見出し画像

HERO

「タニくん、B'zのLiveに行こうよ。」

時は1995年の高校時代に遡る。
クラスは違ったが特別授業が一緒で仲良くなったA君がいた。
彼はB'zが大好きで、意気投合したキッカケもそれだった。
そんな彼が突然そう言ってきた。
僕は快諾した。
10代半ばだったがコンサートと言えば
学校で行った音楽鑑賞ぐらい。
生まれて初めてのLiveいったいどんな景色なんだろう。

そしてA君と後日チケットを買いに行った。
今では考えられないがネットが無い当時は
チケットを取る手段は電話予約かプレイガイドしかなかった
プレイガイドもコンビニにある専用機でなく店頭にいるお姉さんが応対するという超アナログ。
(もっと言うとデパートやスーパー、ショッピングセンターが主)
しかし思った…この頃のB'zは絶頂期も絶頂期めっちゃブイブイいわせてた頃。
正直チケット確保等困難なのではないかと。
少しの不安を胸にA君と共に地元のショッピングセンターのチケット売場へ向かう。
店員のお姉さんに声をかける。

「B'zのチケットありますか?(軽め)」
「はい!ありますよ。」

え?あるの?
思ったよりもアッサリ取れてしまった。
そして行ける事になったB'zのLive。
タイトルは

『B'z LIVE-GYM Pleasure95 "BUZZ!!"』
場所は大阪舞洲スポーツアイランド。

これが全ての始まりだった。

初Liveそしてまさかの初野外Live。
来てみたものの実はこの時点で僕が持っていたCDは8cmCD5枚のみ。
果たして楽しめるのか…そんな思いは杞憂だった。
凄まじいパワーがそこに溢れていた。
(LOVE PHANTOMのステージダイブ初演を見れたのは貴重)
これ以来僕は完全に彼等のファンになった。
とにかく夢中になった。
過去の作品を買い漁り、新しいアルバムをまだまだかと待ち侘びた。
インタビューも読みまくってファッションや髪型も影響された。
残念ながらLiveは2000年に参加するまで全くチケットが取れなかったが
そう考えるとあの時見れたのは奇跡であり運命だったのかなと思ったり。

松本さん稲葉さんB'zのお2人の魅力は沢山の人が語っているので改めて説明する必要もないのでここでは割愛させてもらう。
彼等の音楽は常に僕の人生の側にあった。
そして彼等のおかげで様々な音楽の扉が開かれた。
B'z以外にも好きなアーティスト・音楽が沢山増えた。
改めて聴くと更なる発見が数多くある。
現在も尚新しい音楽を作り出し続けているし
最も凄いのは歳を取っても技量が若い時と変わってない寧ろ増してると感じる事だ。

先日B'zはデビュー35周年を迎えた。

彼等をロックスターと呼ぶ人がいる。
確かにそうだと思うのだが
僕はロックヒーローという呼び方の方がしっくりくるような気がする。
松本さん稲葉さん、おめでとうございます。
これからも付いていきます。
愛を込めて。

A君元気にしてるかな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?