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今までの人生36(それでも父に会いたい)

父が生きている間に会いたい。

初夏に聞いた父の状況から
季節はもう秋。
父も少しずつ元気がなくなっていった。

それでも私は変わらずうつ病
隔週のメンクリ通院。

地下鉄に乗るための練習も続けていたが
改札は通れていない。

でもこの練習のおかげで
近くの商業施設をウロウロしたり
人の多さに慣れるよう
週に数回行くようにもなっていた。

以前より少しずつは良くなってきてる!
自分に言い聞かせ、心がつらい日はゆっくり
ボーっと家で過ごす日もあった。

どんどん寒くなりチラチラ雪が降り始めた。
いよいよ冬到来か・・・

もう12月・・・冬だ。

どこに行ってもクリスマスソングが耳にはいる。
もう自宅で独りで過ごすクリスマスには慣れた。

というか世間が普通に過ごすイベントごとに
興味はなくなっていた。
相変わらず友達はネットの仲間。

ネットの仲間とワイワイ話しながら過ごす夜。
普通の日も
調子が悪い日も
世間がイベントで楽しんでいる日も

大体ネットの集まるメンバーは変わらない。

シンママもいれば、単身赴任中のパパ。
会社経営者、もしかしたら私の同じうつ病の仲間も
いたかもしれない。

その仲間の中にいたたった一人。
私の状況を知っているネッ友の親友。

皆とワイワイした後は、必ず二人で話して
私の近況を聞いてくれて
励ましてくれたり
注意してくれたり
応援してくれていた。

父が生きている間に会いたいんだよね・・・

相談してみた。

返ってきた答えは母と同じだった。

もう自分では食事が出来ていない。
リハビリもベットの上。
言語障害はひどくなっている

今の○○(私)の気持ちはわかるけど
自分もお母さんと同じ意見だな。
会うのはやめておいたほうがいいと思う。

と、言われた。

父の事を知らないネッ友も言うくらいなんだから
きっと今の私の心の状態で行くのは
危険だと感じたのだろう。

そうゆうことか・・・

地下鉄にも乗れず
人混みもダメ。
対面で人とうまく話せない。

父の夢を度々見ては、母に電話をする。

「だんだん調子は悪くなって来てるね・・・」

聞くと涙が出る。
母と話しながら号泣に変わる。

「そうゆう状態になるのがわかるから
 お姉ちゃんはお見舞いに来ないほうがいいって
 お母さんは思うんだよ。
 病院の人に迷惑かけるのもあるけど
 お姉ちゃんの少しずつ良くなってきてる
 うつ病に大きな影響が出たら心配だからね。」

母が言葉に出せる最大のやさしさだったと思う。

母は毎日父を見ているので覚悟もだんだん
出来ていたのかもしれない。

そんな日々の繰り返し。

気が付けばもうクリスマスイブ。
12月24日はさすがにネッ友も話せる仲間が少なく
いつも日付けが変わる深夜まで話していたけど
早めの解散。
この日は私も早めに布団にくるまった。

明日はクリスマスかぁ・・・
サンタが本当にいればいいのに
と、子供みたいなことを思いながらいつの間にか
眠りについていた。


今日はここまで


今朝も6時に起きるはずが
いったん目が覚めるも
起き上がれずいるとウトウトしてしまい
3時間遅れの朝活。
でもやることはやる。

30代後半でうつ病になり、 病気になった原因や、 51歳を機に第二の人生を歩もうと未来を望むことを決めた、 これからのことを綴っていきたいと思います。