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BTS:Art work_花様年華〜追憶〜


タイトル:


「花様年華〜追憶〜」




作品:

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解説:

いずれも写真を加工したものです。


このところBTSの2015年、2016年「花様年華」ライブツアーの映像を観て、改めて「花様年華」の意味について考えました。

その意味を英語にすると「The most beautiful moment in life」。

「人生において最も美しい瞬間」を意味します。

「moment=瞬間」の私なりのとらえ方についてはこちらの記事に書いていますので良ければあわせてご覧ください↓


ライブ映像の中で、インタビューがあり、このような質問をされていました。

「今この瞬間が花様年華だと思いますか?」

メンバーの回答は先々の未来がもっと良いものでありたいから今じゃない方が良いという人、今がその序章でこの先も続いてほしいという人など様々でした。


この記事を読んでくださってる「あなた」ご自身はどう思われますか?

今、この瞬間は花様年華でしょうか。


『EPILOGUE:Young Forever』という曲の冒頭に下記のような記載があり、永遠に続くものととらえることもできるようです。

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私自身は今も花様年華だと思っており、それが延々と続いていけば良い、続いていくような人生であれば良い、と考えています。

BTSのMusic Videoに描かれるような、若く、美しく、危うく、儚く、輝いている瞬間ももちろん美しい瞬間ではあります。

一方で、人生で最も美しい瞬間というのは、年齢や見た目のことだけではなくて、内面的な要素がとてもあると思うのです。


大切な人の笑顔を見て、自然と笑顔になる瞬間。

よく晴れた日に外を歩いていて、見上げた街路樹の隙間で揺れる日の光の瞬き。

BTSを聴いたり観たりして、感動したり、笑ったり、考えたりする瞬間もそうだと思います。



生きていることが美しいと思える限り、その人は「花様年華」を生きているものと考えます。



どんなに美しい瞬間でも、この今を生きる瞬間は次の瞬間には過去となります。

過去になった時点で「今だった瞬間」は終わり、記憶され、記憶された瞬間のほとんどは意識とは別のところに置かれて一生思い出されることはありません。

一方で比較的意識と近いところに配置された記憶は時折思い出されて、「今」に引っ張り出されます。

この時、記憶をさかのぼるわけですが、さかのぼった先の記憶は現実とは完全イコールではないと思うんです。

というのも人間の記憶って完璧ではないので、正確に覚えきれるものではないんですよね。
忘れてしまって、幻影だけが辛うじて残ることもあるでしょう。


ここでようやく作品についての解説となりますが、記憶される瞬間か、思い出す瞬間かはそれぞれだと思いますが、「今の瞬間」は写真の加工のように、自分の好きな色やカタチ、位置に編集されるのではないか…というところから、昨日今日の瞬間を「過去として記憶されるイメージ」をイメージして作ってみました。


なお、それぞれの写真の構図などには特に深い意味はありません😅
後付けで何か考えても面白いかもしれないですね😅


過去の記憶をたどり思いをはせることを「追憶」と言いますが、呼び起こして手のひらに並べた過去は、自分の都合が良いように、もしくはその逆で自分の都合が悪いように加工されたものかもしれません。

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忘れてしまって幻影だけになった過去は必要以上の装飾が必要になることもあるでしょう。


そして、真実とは違う過去に捉えられて、ずっと偽りの時間軸をループしていることもあるかもしれません。

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あの時の出来事。
こんな場所だっけ?

あの人の言葉。
そんな言葉だっけ?
表情は?
その時僕はどうしてた?
なんて言った?


あの時の選択。

本当に選んだのはその道だっけ?

選んだのは僕だっけ?


過去がわからなくなると今もわからなくなります。


過去と今が繋がらなくて、そもそも自分はあの過去の先にいるのかな?

それとも別の過去の先には別の未来があって、そちらの僕が本当なのでは?

僕は本当に存在しているのだろうか。

と、ぐるぐる思考が巡って、自分自身の中で迷子になってしまう。


そこで、出逢うのが、この言葉。

「我思う、故に我あり」

ドーン!

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※注:Mr.ビーンではありません。松っちゃんでもないですよ。


ざっくり言うと、自分の存在を疑ったとしても、考えている時点でYOUは存在するよということですね。たぶん。

なんとなく、哲学が存在する意味が今更ながらわかった気がします。



デカルト先輩が関係してるかはわかりませんが、どうやら「花様年華」にはユング先輩が絡んでいるらしいということを知り、ワタクシ膝が震えております。

ユング先輩の山といえば、学生時代読んでみたものの、あまりに高い頂に二合目ぐらいで下山した山ではないですかっ🥺←それでも全身筋肉痛だった人

あれから20年くらい経ち、少しは理解できるようになったのでしょうか。

「花様年華」を通して触れることで何かわかることがあるかもしれません。


そして、今日の記事の最後に、もう一言。

アートはその人がアートと思えば何でもアートになり得ると思っています。

誰かに披露するにはある程度の節度などは必要だと思いますが、表現することは自由です。

多くの人が美しい瞬間を見つけて、どんな方法でも良いので、その人らしいアートを楽しむって、素敵な世界だと思います😊

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