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園芸趣味とポケモンスリープ

 近頃、何に影響をされたわけでもなく、草花をよく愛でるようになった。
 僕はガジュマルの木の他、アジサイやユリ、スイセン、夏菊などを育ててきた。
 そんなささやかな園芸趣味に、ここ数日の間で新たに二つの鉢を増やした。そこには別々の花の種を植えている。一方はラベンダー、もう一方はアサガオ。

 この花を選んだきっかけもこだわりも特にはない。なんとなく心惹かれて。種などを買ってからようやく花言葉を調べたくらい。ちなみにラベンダーは沈黙。アサガオは愛情・結束。

 本、クラシック音楽、映画、そして植物に囲まれた日々。
 なんとも落ち着いた人格の持主っぽい趣味の羅列ではある。だが、僕自身が落ち着いているから集まったのか、あるいは落ち着きたいから向かっていったのか、その後先については自分では分からない。
 けれども、シーズンが過ぎたり、ラベンダーのような種を植えたばかりのものであれば、それは土を愛でているに等しい。
 そこには(まだ/もう)無い草花の情景は確かに抱きながらも、実際に目の前にあるのは、鉢に敷き詰められた土。
 だが、スケジュール通りに過ごし、舗装された社会にあっては、このように土を身の回りに増やすというのも、精神衛生的には良かったりするのだろう。

 ちなみに、いわゆる「衛生」関連で新たに始めてみたこともある。きっと今の僕の関心事はそのあたりにあるのだろう。
 少しだけ前に話題になったアプリ「ポケモンスリープ」をダウンロードしてみた。睡眠の質を計測するもの。
 なんだかSF、それもディストピア感がなきにしもあらずだが。測ったところで、という思いも無いわけではない。
 ただ、人生の大半を費やし、かつ無くてはならない睡眠というものへの意識を高めることは、決して無駄ではない。データの乏しい意識高い系としてではなく。

 であると同時に、僕は専用のnoteマガジン(索引)も作成しているように、ポケモンがずっと好き。
 ニンテンドーSwitchを持っていない・ゲームへの意欲がほぼ皆無状態なので、最新作には全く触れていなかったので、こうしてポケモンとの日々が復活したのは、やはり精神的な快さを覚える。

 ある意味では園芸趣味もポケモンスリープも、心身の健康への興味だけでなく、幼い頃に夢見たポケモンの世界の疑似的な体験でもあるのではなかろうか。
 動物ではなく植物。人工ではなく自然。手持ちポケモンと野生ポケモン、図鑑登録という目的。そして、まどろみのまにまに、ポケモンそのものと過ごす夜。

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