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お坊さんの書いた仏教コラム

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お坊さんが書いたカルチャーにまつわるコラムや仏教に関するコラムをご紹介します。
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#浄土真宗

義経の母が持っていた阿弥陀像がある?【第17回】中戸山西光院 常敬寺(千葉県野田市…

ご旧跡紹介 寺伝によると、開基は親鸞聖人の孫・唯善。唯善の父は小野宮禅念、母は親鸞聖人の…

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群馬県で「さぬき」の面影を探す【第15回】宝福寺と佐貫庄(群馬県邑楽郡板倉町)

ご旧跡紹介 1214(建保二)年、親鸞聖人が越後国から常陸国に向かう途中のこと。「武蔵の国や…

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人間は欲望に駆られると、道をはずれる生き物【多田修の落語寺・黄金餅】

 寺を持たず下谷(台東区)の長屋に住む貧しい僧侶・西念が、重い病気になります。西念は、隣…

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親鸞聖人の御歯骨が保管されている?【第14回】高栄山上宮院法得寺(栃木県野木町)

ご旧跡紹介 親鸞聖人は1211(建暦元)年、越後への流罪を赦免され、念仏教化のため関東に入ら…

「娑婆」の本当の意味がわかれば、何倍も面白い名作落語【多田修の落語寺・辰巳の辻占…

 ある店の若旦那、お気に入りの芸者に会いに、辰巳にやってきます。店で芸者を待つ間、辻占菓…

幼少期のさかなクンが見せた、少し変わった「魚への愛情」 ~僧侶が読み解く『さかな…

「仏教と関わりがある映画」や「深読みすれば仏教的な映画」などを〝仏教シネマ〟と称して取り…

「お盆」のルーツについて、お坊さんが真面目に考えてみた

 全国的には8月、一部の地域では7月になると「お盆」という行事が営まれ、多くの人がお寺やお墓にお参りをします。しかしなぜ毎年この暑い時期にご先祖さまを偲び、仏さまに手を合わせるのでしょうか。お経の言葉を手がかりに、お盆のいわれや意義について尋ねてみましょう。  お盆とは「お供え物のご飯」 「お盆」の正式名称は「盂蘭盆」(もしくは「盂蘭盆会」。会は法要を表す語)です。この「盂蘭盆」が何をさすのかは諸説あります。   近年の研究では「僧侶たちに施すご飯」を表すサンスクリット語の

土用の丑の日の前に知っておきたい名作落語【多田修の落語寺・後生鰻】

 ある隠居さんは信心深く、殺生を嫌っています。  その隠居さんが鰻屋の前を通ると、主人が…

「させていただく」という日本語について、仏教の視点から真面目に考えてみた

 突然ですが、あなたは、「させていただく」という言葉をよく使いますか? 巷では1990年代か…

人は死ぬとどこへ行く? お坊さんが語る「死後の世界」

 言うまでもなく、死は避けたいものです。しかし、永遠に生きることはできません。では、この…

あの水戸光圀が見つけた親鸞さまの幻の像【第7回】衆宝山 無量光院 浄光寺(茨城県ひ…

来年、京都の西本願寺で「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」が勤められることを記…

正反対でも、わかりあえる。僧侶が読み解く映画『グリーンブック』

「仏教と関わりがある映画」や「深読みすれば仏教的な映画」などを〝仏教シネマ〟と称して取り…

第3回 ご旧跡 歩いて記た~2人の僧侶が、ぶらぶら歩いて、ゆるゆる楽しむ~ 板敷山…

【第3回】板敷山 大覚寺 護摩壇(ごまだん)跡/弁円(べんねん)懺悔の碑(茨城県石岡市)…

認知症の人から見える世界とは 僧侶が読み解く映画『ファーザー』

松本智量の「ようこそ、仏教シネマへ」は、「仏教と関わりがある映画」や「深読みすれば仏教的な映画」などを〝仏教シネマ〟と称して取り上げていくコラムです。気軽にお読みください。 映画「ファーザー」 フローリアン・ゼレール監督 2020年イギリス/フランス/アメリカ作品    ロンドンの屋敷に独り暮らしをしている81歳のアンソニー。通いで世話をしてきた娘のアンは、父のために介護人を手配するのですが、頑迷なアンソニーはことごとく拒否してしまいます。  そんなある日、アンソニー