杉浦稔大投手の今年度成績を振り返ろう ③6月度
(前回の記事)
またしても間を空けているうちにパ・リーグでは全チームの順位が確定し、北海道日本ハムファイターズは6年ぶりのポストシーズン進出を果たし、しかも新球場オープン2年目にして初のCS本拠地開催を達成した。
レギュラーシーズン全日程が終了するのはもう少し先なので、最終的な選手成績が確定するのももう少し先なのだが、部門によっては現時点でタイトルが当確となっている選手もおり、大変喜ばしいことである。
杉浦投手もこの分だとシーズン終了まで1軍にいることが見込まれ、当然ポストシーズンでの登板にも期待が持てる。投稿ペース的にまだまだ先の話だが、『杉浦稔大投手の今年度成績を振り返ろう』を11月度まで書くことが出来たならば、これほど幸せなことはない。
先のことよりまずは目先のこと、ということで6月度の振り返り。
リリーフエースへの道と試練
6月の初登板は交流戦も折り返しの4カード目、対S第1戦@神宮球場。
1点リードの9回裏に5番手で登板。
先頭村上を空三振に取るも、続くサンタナに同点8号ソロを浴びて今季初失点&初被弾。その後は山田を空三振、オスナを遊飛に打ち取り勝ち越しは許さず、チームも11回に勝ち越しの1点を奪い勝利。
13日D戦@エスコンでは4点リードで6番手、先頭に安打も後続三者連続アウトで無失点、15日G戦@エスコンでは失点直後の2点ビハインドで2番手、一死から安打も坂本を併殺に取り、流れを断ち切るピッチングを見せる。
連投となった16日G戦@エスコンでは1点リードも一死2,3塁のピンチで緊急登板、打者2人をわずか4球で連続遊ゴロに打ち取り見事な火消し、5/29ぶりの5ホールド目も記録する。交流戦最終戦となった18日T戦@甲子園では同点に追いついた直後に4番手で登板、一死から四球、中安で1,2塁のピンチを作るも、スイッチした5番手河野が無失点で切り抜け6ホールド目。
交流戦成績としては7試合に登板、5 1/3回打者21人に対し4安打3奪三振1四球1失点、ホールドを3つ記録。リード、ビハインド、緊急登板も問わず役割を果たす活躍を見せた。
交流戦が終わりレギュラーシーズンが再開しても安定感は変わらず、再開初戦の21日E戦@エスコンでは9-9の延長11回、7番手で登板し先頭打者への空三振含む三者凡退。(ちなみにこの日時点最速154km/hも記録)翌22日E戦@エスコンでも3点リードで4番手で登板、空三振、中飛、一直(清宮のファインプレー)で三者凡退。26日のL戦@県営大宮では松原・西川・栗山を三者連続空振り三振に取り3戦連続でホールドを記録。
接戦時での登板機会が増えつつある中迎えた30日H戦@エスコンでは2点ビハインドの戦況で4番手として登板。先頭山川への四球の後、近藤にタイムリー2BHで失点、続く正木に左安、甲斐に四球で無死満塁のピンチを作り、結局1つもアウトを取ることが出来ないまま降板。その後代わった山本拓が3走者を還し、この日は一挙4失点。
6/13以降から下がり続けていた防御率も2.08まで上がるという苦い登板となってしまった。
登板を続けるための試行錯誤、創意工夫
5月終了時点で17登板/48試合、6月の9登板を合わせて26登板/71試合とややハイペースの登板が続き、相手チームからの研究・対策も練られ始めたこともあってか、投球割合としてはカットボールがやや減り、フォークが増えている。(久々のチェンジアップは交流戦再開後の21日E戦、先頭小郷への初球、スライダーは翌26日L戦、先頭松原への初球でそれぞれ投じている)
前月に比べて奪三振数も増えているので、打たせて取る投球だけでなく三振も取れるんだぞ、という姿勢も見せている。
(もうシーズンもほぼ終わるのでネタバレも何もあったものではないが)
今季初の失点にKOと試練に直面した杉浦投手は、7月に巻き返すことが出来るのか。
(続きの記事)
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