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なんで写真ってこんなに難しいの???まるで将棋だな|最近行った美術展2024年2月編

ほんとうは行くたびに情報をシェアしたいけどまとめてしまうアート巡り記録記事です。
今月は写真展示多めで、勉強目的な一か月でした。


〇CANON PHOTO CONTEST 2023|キャノンギャラリー銀座

どこで情報を知ったのかすら覚えてないですが、キヤノンのフォトコン受賞作品展を。
たしかに面白い作品や実力のある作品が多かったものの、その賞を勝ち取る根拠については読み取ることができませんでした。
写真って難しい…

〇特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」|国立科学博物館

たまには絵画や写真以外も見に行こうと、科博に足を運びました。
いろんな意味で新鮮でしたが、どうにもインサイトを得ようとすると難しいなと。
ただアートの側面だけで没頭しているだけでは頭が固くなるかもしれないという気づきはありました。

内容自体は大衆に向けて、という印象が強く、ジャンルを幅広くカバーしたイメージ。
恐らくはコーナーごとに担当する方が違うのだろう、とうかがえる程度に展示の雰囲気が違っていました。
個人的には醤油の製法の違い、薄口醬油と濃口醬油の違いなんかを知れたのは楽しかったかも。

〇写真展3つ

ひとつひとつ書いていると圧迫しちゃうのでまとめて。
・写真展 「if」|ギャラリールデコ
・Six Finders|アートギャラリー道玄坂
・My Point of view|re. tail GALLERY

写真展示の奥深さを味わった1日。
ジャンルもコンセプトも異なる中で、各々がどういったアプローチをしているのか、どのようかコンテクストに基づいて表現しているのか。
自分の展示にも転化できるものが得られたなと。

なかでも悠さんの作品はいつ観てもいい。
ストーリー仕立てでいて、いろんな情報をくみ取っていくことで全体像が見えてくるところは見習うばかり。
また霜月ゆうさんのスナップは日々参考にさせてもらっている、という方なのでプリントを見られて感激でした。

〇マティス 自由なフォルム|国立新美術館

アンリ・マティス《ブルー・ヌード IV》1952年 切り紙絵 103×74cm オルセー美術館蔵(ニース市マティス美術館寄託) ©Succession H. Matisse
ヴァンスのロザリオ礼拝堂(内観) 

昨年、東京都美術館で開催されたマティス展のバージョン違い。
しかしフランスのマティス美術館からの作品も多くあり、見ごたえとしてはアリ。
切り紙絵に至った背景にも触れられていて、納得度が高かった点はポイント高かったです。

しかし…マティスが私に刺さらない。
推し様がマティス好きなので行こうという気持ちにはなるのですが、記号論のような形に意味を持たせる試みを理解するに至れない。
この感覚を理解が足りないだけと捉えるか、はたまた深く考えないでいいのか、について悩んでしまう展示でした。

〇中平卓馬 火―氾濫|国立近代美術館

こちらは単独で記事にしたのでご参照ください。

〇APA AWARD 2024|東京都写真美術館

村上 由希映《border line》

毎年行っているAPA AWARDへ。
今年はSNSで知り合った方が入賞して展示されているとのことで、それも込みで行ってきました。
お気に入りは村上由希映さんの色味と空気感。

しかし全体を通して思うことは、CANON PHOTO CONTESTと同様「なぜこれが選ばれたのか」が分からない。
キャプションもステートメントもなく、どういった文脈で切り取られたのかが分からない以上、見る側としても何が何だか分からない。
うーん…と去年も思った感想を抱いて帰りました。

〇大ネオン展|東京タワーギャラリー

インスタで情報をキャッチしたので行ってきました。
映えた、以上。

なんで写真ってこんなに難しいの???まるで将棋だな

写真が分からない、ほんとうに。

なんでこれが選ばれたのか。
なんでこれが序列下になったのか。

各種認定組織の認定基準、公募展の選定基準、SNSでウケるやつ。
歴史的に評価されるやつ
何が良くて何がダメなのかさっぱり分からない。

「僕達の魔力を奪って再生か……フッ……まるで将棋だな……そうか……『王』を取れば!」

『異世界はスマートフォンとともに。』アニメ版第3話
「将棋盤、そして地下遺跡。」でのセリフ

うん、何言ってるかさっぱり分からない。
将棋である必要などない。
結局のところ写真の良い悪いなんてこじ付けに近いものあるんじゃないのって話。
私が下手だという点を見たくないだけの言い訳かもしれませんが。

どうしても「写真で賞を取れない自分」という負い目の呪縛から解き放たれない。
一昨年末に『やめます。写真で賞を目指すこと。』なんて書いてから久しいんですけどね。

私はもっと評価を受けたい。
しかしそれは写真家たちではなく、役者さんたちからであって。
その微妙なラインに対して自分が積極的にアプローチできないと今後も状況は変わらないということを、この一カ月身に染みて感じております。

一方、こうしてたくさん脚を運んでいる事自体は一日之長があると認識しています。
他人と同じことをしたら同じ土俵で戦わないといけませんが、私は本業アーティストでない一般人のアート寄り土俵で相撲とらせてもらいますね。
まだまだ稽古たりてませんけど、ちゃんこ沢山食べて大きくなりますごっちゃん。

ひとつ言えることは、写真って奥が深い。
この辺の内容だけで記事一本書けるので割愛。
写真展に向けてもっと考えを深めます。

おわり。

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たかはしあさぎ
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