今までの人生15(助けて!)
なぜ靴が履けないのだろう・・・
悩みながら眠りに落ち
目覚めたのはお昼。
明日も仕事に行けないとまた怒られる。
「誰か助けて!」
「仕事に行けないのは困る。怒られたくない!」
今思えばこの考え方も既に変。
自分の様子がおかしいことより
「パワハラ上司に怒られたくない。」
の気持ちが優先だったのだ。
そうだ
病院で仕事に行けるようにしてもらおう。
先輩が渡してくれた手紙の病院に行こう。
馬鹿な私はそこで初めて病院を頼ろうと
思うのだった。
急いで着替えて出かける準備をする。
さぁ急ごうもう午後だし。
玄関に向かう。
・・・
・・・
・・・
靴が履けない・・・
心が・体が外に出ることを拒んでいる?
それでも自分の気持ちは
明日は休めない
怒られたくない
どうしよう
助けて
病院に電話をしよう!
ガラケーを持ち電話をかける。
総合受付に電話がつながった。
「○○病院です。
何科に御用ですか?」
言葉が全く出てこなかった。
ここでも自分で話すことが出来ないことに
初めて気がつくのだ。
イタズラと思われたのか
電話は切られてしまった。
当たり前だ
無言なのだから。
もう一度かける。
でも話せない。
もうダメだ…
靴も履けない。
話すことも出来ない。
誰にも訴えられない。
助けてもらえない。
どうしたら病院に行けるのだろう。
パソコンを持っている私は何気に
病院のホームページを検索し
病院までのアクセス方法を探していた。
ページをポチポチしている時
お問い合わせフォーム
があることに気がついた。
文字なら打てる!
やっと見つけた糸口。
はっきり覚えてはいないが
・流産したこと
・彼が突然出ていってしまったこと
・パワハラ(当時は無い言葉)にあってること
・靴が履けないこと
・話せないこと
を感情の思うがままに文字を打ち続けていた。
1時間後くらいに電話が鳴った。
○○(私)さんですか?
△△病院の××です。
男性の声だった。
「話せますか?」
「無言」の私。
「先生に見てもらいましょうね。
女性の担当者とお迎えに行きますからね。
ゆっくりでいいです。
ピンポンしたら鍵だけ開けてください。
聞こえていたら電話トントンしてください。」
「トントン」指でマイクの辺りを叩いた。
「車で行きますので10分くらいで着きますから
ゆっくり待っていてくださいね。」
私はいつの間にか泣いていた。
泣きじゃくっていたのだ。
子供のように
うえーん うえーんと・・・
第3の心のヒビ
もう触れたら粉々になるくらいまで
ボロボロになっていたことに
やっと気がつくのだ。
今日はここまで
午前中は買い出し
午後は母の病院
夜は母のネイル
年寄でもオシャレです(汗)