見出し画像

成果を上げるためには、「分かっている」だけじゃダメなんですよね。

(写真は難攻不落といわれた小田原城:2017年6月撮影)

「分かってるか?いつも分かったような顔してるんだけど...本当に大丈夫だろうな」

「はいっ!」

飲み込みは早いほうだったので、確かに「分かって」いたんだと思います。

新卒で働き始めたばかりのころ、上司との面談の終わりによくこんなことを言われました。

「分かっている」ことは大切でしたが、それだけで仕事を進めたり、成果を上げたりすることが出来ないことを、その時には「分かって」はいませんでした。

でも「分かっている」ことって大切

「分かる」という事は大切です。

分からないままに進めば道を誤ることもあれば、そもそも闇雲に事を行う事しかできません。

「分かる」

辞書ではこんな感じです。

 物事の意味・価値などが理解できる。「意味が―・る」「音楽が―・らない人」
 はっきりしなかった物事が明らかになる。知れる。「真犯人が―・る」「答えが―・る」
 相手の事情などに理解・同情を示す。「―・った,なんとかしよう」「話の―・った人」
 離れる。分かれる。「八宗九宗に―・りてより」〈浮世草子・傾城禁短気〉

スーパー大辞林

ビジネスにおいて「物事の意味・価値などが理解できる」ことは重要です。

商品・サービスは顧客に対して「価値提供」を行っているわけですから、意味や価値が分からなければ、話になりません。

また、「はっきりしなかった物事が明らかになる」ことも大切です。

物事を明確に捉えられないまま、ぼんやりと把握しているだけでは、成果をあげることは非常に困難です。

ですから、なぜ(Why)、誰に(Who)、何を(What)、いつ(when)、どこで(Where)、どのように(How)、いくらで(How much)提供するかについて、はっきりと、しっかりと把握しなければなりません。

理解していることって大切です。

ここで気をつけたいのは、ドーパミンは「分かった」時に分泌されるわけではないことです。

例えば学びのために本を買って来たとしましょう。

学びのために役立つ本を見つけて購入した瞬間に、ドーパミンは分泌されます。

一頁も読まないまま、「満足」してしまう可能性があります。

本の購入だけではなく、実際に成果を上げる前に満足して一段落してしまうことがあるのです。

でも「分かっている」だけではダメ

イノベーションであれ、マーケティングであれ、ファイナンスであれ、はっきりと、しっかりと、理解していることは大切であっても、それだけで成果を上げることは難しいでしょう。

ピーター・ドラッカーはこう言います。

知識があって、理解力があり、懸命に働くだけでは十分でない。成果をあげるにはこれらとは違う何かが必要である。

「経営者の条件」ピーター・ドラッカー

いったい何が必要なのでしょうか。

ドラッカーはそれを習慣づけなさいと言います。

  1. 「実績」ではなく「貢献」と考え、「貢献」と言うこと。

  2. 「優先順位」を明確にして「集中」すること。

  3. 「志」を高く持って「世のため人のため」と目線を高くすること。

これらを習慣づけることが不可欠であると言っています。

1と3は考え方や心の持ち様ですが、2は実践です。

「集中」して取り組むためには「選択」する必要があります。

「選択」するためには、何をしないかを明確にする事です。

とにかく、あきらめない

私なりにまとめると、望んだ成果が出るまで実践し続けることです。

とにかく「あきらめない」ことです。

結果がすぐに出なくとも
雲行きが怪しくても
失敗したと思っても

決して腐らずに、あきらめないことです。


皆さんが成長しながら「成果」を出し続け「貢献」することができますように!



「ひとづくり経営コンサルタント」髙澤健公式LINEはこちら↑


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?