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ELTE卒業後の大学院のことと成績の話

適当に思ったことをツイートで垂れ流していたら、こういうリプライをいただきました。


Masterまでストレートで行くと言うことは、リカレント教育やプラプラする目的ではなさそうです。このプランが現実的かどうかは、ツイートの主次第です。

このルートを辿りたいという他国の友人は何人かいますし、彼らの周りのもそういう人がいるのでしょう。私の周りにいるくらいなので実際はメジャーな選択肢なのかもしれません。

元々学部でドイツの大学に行きたがったが縁がなく、ハンガリーに来たと言う話もちょこちょこ聞きます。

以下、特に脈絡のないことを書き散らします。

国際的遊民の胆力

なににつけても異国での、現地に住む手続きはとても面倒です。

この方の場合はハンガリー ➡︎ドイツと2カ国です。入国して長期で滞在するときには、色々手続きが待っています。ビザや滞在許可証、賃貸アパートを借りたり、現地で保険に入ったりなどです。日本人には馴染みがない税金のカードもあったりします。保証人というわけのわからない情報を求められないので驚いたりします。また、現地だけではなく、日本でも色々手続きをしておく必要があります。

今でこそ、ある国で、どういうブートストラッピングが必要かはオンラインで調べられますが、ときに面倒な作業自体は現地でしなければならないし、想定通りいかない状況を対応していく国際文化的経験は血肉になっていきます。複数国でそういう体験をしていくと異国で住むという心理的障壁が下がり、国際遊民としての胆力がついていくと思います。昨今のようにいろんな国で働くことができる時代にはそういうマインドを持てることはいろいろなチャンスを得ることにつながります。

一方で今はリモートワーク全盛の時代です。ネット環境と職歴があれば、他の国のソフトウェア会社の社員に、日本の片田舎にいながらにしてなれます。

人生は予想通りにいかないことが増えていくので、将来どうするを綿密に考えるより、とりあえず一つの国に住んでみて自分がどう感じるか体験してみることがいい気がします。

ドイツの大学院

日本は、「18歳時点での学歴」というのをやたら重要視している気がします。偏差値が高い大学の大学院に入ることは学歴ロンダリングと揶揄されます。よっぽど有名な大学や分野の権威がいるようなでもなければ、別の国の大学は認知はほぼゼロのようなものです。欧米がつけた国際ランキングでパッとしないハンガリーの大学からも、ネットワーキングと成績次第でドイツの有名大学やアメリカの有名大学に入ることは全然可能でしょう。この辺は自分がやったことがあるわけがないのでよく知りませんが。

さてドイツの大学院ですが、たくさん勉強しなければならないという海外大学の中でも、過酷な日々が待っているようなイメージがあります。

幸運にも日本人の方で経験されている方がいて、その詳細がオンラインで無料で読めます。

ドイツの大学に共通する制度として「同じ科目の試験を3回不合格になったら退学」というルールがあります。3回もチャンスがあったら受かるだろうと思われるかもしれませんが、試験の不合格率が3割を超えることも珍しくありません。各科目毎に毎週大量の課題が出ますが、課題の評価はあくまで試験に合格した際の上乗せでしかなく、単位が取れるかどうかは原則試験一発勝負で決まります。同じ科目の講義は夏または冬学期のどちらかしか開講されませんが、試験は毎学期末に行われ、必ずしも講義を受けた学期末に受ける必要はありません。例えば講義を夏学期に受けて、試験は次の冬学期末に受けることも可能です。

なかなか壮絶そうです。修了できれば、かなり自信になると思います。マッチョな国際遊民になれる気がします。私のような弱い人間は、まず精神的に破壊されずに過ごせるだろうかと不安になりますが、卒業生が0ではないなら、なんとでもやりようがあると思います。

テストが近づくにつれて睡眠時間が削られたり、徹夜で勉強したりするハメになるでしょうが、その先にきっといい職場やアカデミックの世界がひろがっているでしょう。

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ドラえもん短編第20巻第12話「アヤカリンで幸運を」
小学館てんとう虫コミックス藤子F不二雄

一方でこういうツイートもあります。

少なからず生存者バイアスはあるでしょうが、戦略次第で攻略できるようです。

大変だったりそうでなかったり、個人個人で感じ方は違うようなので、一旦入ってみて、メンタルブレイクしそうだったら辞めればいいでしょう。

何はともあれ、ELTEでいい成績を残そう

大学院に入る前に学部を卒業する必要があります。それもいい成績の方が後々選択肢をたくさん持てるでしょう。

大学院の要件は、推薦状があったりなかったり英語のスコアがどうこうとありますが、大学ごとに異なるので一概に言えないです。ドイツの大学院は人気があるので、大学の学部のときの成績は高いに越したことはないはずです。

ELTEのCSの学部の授業では、まず単位認定のための要件が授業ごとに異なります。単位認定とともに2から5で成績がつけられます。1はfailで落第を意味します。どの点数でどの成績がつくかは受講前から明らかにされていたりします。

この点数は取れないだろうというような閾値が5を取るためのスコアに設定されていたりします。そういう授業は諦めて、3, 4が取れれば万々歳でしょう。また講師ごとに、試験内容やミニテスト(授業ごとにあって成績にかかわるもの)が異なる場合があるので、ちょっと厄介です。

希望もあります。ちょっと変わったシステムがあって5をもしかしたら取れるかもしれません。こういうことです。

追試システム

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井上雄彦 · 『SLAM DUNK』

授業は中間試験や期末試験があるのですが、試験にはretake(追試のこと)といって一度failになっても、再度別の日時に受けることができます。そしてこのretakeは1度目に合格点を取っていても受けることができて、もしretakeの点数が1度目の点数を超えたら成績がretakeの点数で上書き可能です。実質2度試験を受けられるようになっています。

そのため、1度目で試験内容が把握できるので2度目で5を狙うことができます。通過自体が難しい試験も多いので、もちろんかなり勤勉に勉強し試験ではほぼノーミスで解答する必要があります。



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