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【学び77冊目】むだにならない勉強法

1概観を知る 

インプットしかせず、アウトプットを伴わない勉強は、殆ど効果がありません。このことは多くの人が気づき始めていますが(アウトプット大全のおかげで?)、インプットの前にやるべき重要な工程まで、知っており、出来ている人はまだ多くありません。それは「概観を知る」、ということです。

建物を建てる際、ブロックを積み重ねていくことからいきなり初めさせる建築家はどこにもいません。まず、鉄格子などで枠組みを整えた後に、中身を作っていくのです。

今やろうとしている勉強の全体像が分からないで、いきなり一からローラー式にインプットを始めるのと、まずは全体像を把握してから、インプットを始めるのとでは、どちらが効率が良いでしょうか。資格の勉強であれば、最初にざっとテキストを読んで全体像をとらえながら、過去問で頻出の箇所や、自分がやりやすそうな所をチェックしていき、インプットを始める際は、そこから始めれば、ローラー式にやるより明らかに効率が良いのは明らかです。体系を大まかに抑えていれば、あとは中身を埋めていく作業なので、1から順番にやらなければいけないということはありません。

2 鬱になる勉強法

私は、勉強は、上手く行えれば人を幸せになることができ、正しくない方法で行えば鬱になるものだと考えます。うまく出来れば、成長を楽しむことができますし、自由も結果的に増えます。しかし、失敗すると人を鬱にする可能性もある恐ろしいものでもあります。良くない勉強法(=人を鬱にする勉強法)とはどういうものがあるのでしょうか。

①インプット中心型の勉強

インプットが無ければ、アウトプットするものもなく、勉強になりません。ですが、インプットだけに偏った勉強法もまた効率的でありません。アウトプットにより大きな非常を置くべきなのです。人は、インプットをする時(新しい情報を取り入れる)時、より「考える」という動作をします。そしてインプットは何らかの方法で、アウトプットするために行うものです。仕事でプレゼンをするため、ブログを書くため、友達に話すため、などの「発信の場=アウトプットの場」が念頭に置かれているのが、インプットです。ですが、普段からインプット中心で勉強をしていると、他の人に話したり、書いたりするのが億劫になってしまいます。人は考えるから鬱になるのです。考えなければ、鬱にならないのは当然です。それもポジティブな考えでなく、ネガティブな考えに支配されてしまいます。究極的には、インプットは考えて物事を取り入れる作業で、アウトプットは「考えずに」インプットしたものを外に出す行為です。行動する際に、考えというものは不要なのです。

また、インプットばかりしている人は、頭の中が整理されておらず、ぐちゃぐちゃになってしまっており、何か聞かれたときに、知ってることでも「えーと」と間が空いたり、スムーズに話がでてこないことが多いです。入れたものは、アウトプットで外に出してあげて、頭の中は常にクリーンに保っておくのがよいのです。

②一人勉強

これも、①のインプット中心型の人に良く陥りがちですが、一人で孤独にやってしまうということです。人と会って話すこと自体がアウトプットなので、インプット型の人は、それすら億劫になってしまい、一人で黙々とインプットを続けます。また、アウトプットの場が苦手なので、勉強も上手く行かないどころか、人との関わりがどんどん少なくなり、しまいには鬱になってしまいます。英語の単語帳や文法を一人でいくら勉強しても、人と英語で話さなければうまく行かないのと同じです。勉強には、勉強仲間という意味でも、アウトプット相手という意味でも、人との関わりが不可欠になのです。



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