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今までの人生61(ちょっと少しの前進4)

伯父が救急車で搬送された・・・

数日前あんなに元気だったのに!?
私も帰宅しようと思っていたが、
心配だったのでついて行くことにした。

以前も運ばれ入院したことがある病院だったらしく
母は手早くタクシーを呼び
出かける準備をして
伯母と3人で病院に向かった。

実家からはそこそこな距離の大きな病院だった。
母や伯母は来たことがあったので
救急の搬送で運ばれた伯父のことを説明し
処置室に案内された。

伯父にとっては
一緒に行った伯母が姉だったので

「姉さん・・・姉さん・・・」

と意識朦朧な感じで呼んでいた。
母は

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!?」

と声をかけ
私は

「○○おじちゃん!私分かる?!」
「ウン 分かるさ ○○(私)だろ〜」

伯父は答える。

意識は大丈夫。
と思ったが

「○○さん(私の父)どうした?どこいった?
   ここどこだ〜?」

と亡くなった私の父がどこいいるのか私に聞く。
それに自分が救急車で運ばれたことを
理解していない。

頭をやってしまったのかと
不安になっていた私に

「アルコールの離脱症状だと思うので
    頭の心配は先ずはしなくて大丈夫だと
    思います。」

と先生は説明してくれた。

少しホッとした・・・

近所の仲間と飲んでいて吐血し
その仲間が救急車を呼んでくれたが
付き添いはなかったらしい。

私は意識朦朧とし訳の分からないことを
口走ってる伯父に

「○○叔父ちゃん?
    お酒飲みすぎて血を吐いたんだって。分かる?」

耳元で少し大きな声で伝えた。

「俺、血吐いたのか?」

伯父は本当に頭が変になってしまったかのように
処置台から降りようとしたり叫んだりしていた。

急性アルコール中毒の人を見たことはあったが
アルコールの離脱症状を見たのは初めてで
衝撃的だった。

伯父は数日入院することになり
その説明と処置内容の説明を受けるため
部屋を移動した。

部屋の奥に座る先生の近くから
伯母、母、私の順に狭い部屋に入り
レントゲンを見ながら説明を受ける。

命に関わるかもしれない大事な説明だ。
と、携帯の音が鳴る。
伯母の携帯だった。
伯母は先生の説明の最中にも関わらず
母と私を押しのけ「娘から電話!」

部屋を出ていった。
私と母は先生に

「すみません。すみません。」

と頭を下げ謝り
話の続きをしてもらった。
先生は私を伯父の娘と思ったのか
私の目を見て症状と処置の説明をし
お酒の飲み方の指導について話してきた。

「私娘じゃなく姪でしばらく
    会っていなかったので・・・」

と話してる時、伯母が戻ってきた。

先生は伯母に向かって

「状況わかってるんですか!!?
  弟さんの事話してるんですよ?!」


私も母も伯母の行動には正直驚いたし
先生が激怒する理由も理解出来た。
伯母は娘からの電話だったので・・・
と先生に一言い
先生もすっかり呆れ顔で
私と母に頭をペコっとし

「ご迷惑お掛けしました。処置して助けて下さり
   ありがとうございました。」

と母と私は先生に頭を下げ
伯母はお会計をし
帰りのタクシーを待った。

帰りのタクシーで私は考えた。

伯父は熟年離婚で一人暮らし。
退院したら月に1、2度は様子を見に行って
あげた方がいいだろうな。
父にしてあげられなかったことを
母や身近な母の姉弟にしてあげたい。

そう思っているうちに実家につき
翌日帰宅することにした。


今日はここまで


2024年1月1日 月曜日
今年もnoteの継続は続けていきます。
本年もよろしくお願い致します。

30代後半でうつ病になり、 病気になった原因や、 51歳を機に第二の人生を歩もうと未来を望むことを決めた、 これからのことを綴っていきたいと思います。