《詩》詩へ
いつも心に浮かべれば
そばに来て話をしてくれる
あなたは友達
かなしみに暮れるとき
正しい形にしてくれる
あなたは治療薬
書けば自分へ還っていける
ここにいることが腑に落ちる
あなたは故郷
思えば暖かく芽吹き
そのときにだけ現れる陽で照らす
あなたは栄養
人はあなたがいなくてもいいと言うが
本当は皆知っている
日がしずかに昇るように
あなたが心に現れる当たり前さを
本当は皆知っている
あなたが植え、
芽吹く頃合いをうかがうものたちを
ここまでともに生きてきた
ここからともに永らえよう
これからあなたに返せるように
古屋朋
2024.6.26 修正