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🐹【読書絵日記】あの平野レミは買い物好きの普通のお母さんだった


・料理番組ではマシンガントークでMCやゲストをしばしば置いてけぼりにしている
・料理の工程がすごく雑(もとい!斬新)
・有名人一家

明るく元気で破天荒
多くの人が彼女に抱いているイメージは
おそらくこんな感じなのではないだろうか。

レミさんの"おったて料理"を番組でご覧になったことがある人はもしかしたら、どんな破天荒な文章の本なんだろうと怯えているかもしれない。
大丈夫、安心して読んでほしい。

もちろん彼女も家族の中に入れば普通のお母さん。
旅先では、服や陶器に興味のない子供たちに嫌がられるほどの買い物好き。
しかし自分の時間だけでなく、家族の好きな事もちゃんと大切にしている。

レストランで食べた料理は食材や味付けなど細かに記してあるし
帰国後、実際自分で料理を再現したりしているところは、さすが料理愛好家。

その土地の物をじっくり味わう、イラストレーターの夫・和田誠さん。
なめたワインの味の感想がするどい、中2長男・唱くん。
好奇心旺盛で積極的な小4次男・率くん。
この本は、そんな一家の夏休みのヨーロッパ旅行の思い出だ。

和田さんのイラストは優しい雰囲気で素敵だし、唱くんのイラスト・作文には関心してしまうし、率くんの作文には、ほっこりする。

”夫婦の合作”なんて素敵!と思って手に取った本だったのだが

実は”家族の合作”だったのだ!うれしい!

そこでふと、和田明日香さんや上野樹里さんの事が思い浮かんだ。
と、いうのも、わたしは義母から夫の小さい頃の話を聞くのが好きなので、彼女たちもこの本を見たら、きっとほほえましい気持ちになるのではないかと誠に勝手ながら思ったのだ。

毎日の行き当たりばったりのレストラン・ホテル探しにはそわそわワクワクしたし
現地の人が優しいと、すごくほっとした。
旅の終盤、率くんが体調を崩した時には本気で心配したし
帰国の前日、レミさんが、レストランのウェーターに

私たち明日 日本に帰るのよ

と言った時は本当に寂しくなって
旅よ終わらないでと、わたしは思った。

気付いたら、レミさん一家と一緒に旅をしていたのだ。

このご時世でも、心を旅に連れていく術を
わたしは身に付けた!(しかも海外)

♪てってけてー(レベル上がる音)
いえい!

これだから、わたしは旅エッセイが好きだ。

そして今、無性に
スパゲッティ・ボンゴレが食べたい!

🐹

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