NFTマーケティング領域への挑戦【クリプトリエ創業1期目を振り返って】
みなさま、はじめまして、
株式会社クリプトリエでCFOとCSOをしている早瀬です。
2023年3月13日に設立したクリプトリエは、
ブロックチェーン技術の活用を検討する企業様に向けて、
コンサルティング事業・受託開発事業を展開しています。
また2024年2月6日に「MintMonster」というプロダクトを発表しました。
「MintMonster」は、NFTを活用したファンコミュニケーションや、店舗マーケティングなどの各種マーケティング施策を検討中の企業様に対して、NFTの発行・活用や管理といった業務上で必要となるあらゆる部分をワンストップで提供しています。
今回は自身の振り返りを含めて、創業期何をしてきたか、創業期企業CFOはどんな業務をするのか、泥臭い部分も含めて書いていきたいと思います!
クリプトリエ・MintMonsterにご興味ある方や、創業スタートアップでCFOしたい人は見てね👀
■ ある日の夜(設立半年前)
会社設立・創業より遡ること半年くらい前のこと。弊社代表の手塚より「Web3・ブロックチェーン」領域で一緒に起業しないかと相談をもらいました。
手塚は、2021年に、NFTに関する企業を大手企業と共同出資で設立しており「Web3・ブロックチェーン」に対してワクワクしている状態でした。
しかし同時に、「Web3・ブロックチェーン」は幅の広い概念であり、幅が広すぎるがゆえに、定義がはっきりせず、ビジネスにおいてどう活用すればいいのか判断しにくい技術となっていることを問題視していました。
優れた技術であり、サーバーがクラウドに移行したり、共通規格であるQRコードが普及したように、ブロックチェーンが徐々に世の中に普及・浸透していくと考えた手塚は、この領域で起業し、技術の普及を後押しし、誰でも「簡単に使える」ようにする会社を創りたいとのことでした。
■ 設立前夜
その直後、2022年10月頃から、会社の概要資料と、あわせて事業計画の作成を開始しました。
「創業期の振り返り」と言いつつ、創業前から書いている理由としては、これはクリプトリエがシリアルアントレプレナー(連続起業家)によるスタートアップであることが影響しています。
クリプトリエ代表の手塚は、2006年に初めての起業をし、IoTやAIなど複数の事業を立ち上げ・売却を経験した経営者です。今回、次の挑戦の場として「Web3」に注目し、クリプトリエを創業しています。
代表が、過去に先進的な領域で社会的な実績を積み上げてきたことは、クリプトリエの持つ「強み」の1つです。そこで創業直後から資本・業務両面で提携できる企業を探すことを決めてました。
2022年12月末に会社紹介資料・事業計画が完成するまで、なん往復もしながら会社概要と事業計画を作成しました。まずは、ブロックチェーンに関するコンサルティングと、受託開発を提供することに決めました。
その際に開発機能を社内に抱えない「ファブレス」な組織にすることを決め、その分開発力の高い会社とパートナーシップを結び、その会社と二人三脚で受託開発を提供していく方針を決めました。
■ 会社設立事務
2023年、年明けからは会社設立事務です。
社名を決め、設立日を決め、定款を定め…
ここら辺は、freee会社設立を使ってサクッと終わらせました。
既にnoteにまとめているのでご興味ある方はぜひ見てください!
注意すべきは、会社設立には時間がかかるということ。
設立日を気にする方は、早め早めに情報収集はじめましょう!
