイケの作品を作っていたと言われています。

サイケデリックムーブメントとは

1960年代後半に巻き起こった、幻覚剤LSDがもたらす知覚体験を元にしたサブカルチャーの一大ムーヴメントのこと。中心となったのはサンフランシスコのヘイトアシュベリー地区で共同生活を送り、ヒッピーと呼ばれることになる若者たちのコミュニティである。そこで生まれたライフスタイルは、ドラッグ・カルチャーとも密接に結びついていた。

出典:現代美術用語辞典より

サイケの中心にあったのがヒッピーという集団です。劇中にはそのヒッピーの生活の様子が映し出されています。

ドラッグでみんなハッピー。フリーセックス。

当時のミュージシャンの中でもLSDで思考を拡張し、音楽表現の幅を広げるという時代がありました。今じゃ考えられないムーブメントですよね。

そんな当時の世界も知ることができる点も大きな魅力の一つです。

説明の少ないカットの数々

この映画の特徴の一つに場面の説明が極端に少ないという点があります。この映画をリアルタイムでみていた人はあまり多くはいないと思いますし、当時子供だったという方も意味が分からなかったと思います。

初めてみた僕も意味がわからない部分が多かったです。

こういった説明の少ない映画は謎が多いが故に不気味に感じる部分も多いかもしれません。当時の文化や時代を知らない人は余計に。

しかしその空白は非常に十なことであると思っていて、私としてはその空白を自分の想像や後から知っていくことで解釈を深めていくことで結果的にいい映画として心に残るんじゃないかなって思うわけです。

現代においてはテレビや映画においてどれだけわかりやすく伝えるか、説明をするのかが重要になっているように感じます。

この間おげんさんといっしょという音楽バラエティーをみました。

ダウンロード (1)

ダウンロード (2)

その中で、ただただ素敵なダンスをみる一節があり、出演していた星野源や高畑充希が

「最近のテレビは説明が多い。余白が少ない。それはいい面もあるかもしれないが、私はこういうただ素敵なダンスを説明なく、放映すること余白の中で視聴することの豊かさみたいなものが逆に重要なんじゃないか」

というコメント聞いて、この映画にも共通する部分があるかもしれないと思った。

そう思うと50年前の日本や世界って、物質的には貧乏だった部分が多いかもしれなかったけれど心はとても豊かだったんじゃないかって思うわけです。

今は逆で、物質の豊かさはあっても心の豊かさは少ないのではないかって。

そんなことを感じました。

最後に

なかなか奇跡のタイミングでこの作品を見ることができました。配信では上がっているとは思うけれど、スクリーンで見ることなんて一生のうちに一度くらいしかないんじゃないかって思っていたから、本当の観れてよかったです。

2本目に観たデニスホッパーのドキュメンタリーも凄かったです。時代というかなんというか、破天荒の姿に驚かされました。たくさんの女をはべらかしてすごい映像でしたわ。興味ある方はぜひ。機会があれば観て観てください。

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