マガジンのカバー画像

つまみ細工小話 その一

49
つまみ細工の歴史や素材のことなど、普段教室の雑談として話しているようなミニ知識などをまとめていきます。
運営しているクリエイター

#盆栽町つまみ細工教室

つまみ細工小話〜つまみ細工として表現する花

つまみ細工小話〜つまみ細工として表現する花

科博の筑波の方でクレマチスの公開してて…
クレマチスはとても好きな花なので、つまみ細工に絡めてちょっとご紹介。
品種がとても多くて、釣鐘草みたいなのもあるんですよね。可愛いです…

クレマチスクレマチスといえば。
つまみ細工にもよく使われることで有名ですが(ですよね…?狭い世界の中だけかもしれないけれど…)、このリンク先に画像があるような釣鐘草みたいなクレマチス、これは弊社でいうと、つまみ細工には

もっとみる
つまみ細工の決まりは?…ないの??

つまみ細工の決まりは?…ないの??

つまみ細工って、江戸時代からあるもの。
だから「決まりってどんなことがあるんだろう?」って思いませんか?
そのあたりの話。
先日タイッツーに書いたものです。

習い始めた頃質問してみた

つまみ細工を習い始めたころのことです。
かんざしをこれから習うとか、ほんとに作り出した頃ですが、疑問は全部聞いていかないと気のすまない私。

先生に
「花の数に決まりは?」
「下がりの本数段数に決まりは?」

もっとみる
新しい課題試作とかんざし組み上げの話

新しい課題試作とかんざし組み上げの話

トップの画像は、新しい上級コースの一つ目の課題見本です。

変えた点変えない点

これまでの一つ目と違う(変えた)ところは
「花数、かんざし一つになった分は減った」
「かんざし本体の構成はひと回り小さく」
でも、
「技術レベルはこれまでと同程度」

…という感じです。

塩梅が難しいですが、楽しい作業😊

つまんで葺くところは初歩のレベルに

全て一重につまむもので、「二重のつまみ」や難しい形の

もっとみる
つまみ細工、慣れないうちは小さくなりがち、な話

つまみ細工、慣れないうちは小さくなりがち、な話

今日は
「同じ生地で作ってもサイズが変わる」のお話〜

つまみ細工、なぜ小さく仕上がる?糊のつまみ細工を作り始めると、
「見本より小さいな…」となる方が多いです。

初心者体験、初級コース開始時、さらに中級…と進んでも、

「新しい課題になるたび小さくできあがるのはなぜ??」
となります

答えは「気合い入れて作業してるから」

気合い入れるのは悪いどころかとてもいいことなので、「最初はみなさんそ

もっとみる
つまみ細工は自由…その2

つまみ細工は自由…その2


こちらのおうちつまみ細工第四回「八重桜」、3/1でレシピの無料配布は終了です。

桜のつまみ方とともに、つまみ細工の基本「剣つまみ」も書かれていますので、桜はつくらないな〜という方も、ダウンロードしておいて損はないレシピです。

さくらのつまみ

今回のメインである「さくらのつまみ」は、元々はコテで形をつけていたものが、一般に広がって、さらに和裁をやらなくなるなど、コテがないご家庭も増えたことで

もっとみる
つまみ細工小話〜色の話その二「橙」(だいだい)

つまみ細工小話〜色の話その二「橙」(だいだい)

歴史、材料、モチーフ…ときて、おそらく皆さんがかんざし選びの時に一番気になる「色」のお話その二、です

「橙色」(だいだいいろ)橙色は、そのまま果物、植物の「橙(だいだい)」の色ですよね。

みかんより赤みかがってるイメージ。

私、小さい頃鏡餅の上に乗ってるのは「おみかん」だと思ってました。
家でお餅にみかんを乗せていたのは、橙が売ってなかったから…なのかなあ?はて。

時代的にはいつから?

もっとみる
つまみ細工はとても自由!

つまみ細工はとても自由!


つまみ細工って、基本的に「こうしないといけない」という決まりがないんです。

意外とあいまいな、ふわっとした世界あると思うじゃないですか?
決まり事はないんですよ…

江戸時代から続いてるなんていうと、

「決まり事が厳しそう」
「やり方に細かい手順がありそう」
「こうしないといけない、というラインがわからない」
とか。

でも、実際にはなんともあいまいな世界。

ではなんでもいいのか?というと

もっとみる
つまみ細工小話〜生地には2種類の文様が

つまみ細工小話〜生地には2種類の文様が

少し前にした麻の葉文様のお話…の流れでタイッツーに投稿したものです。

「着物生地には2種類文様が入ってる」とは着物生地オタク(私)の着物生地の見方…みたいな感じになります笑
まずこちら

もっとみる