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京まふ2022と二つの美術展レポ

京まふ

「京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)」に参加してまいりました!

実を言えば、今回の出展作品の多くは知らないアニメだったりするのですが総じて、かなり楽しかったですね。
まさにお祭りと出店といった感じで、出展企業の御品書きは確認済みでしたが、場所は記録していなかったので、足の向くまま、人の流れにそって進んでいきました。

ちなみに目当ての品は全てゲットした感があります。京まふ2022と分かるモノ、シュタゲ「牧瀬紅莉栖」を手に入れることが購入面では最大目標。
グッズといえば、驚いたのはホロライブ。あれほど人気だったとは御見それしました。僕が到着する前から既に待機列が中断されるなどの人気ぶりだったとか。

京まふでの戦利品

なお、無料でいただいたモノも写真には一緒に並べています。僕は美術館・博物館・映画などでのポストカードを集めているので、こういった時に、惹かれるポストカードがあればそれだけで満足だったり。灰原哀ちゃんを選んだのはなんとなく気恥ずかしいですが、かわいいですよね。べ、べつに声が林原めぐみさんだからでは…………。

初音ミク生誕祭の時に投稿したエッセイにも明記しましたが、「赤い羽根共同募金」も出展されており、500円の募金でボールペンorピンズがいただけます。
ポストカードだけでなく、ピンズもそういったイベント事では集めているので、迷わず選択しましたね。

ステージの応募自体しなかったのですが、昼食には声優であり「おこしやす大使」の内田真礼さんが考案したメニュー「ちーずてりやきバーガー」をいただきました。
相場で言えば幾分高価にも思えますが、僕のような声優ファンでなくとも、満足の味・質で、むしろそれらに加点して内田真礼さんの笑顔が彷彿とされるという、お得感とでも申しましょうか、とにかく待って損はないですね。

それに、何度も各ブース・商品をみたのに、それでもなお亡霊のようにさまよい続けるわが身には、このパワフルさが何よりもクスリとなったのです。余談ですが、わさびマヨって結構美味しいですね、知りませんでした、最高です。

米子ガイナックスのブースにて、あの赤井孝美さんが対談をしていらっしゃいました!

ギャラリーがそんなに多くなかったのもあって、真正面は恥ずかしかったので、端の方から聞かせていただいたのですが、数年前に岡田斗司夫さんの放送に登場された頃とほとんど変わっておらず、お元気そうで何よりでした。

以前、「庵野秀明展」へ行った際も、個人的には庵野さんが大学生の頃~DAICON~ガイナックス時代が関心が高く、先述の岡田斗司夫さんの興味もそこから始まった、すなわち『アオイホノオ』の世代です。今回の公開放送でも、そういった話題があり、楽しかったです。
赤井さん、「横綱メーカー」企画も面白そうですね、きっと僕は買いませんが(笑)

ありし日のオフ会「庵野秀明展」

「氷堂 凛瑞」先生のツイートより

僕はいわゆる「推し文化」と距離を取っており、その関係でいつしか「オタク」という言葉も使わないようになっていました。
その結果、『げんしけん』でいうところの“オタクの嫌いな荻上さん”状態にあったことが、今回、駅から会場へ向かっている間に気づかされましたね。
彼らとは違うという謎の自尊心を抱きつつ、地図も見ずに、前を歩く人たちに付いて行っている。そう、仲間意識とでも申しましょうか、しっかり「同族」なんですね。
「ごめ”ーん!意地はってごべーん!おれが悪かったァァー!」

『かぎなど』
捕まったところのステッカーを買いました。好き。

細見美術館「響きあうジャパニーズアート」展

満足したので、近隣の細見美術館へ。ネット的な試みであると同時に、美術観もしっかりと提示されており興味深かったですね。

勿論、ここと京セラ美術館で気に入った絵のポストカードを買いました。
そして、今回はなんと、図録まで買ってしまいました。
なぜって、尾形光琳の絵を基にした「初音ミク×燕子花」が最高級に美しかったからです。ポストカードとしてだけでなく、よりしっかりとしたサイズ感で今後も味わいたかったのです。
この絵の素晴らしいのは、解説にある文言を飛躍して僕には、初音ミクが恋の象徴としてではなく、むしろ初音ミクがこれから在原業平にともなわれるかの如き純情さと魅惑とが一体化した雰囲気だから。
これもある意味、二次創作なのでしょうか。

それと、元の絵と対比して展示されているのですが、元の絵と必ずしも同じサイズ・色調(劣化具合の差)が異なっており、それがかえって、元の絵の劣化によるぼやけた部分の、本来あったであろう明暗や色味を想像することが可能となっていました。
展示される絵も前期後期で違うらしいので、やはり図録は必要かも(と言いつつ、今から書く方は買っていない模様)。

それとですね、今回、ついに確信してしまいました。僕がドールをお迎えした暁には、別のステージへと進んでしまうと。
以前から良いなぁとは思っていましたが、お洋服等いささか高価で、なかなか決心がつかず今日に至った訳です。

ドールこそお迎えしていないものの、フィギュアやぬいぐるみはそれなりに持っているので、分かってはいましたが、いざ、暗がりの中で見つめた「彼女」の瞳には、確かに魔力がありました。

美しすぎるのです。もはや危険です。ショーケースに収まっているから良いものの、もし手の届くところにいらっしゃったならば、江戸川乱歩の登場人物のような奇譚を世間様にお出しすることとなるやもしれません。
小説投稿を日々における至高の趣味としている者としては、奇譚はあくまでも自作によって提示したいものです。ドールのお迎えは覚悟を持って致しましょう。

京セラ美術館「アンディ・ウォーホル・キョウト」展

アンディ・ウォーホルに興味を持ったのは、今のように美術史的に関心を持つ以前、中学生の頃でした。それ故、どこか懐かしい気持ちになりました。
「エルヴィス」の絵(写真か)がこれほど大きかったとは、というように、知っていた作品を実際にみることができたという意味で、先述の二つのイベントと若干異なり、前者が内外のポップカルチャーの展示場であれば、アンディ・ウォーホル展は、自分の中でのカルチャーの伏線回収といったところですかね。
やや比喩的ですが、いろいろ知った今だからこそ、戻ってこれたという感じです。

アンディ・ウォーホルで面白いのは彼のサロン/アトリエ/システムが「ファクトリー」と名付けられていることです。作品の大量生産。
当初の作風とやや異なり、広告的な絵が大半の彼の作品がふんだんに展示されていたからでしょうか、このように感じました。
「スゴイ作品をたくさん見たけれど、何もみなかったようにも感じる」。


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