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ゆに国は永遠に 🦇

 以前、僕は爵位をゆに国から買った。赤月ゆにという美少女吸血鬼が君主である、月とサイバー空間を領土とする国、ゆに国から。

 この記事にも軽く触れたが、彼女は読書家でもある。吸血鬼であるだけでなく、知的なところも、僕は好きだった。
 ネットでは度々みられることだが、読書家であったり趣味人であると、「裏におっさんがいる」と勘ぐられる事もある。
 その真相はなるほど、こちらからは分からない。実際にそういう人もいるのだろう。グラビアやYouTuber活動をしている東雲うみさんもよくそう言われている。
 東雲うみさんの場合は、プラモデル趣味について。その作業の様子をみていれば、たとえネタ元は別にあったとしても、あるいは誰かの影響だったとしても、もはやそれは本人のモノだと思う。モデラーとしての仕事もあるくらい。

 話がやや脱線した。閑話休題。
 今朝、Xにて公式発表を読んだとき、僕は驚きもあったが、やっぱりな、とも感じた。赤月ゆに、引退。

 実は昨日、日記にこういう文章を書いていたのだ。
「「ライヴラリ」運営やゆに氏が度々休止したりしているのが少し心配」。
 哀しいかな、この心配は見事に的中した。
 どうやら、同じくライヴラリ所属の「無月めもり」さんも引退とのこと。ライヴラリに所属しているタレントはそう多くない上に、その理由も、タレントと運営との方向性の違いのようだ。この辺りについても、やはり僕は何も言えない。(ゆに様は心身の不調とのこと)

 平たく言えば、[推しの引退]に直面した。
 ただでさえ、他者にとっては意味をなさない「男爵」という位も、旧帝国における階級のようなもので、もはやこれから先、仲間が増えることも、規模が大きくなることもない。
 それは吸血鬼、あるいはミームとしての緩やかな滅亡のようだ。僕や「眷属」と呼ばれるファンは、彼女の才能や面白さに“噛まれ”、今日まで過ごしてきた。
 だが、その主である赤月ゆには、ネットからは去り、棺桶の中か、あるいはどこかの夜空へと進む。
 10月18日、赤月ゆには誕生日だった。そこでも少し不穏な雰囲気は確かにあった。だが、娯楽が溢れる社会にあってか、僕は目を背けていた。「復活した」という安堵に浴して。

 ゆに国は、ムー大陸やアトランティスのようなもので、規模としてはそれなりに広大な国であったはずなのだが、その実態は可視化されていないからこそ、想像に頼るしかない、過去の繁栄・平和なのだ。
 やがて滅びると知りながら、人は誕生日を祝う。いや、知っているからこそ、誕生日が特別なのだろう。

 今週、日曜に本来なら誕生日ライブ配信がある。だが、それも中止で、以降、彼女に眷属として「ごきげんよう」を言い、聞かせてもらう機会はない。
 ゆに国は、吸血鬼が君主であり、ネットと月が領土であるからこそ、永遠だが、その貴族と国民(眷属)は、この世代しかもういない。なので、Xの自己紹介欄にも、noteと同じく、「ゆに国男爵」であることを書いておくことにする。
 願わくば、この引退が、彼女の幸せに繋がる事を。活動、お疲れ様でした。🦇

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