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週末は木立の中へ引っ越し 8 非住宅地に住まうということ(その2)

非住宅地に住まうということ(その2)

・電気が、...。
あぁ、ようやく飲み水は確保できたぞ!次はと...、電気ですねぇ、え〜っと、電線が、電柱が無い!電気来てない!どーする!たしか1km以内だったら電力会社に頼めば無料で引いてくれると聞いたことがあるぞ。
 ということで、建築業者さん経由でおねがいしてみました。けどけどけど、待てど暮らせど一向に連絡が来ない。状況を業者さんに聴いてみました。すると、

「受付窓口らしきものがない、どう手続きすれば良いのかわからない、出てきた相手の方にお願いをしてきたことは確かなんだけど、いつまでに着手するか確約がない」

とのこと。業者さんの方も電源が必要になってくるので些か焦っているようでした。でも建物は建ち上がってくるし、井戸ポンプの設置も迫ってくる。このままではランプ暮らしで、水は浅井戸を掘り直して手動で汲み上げるしかない。となるとトイレは水洗は無理。今時ぽっとんトイレなんて作ってくれる専門業者さんなんているのだろうか。お風呂も給湯器が電気必須なので、薪で焚く方法を考えなくてはならない。そうなると屋外から焚くことになるので設計変更も必須となってしまう。上り湯も必要になるので、ユニットバスじゃあ無理だろう。あぁ、どうしたもんだか...。

どうにも行き詰まり感盛りだくさんの日々が続いていた頃、
「電気来ます!」
の吉報が!
なんの前触れもなく、電線の分岐工事が始まったとの事。そのうちに電力会社より
「敷地内に電柱を立てたいので許可していただきたい。」
旨の連絡が来た。もう許可するもしないもない!こちらは敷地内は自分で電柱を立てるしかないんだろう、街灯に使うような小さめの電柱を購入する算段まで考えていた。設置代含めると結構な金額となる。それに頭を悩ましていたのに電柱を立ててくれるなんて。しかも電柱設置のために占有する土地を借地するのでその借地代をお支払いしたい、と予想だにしなかった展開までついて来た。
早速「許可」して、ぶっとい電柱を立ててもらい電線も張ってもらった。電気の灯りの明るかった事!ありがたい!電気が来た!これで井戸の手動組み上げも、ぽっとんトイレも消え失せた。お風呂もユニットバスが使える、給湯器も使える、ランプもいらない。電気が来る事で懸案事項が一斉に解消された!こんなに電気が有難いものだとは思ってもいなかった。本当にありがたいの一言ですね。

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