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【学び⑩冊目】マンガでわかる!心理学超入門 ゆうき ゆう

この本を手にした理由

大学1年生の時にとある授業を履修したことをキッカケに心理学に興味を持ちました。しかしその後、手始めに本を買って読んでみようと思い、何となく購入した心理学の本の内容があまりにも専門的すぎて、圧倒されてしまい、心理学からは暫く遠のいていました。ストレス防止や仕事、モチベーションなど再び心理学に関連のあることに関心を持ち始めていた丁度この時期に、たまたま遭遇したのがこの本でした。内容が心理学のいろはの部分で、かつ漫画形式となっており、「難しそう」という抵抗感を感じること無く、誰でもとっつきやすい一冊になっています。また、生活の場面ごとに心理学の学びがチャプターで分けられており(恋愛の心理学、ビジネスの心理学、対人関係の心理学など)それぞれの目的に応じた学びが得られる、基本的ながらも実践的な1冊です。自分は特に、対人関係、ビジネス、自己成長などの項目に興味があったので、その点に特に注意を払いながら読み進めました。


学び①敵意帰属バイアス

敵意帰属バイアスというのは、意図がわからないことを悪意と解釈してしまう、認知の歪みのことを指します。一番分かりやすい例をだすならば、ちょっと肩がぶつかっただけで、舌打ちをしてくる人などは、まさに敵意帰属バイアスの強い人です。負のアンテナが常に立っている状態といえるかもしれません。こういった方と、一緒に働いたり、一緒に何かをしたりする機会もあることでしょう。有効なのは、こちらに敵意が無いことを表現の仕方や、行動で示してあげることです。そうすることで、相手も客観的に自分を見直すことができるようになりやすいからです。

また、本書に載ってなかったことですが、個人的にこの「強い敵意帰属バイアス」は何も先天的なものだけではなく、むしろほとんどの人が、バイアスが強くなるタイミングを経験しているのでは無いかと考えます。なぜなら、自分自身が強かった経験をしているからです。そして、自分経験に基づいて言えば、極度にストレスを抱えている時に起こりやすいものであるように思えます。

自分は、大学入学当初、友達作りに苦労していた時に、極度の焦りからストレスを抱え、自分の敵意帰属バイアスが強くなるのを感じました。1人でいる時に、笑われているというような、アリもしない妄想に苛まれたりするなど、今考えればかなり深刻だったのかもしれません。。。その後、友達ができ始めてからこのような感覚は無くなったことを考えれば、確実にストレスは敵意帰属バイアスに多かれ少なかれ密接に関係しているのでは無いかと思われます。

ストレスを防止することが根本的な予防法ではありますが、ちょっとした思考の転換も有効です。例えば、診療室で長い時間待たされて、イラついてしまいそうな時は、「こんなに忙しいのに自分のために時間を割いてくれている」という思考をすることができれば、自分を客観視でき、我に戻ることができます。

本のこの箇所を読みながらつくづく思ったのは、「怒り」という感情は、ほとんどの場合、誰も幸せにしないものだと思いました。。

学び②ドア・イン・ザ・フェイス

これは、ビジネス心理学のチャプターでの学びです。どういうものかと言うと、最初に受け入れてもらえない可能性が高い要求をした後に、ハードルを下げた要求をした場合、受け入れてもらえる可能性が高くなるという、特にビジネスで用いられているテクニックの一つです。自分は、これを聞いた時に一番はじめに頭に浮かんだのは、「ジャパネットたかた」の通販番組です。毎回必ずと行っていいほど、一度提示した価格から、通販限定の特別値下げの価格を提示します。確かに最初提示される価格はほぼ毎回「高いな~、、、」と感じますが、次に提示される特別価格は、「まあ、買えなくもないかも?」という印象をいだきます。

これから新社会人になり、営業などの機会も増えるであろう自分にとっても、かなり知ってお得なテクニックでした。

学び③成功回避傾向 


これは、自己成長の心理学の中から得た学びです。実は、多くの人に成功を回避しようとする傾向があるのです。例えば、「昇格したいけど、したらしたで仕事も増えるしプレッシャーにも耐えられないだろうから、今のままでいいや」というような感情もこの成功回避傾向に起因するものです。これが強い人はまず、そのことを自覚し、それでも成功したいと思うことが重要です。そのためには、自分が成功したいという欲求がどこから来るのかを研究してみると、不安より成功欲を上回らせることができます。

まとめ


全体を通して、心理学の入門書(一冊目)として、完璧な本でした。マンガのストーリーも楽しみながら読むことができましたが、ストーリーを楽しむことが自分の目的ではなかったので、ここでは触れないこととします。やはり、場面別の心理学を学ぶことができるのが醍醐味の一つでした。ここでは、まとめませんでしたが、恋愛の心理学などもかなり興味深いものになっていました。それぞれの興味関心に合わせて楽しみ学ぶ事ができ、心理学に少しでも関心がある人でしたら、どなたでも楽しめる1冊です。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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