見出し画像

膵臓癌の重粒子線治療について

紹介状を頂き、2020年9月3日

3姉妹と母で神奈川県立ガンセンターへ。

膵臓癌の治療を手術ではなく、

重粒子線治療の方が良いのではないかと話を聞きにいくためです。


もう抗癌剤は始まっていますが、

治療の流れは止めずに話を聞きに行きました。

知り合いに黒色肉腫により重粒子線治療をした方がいて、

10年以上経ち、元気で生きていることもあり、

気になることは後悔しないために聞きに行こう!と思ったからです。

先生の話をまとめると、

重粒子線治療は先進医療として行っているので

320万円くらいかかること。(当時はまだ保険適用ではありませんでした)

(母はたまたま先進医療の保険に入っていたので2000万円までカバーされるとのこと)

放射線治療の一種で、

新しい世代の治療でパワーが強いもの。

ただ、データとして手術と同等のものではなく、

膵臓癌の治療はやはり手術ができるなら

手術が原則になってくるとのこと。

化学療法から入り、

癌を縮めて、手術をするのが第一選択。

母はその流れが1番だと。

重粒子線は、かなりパワーが強いので

周りの臓器に癌が接していると、

重粒子線をしたときにその臓器に当たり、

穴が開いたりすることもある。

母のCTを見る限り、

他の臓器に接している様子はみられず、

重粒子線の適用はある。

ただ、化学療法から手術が

スタンダードとのことでした。

抗癌剤のあと重粒子線をして、

そのあと、手術のパターンも0では無いようですが、

比較的腫瘍が小さい段階で見つかっているので

そこまでやらなくてもいいとのことでした。

重粒子線をしたあとに、手術の流れだと、

手術がうまくいくかはわからず、まだ先進医療なので

重粒子線治療のメリットデメリットが完全に確立したものではないからとのことでした。

重粒子線は選択肢にはなるが、おすすめはしないとのことでした。

あくまでも手術ができない方が重粒子線をしたり、体力や宗教などが原因で手術ができない方も重粒子線治療をするとのことでした。

もちろん、お腹を開けないで治るならそれが1番いいなぁと思ってはいたのですが、

ここまで言われたら、

やはり膵臓癌は手術が1番なんですね。


そして、術後、再発をしてしまったときに

重粒子線治療はできるかというわたしの質問には、先生はおそらく重粒子線はできないとのことでした。(当時の先生の話では)

一般論とのことですが、

膵臓癌の術後の再発の箇所は、1箇所ということはあまりないらしいです。

重粒子線はあくまでも

1箇所を重点的に治療するもの。

再発後の重粒子線治療は

今まで経験がないとのことでした。

そして、再発後にまた手術をすることは

ものすごく稀で、

それより

それ以上わるくならないようにと

方針転換することが多いとのこと。

膵臓癌の場合はやはり他の場所にも

再発が隠れていることが多いんですね。

とにかく当時は、再発しないように祈るしかありませんでした。

月に2人くらいの方が

膵臓癌で重粒子線治療をしているそうです。

重粒子線治療は

準備にかなり時間がかかり、

照射する場所がずれると問題なので

3週間準備期間が必要で、

そこから10回ほど通院して照射して、

抗癌剤と併用したりするとのこと。

先生も、母の状態なら

抗癌剤→手術→抗癌剤

が良いとのことでした。

そして、手術まで1ヶ月以上あくことに

恐れている母の質問には、

2、3日とか数日で腫瘍が大きくなるものでは

さすがにないとのこと。

こんな小さくてどうやって見つかったんですか?

と先生は言っていました。

そして、これから始まる抗癌剤、

やはり

毒をもって毒を制すように、

副作用がない方は基本的にいないとのことでしたが、

副作用の重さ、軽さによって、

効き具合が変わってくるということは基本的にないと思うので、気にすることはない。

と言われました。

娘としては、これまで色々と調べていて

手術が第一選択なことはわかっていたのですが、

抗癌剤→重粒子線治療→手術→抗癌剤

の流れの方が

再発リスクがないのかもと思っていたので、

また1つ勉強になりました。

これまでの話は、

あくまでも私の母のことなので

参考程度にして、読んでいただきたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?