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隣人トラブルの矛先となる仕事

こんにちは。
求道よみと申します。


法律やルール、
モラルなどで成り立つ社会の中で
解釈や受け取り方の違いが生じ
隣人トラブル】と呼ばれる
衝突が起きる


時にその矛先となる仕事を
私は行なっています
その職業は【ケアマネジャー】です





隣人トラブルの矛先となる仕事とは

『あること無いこと周りに言いふらす、
事実に無い話を言って騒いでいる』と
【こちら】に、その【隣の家の方】から
お電話ありまして


【こちら】とは、地域包括支援センター
かなり怒って電話を掛けてきたという
その【隣の家の方】に、
『ケアマネジャーのこと事業所名
電話番号をお伝えしました』 と
地域包括支援センターの職員さんが
私の所に電話を掛けてきてそう話しました



そして、
『今からその【隣の家の方】のところに
とにかく行ってもらえませんか?』 





でも、どうして
【隣人トラブルの矛先】となってしまったの

加害者側とされている方は  
ひとり暮らしの高齢女性
地域包括支援センターから
数年前に依頼を受け
担当させていただいています


笑顔が素敵な彼女、
インテーク(※1)で
初めてお伺いした時
終始二人で笑って話をし
明るい印象を受けました


アセスメント(※2)では
夜になるにつれて
徐々に歯が痛み出し
不安で眠れないことを
話してくださいました



彼女は、
ご主人がお亡くなりになった頃から
心の病を患ってしまっていたのです



庭の石を盗まれる
とか
庭の石に穴をあけられた
とかとか



彼女は半年前から
そんなことを私たちに
話すようになりました



多分、というか絶対に
そんな事あり得ない話ですが
彼女の頭の中では
深刻で大変な事が起こっています



その事が彼女の頭から溢れ出し
近所の方や【隣の家の方】に言ってしまった…
それが今回の【隣人トラブル】騒動の始まりです



息子さんは市外で生活し、
日頃から連絡がとりにくい方
でも、携帯に着信や
ショートメールを残しておけば
折り返し掛けてきてくれる…はず



たまたま私も事務所におり、
次の予定もなかったので
隣の家の方】宅へ向かいました

(※)インテークとは,
相談者がどういう相談内容を
抱えていて,その主訴の背景にある
問題は何かということを明らかにし
積極的,能動的に働きかけることを
目的とした初対面の面接
(※2)アセスメントとは、
ご高齢者のニーズ
(解決すべき生活課題)や
可能性を把握するために、
さまざまな情報を収集・分析すること





隣人トラブルの矛先となる仕事と私

【隣の家の方】は
彼女よりもずっと若い方、
引越ししてきた
15年前の話からさかのぼり
今までの彼女の奇行
怒りながらも静かに話します


ただ、とにかく
息子さんの連絡先を教えてほしい
病院に付き添って認知症検査をしてもらって
と話は止まりませんでした


私は
彼女の個人情報を守りつつ
息子さんには私から連絡し
折り返し連絡してもらうこと、
病院受診も息子さんに
協力をお願いしていくことを
隣の家の方】に伝えました


ただ、
実際に事実と違うことを言われ
名誉を傷つけられた【隣の家の方】の
訴えには耳を傾け、
これからも隣同士であることは
間違いないので、
これからもこのような事が続くのではと
計り知れない不安があることも
十分理解して訴えに耳を傾けます


直接苦情が言えず、
精神的苦痛を負ってしまうことを懸念
警察に相談する事も必要であることを伝え、


地域包括支援センター
市役所にも相談してもらって良いことを伝えました


息子さんとなかなか連絡も取れない中、
無責任に帰ることも申し訳ないと思った私は、
隣の家の方】に
私の会社携帯の番号を書いた名刺を
何かあったらご連絡ください』と
伝えながら渡すことが精一杯でした





まだ続けるの?
隣人トラブルの矛先となる仕事

その日は、30分おきに
私の会社携帯が鳴りました
隣の家の方】からです
内容は、先ほど訪問した際に
延々と話されていたことの繰り返し


その日の夜に【隣の家の方】は、
ご主人が帰宅されてから【警察】を呼んだと
電話を掛けてきました


私は、
長男さんとも連絡がとれ、
今日の出来事、
隣の家の方のお話の内容、
お母様のこと、
これからのこと
をお話し、
一人で家を守っている
お母様のプレッシャーや
不安感などが
お母様自身を苦しめていること

お伝えしました



ケアマネジャーの業務範囲の捉え方
正解不正解は無いと考えます
やるべき業務を遂行できるために
自分自身をマネジメントする能力も大切です


『行政や包括支援センターの
言いなりになっちゃって』
とか
『優先順位を見失い
周りに振り回されちゃって』
と皆さんに笑われてしまいそうですが


地域包括ケアシステムの構築、
理想的な地域社会のあり方
皆で協力し知恵を出し合い
住みやすい地域を築く とは…


後に、そこの民生委員の方とお話すると、
『あぁ、あの隣同士は【おたがいさま】よ』と


市役所の方が連絡をくれた際、
『【隣の家の方】、精神保健福祉手帳持ってるしね』 と


地域包括支援センターの方は、
『【隣の家の方】は以前から
地域の不平不満の電話を掛けてきてて』 と


私の会社の携帯には、
殆ど毎日のように
【隣の家の方】から電話が掛かってきます
本当はこの携帯電話は、緊急時用の電話ですが


『私はこれからどうしたらよいのでしょう』
とか
『こんな話は求道さんにしか言えなくて』
とかとか


業務範囲を超えすぎて
本来必要な業務がおろそかにならない程度に
必要であるならば、
【隣人トラブルの矛先となる仕事】も
上手に解決していきます


これも何かのご縁でしょうか
皆さんの話はどのような内容であれ
良くも悪くも
私のこれからの勉強になっています




不平不満を言っていたらきりがありません
私にできる余裕がある限り
周りからバカにされてしまうかもしれませんが
まだまだ
隣人トラブルの矛先となる仕事
となることもある
ケアマネジャーの仕事を楽しみますよ



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