■ 創業直後の調達
さて、創業前から動いていた資金調達ですが、設立月である2023年3月、その月内に、日本能率協会グループのSIerであり、大規模システム開発の分野で豊富な実績を持つ株式会社ジェーエムエーシステムズ様(以下、JMAS様)と、業務資本提携を発表しました。
JMAS様は、システムインテグレーションや大規模なシステム開発での多くの実績に加え、新しい技術領域の研究開発にも力を入れており、今回の締結を通じてweb3領域におけるシステム開発の取り組みも開始されてます。
設立月内でありながらも、代表の過去の実績と、クリプトリエの展開する事業領域、目指す世界観に賛同いただき、スピーディな投資の意思決定をしてくださいました。
その他、クリプトリエは融資での調達も行っております。
創業期でありながら、自社プロダクトを開発し、プロモーションに打って出られたのは、これら支援してくれる皆様あってこそです。
■ 初期体制構築(コーポレート/特に法務)
そして管理体制整備ですね。すぐに調達を行うつもりでしたので、一定水準まで急ぎコーポレートを整えました。クリプトリエは現状以下の通りです。
そして何より大事なのは、
事業リスクを極小化するための「契約書類の整備/法務ポリシー整備」です。
NDA、基本契約書、個別契約書、契約フロー、諸々。スタートアップにおける法務リスク対策は非常に重要です。ここは最優先に進めました。
本項目は、仮に綺麗に整えていたとしても、そこまでビジネスサイドには影響なく、逆に整えていないと脚を引っ張る可能性がある…ということで、
サクッとやってしまいましょう。
■ 採用戦略の立案と実行
事業を最速で推し進めるためには、多くの優秀な方のコミットが重要です。
そこで、創業直後から、フェーズごとに必要な人材要件を整理し、採用戦略を考え、実行していく必要があります。
序盤はリファラルを中心にメンバーを増やしていたのですが、自社プロダクトの開発・展開していく上でスピードを保てなくなってきました。
そこで始めたのがYOUTRUSTです。YOUTRUSTのおかげで、信じられない成果を上げることができました。ビジネスサイド・エンジニアサイド問わず、CXO・VPレイヤーの方に副業でご参画いただけたり、フルコミットメンバーも募集経由で出会うことができました。
それ以外にも、書ききれないほどの「出会い」を作ることができました。YOUTRUSTについては、いずれ改めてnoteで書きたいと思っています。
■1年後、「MintMonster」のリリース
そして今年の2月6日、多くの方々の協力を受けながら、
無事にクリプトリエ初の自社プロダクト「MintMonster」をリリースすることができました。
リリース当日は「MintMonster」をお披露目する自社イベントを主催しました。オフライン限定開催だったのですが、当日は100名を超える方にご来場いただくことができました。
いまのWeb3サービスは、企業にも、消費者にも、難しくて使い辛いものとなっています。
企業にとっては、サービスの立ち上げに高度な専門知識を持つ人材や、税務上・会計上の論点となる暗号資産の保有も必要になってきます。消費者にとっては、サービスの利用にあたっての事前の学習コストが高く、またウォレットを中心としたサービス利用時のUI/UXがわかりづらく、扱いにくいものとなっています。
「MintMonster」は、企業・消費者にとってのWeb3サービスの「難しくて使い辛い」を、誰でも「簡単に使える」ようにするためのプロダクトです。まずは、多くの企業や消費者が、NFTの配布/受取/活用を「簡単に」体験し、Web3/ブロックチェーンへの第一歩を踏み出すお手伝いをしたいと考えています。
その他、NFTをただ配布するだけでなく、ユーザーの「アクション」に応じてNFTを配布したり、NFTの所有者に対してプロモーションができたりと、これまでのNFTマーケティングを一段階次の段階に進化させるNFTマーケティングのプラットフォームとなっています。
■ そして創業2期目へ
1期目の振り返りでした。
上記以外にも、プロダクトのマニュアル資料を作成するとか、展示会にてひたすら名刺交換&サービス紹介したりとか、商談に向けて提案資料を作成したりとか、役割に固執しないよう、落ちてるボールを拾ってきました。
クリプトリエとしては2期目に突入しましたが、「MintMonster」をリリースしたこれからが、僕らにとっての本当の創業期です。きっと今期も、あまりCxOの領域にこだわらず、色々なことに手を伸ばしていくことでしょう。
※また1年後に振り返りnote書けたらと思います。
創業前、創業時、そしてこの1期目を通じて、NFT・ブロックチェーンは、徐々に普及が進んできてはいます。ですが、まだまだ発展途上の市場です。特にNFTは「金融資産」としての印象が強いかもしれませんが、それは既に過去の話です。今後は、その特徴を活かしたビジネスでの活用が進むと考えています。
僕らが「MintMonster」を通じて提供するNFTは、「記念品」や「トロフィー」のような存在でありながら、企業と消費者の「コミュニケーション」の起点となる、新しいマーケティングアイテムです。そして企業や消費者がブロックチェーン技術に触れる最初のタッチポイントとして広がっていく存在です。
NFTマーケティングや、ブロックチェーンにチャレンジしたい企業様、何から手をつけて良いかわからない状態でも結構です。
ぜひ私たちにご相談ください。
経験豊かなメンバーが、誰よりも丁寧にフォローします。
ご連絡お待ちしております!
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