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ポップコーンは買わない派です。vol.56

NO SMOKING

僕が細野さんの作品の中で一番好きなのは
「住所不定無職低収入」
♪キャプテンクックのように俺は今、住所不定無職、おまけに低収入♪

予告編

あらすじ

デビュー50周年を迎えた音楽家・細野晴臣の軌跡と知られざる創作活動に迫ったドキュメンタリー。幼少期の音楽との出合いから、「はっぴいえんど」「YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)」での活動、ソロでの音楽活動を振り返りつつ、近年の活動に完全密着。2018年の台湾公演を皮切りに、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルスで開催されたワールドツアーの模様など、バンドメンバーとのリラックスした交流の様子も盛り込みながら余すところなく映し出す。ロンドン公演では高橋幸宏と小山田圭吾が加わったほか、坂本龍一も飛び入り参加し、5年ぶりにYMOメンバーがそろった貴重な瞬間を捉えた。さらに水原希子やカナダのシンガーソングライター、マック・デマルコら若い世代のアーティストたちや、音楽プロデューサーのバン・ダイク・パークスとの交流、自身のルーツを語るインタビューも収録。ナレーションは、本編にも細野との共演ライブの模様などが納められている星野源。

膨大な音楽情報、せめてお気に入りは深堀しませんか?

YMOのライディーンは誰もが一度は聞いたことのあるテクノサウンドの一つだろう。

この曲知ってる!

でもこの曲を作っている人ってどんな人なんだろうと、考え、調べる人は「この曲知ってる!」ってなった人の中で何人くらいいるのだろう。

インターネットで音楽に触れる機会が増えてきている中で、膨大な情報量を絞って深堀りしていくことって、レコードやCDがメインだった時代よりかは減ってきているように感じる。

この作品は細野晴臣の半生を振り返りながら、どんな人生を歩んできていて、どんな音楽に影響を受けているのかがわかる。ここがわかると細野さんの作る音楽性がよくわかるはずだ。

また、細野さんが日本の音楽シーンに与えている影響についても注目したい。彼が与えた影響により、後発で出てきた現役アーティストの存在があることがわかると、現役アーティストを掘った時に、様々なレジェンドたちの音楽芋づる方式で触れることができる。

この作品では細野晴臣というアーティストを深堀するためにある作品なんだなと感じた。

細野さんの作品の中でも代表的な作品であるHOSONO HOUSEは自分も大好きでよく聞くのだけれど、なんだか脱力系というかゆるーい感じがなんともたまらない。人柄そのものを表している感じだするし、それは本作をみてもユーモアさ人柄からもうかがえる。スッと音楽が入ってくる感じがする。言葉にするのが難しい。。笑

タイトル

タイトルのNO SMOKING

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この言葉とは相反するかのように細野さんはタバコをこよなく愛する。あえてこのタイトルにすることでスモークすることの魅力を知って欲しいと細野さんが語ったそうだ。

音楽とタバコの相性というのもいいのかもしれない。ジャズにお酒みたいな感じかな。

タバコも一つのキーワードなのかもしれない。

イエローマジックオーケストラのイエロー

これはまさしく黄色人種である日本人を指していると言われています。YMOはもっぱら、クラフトワークというテクノバンドに影響を受けているとされていますが、その真似で終わることなくどれだけ自分たちの個性が出せるのか。インプットからアウトプットへと。そういったところに挑戦していた部分は大いにあったのではないかと思う。

そんな色を見事に継承しているのが星野源

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代表作にイエローダンサーというアルバムがある。このイエローはまさに黄色人種を指している。

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これは日本人の音楽としてのアイデンティティを確立していきたいという思いが反映されている。ブラックでもホワイトでもない。そういう思いはきっと日本語ロックを確立させた細野晴臣をはじめとしたはっぴいえんどが元祖として持っていた思想なのだろう。

最後に

なんとなく核心に迫ってきたようなところで。そろそろ終えますが、音楽もいろんな背景が見えてくると面白いですよね。アーティストの考え方が見えてきたり、ジャンルの意図がわかってきたり。

僕はまだまだ知らないことがたくさんあるのでこれからまた知っていきたいと思いました。

きっとマニアックな作品であることは間違いないし、全ての人に受けるとは到底思っていない。だけれでも、この作品に関しては映画だけで終わるにはもったいない。音楽を聞いたり、いろいろ調べたり、時にはタバコを吸いながらでも考えてみてもいいのかもしれない。

映画をきっかけにわかってくることがたくさんあるはずだ。前情報よりもあと情報の方が充実させた方が良かったりすることもあるはずだ。

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