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白か黒か?決める必要ある⁈

夏の「ジャムの旅」を終えて少しホッとしていたが、もう秋の果実が実り始めている。

9月中旬、秋の「ジャムの旅」始めないと…。
旬との追いかけっこは続く。

昨年に続き今年もいちじくは外せない、ということで岡山県笠岡市へ。
今年初めには金柑の収穫でもお世話になった「ブリガーデン」さんへ。
またあの2人に会える。僕にとっての頼れる兄貴たち。

過去2回とも弾丸旅で、ろくに岡山の名所を巡っていない。
今回も弾丸旅に違いはないのだが、ちょっとだけ早入りして岡山の魅力を知ろうと思う。

当初は桃農家さんを視察しようと考えていたのだが、ちょうど品種が変わる時期で何もないとのこと…。
今年は昨年より全て1週間以上前倒しで熟しているらしい。
自然に従うしかないもんね。諦めよう。

ならば。
笠岡諸島に面白いビールを作っているブリュワリーがあると聞いた。
行ってみるか…。
調べるとフェリーで行って帰る移動だけでほぼ1日が終わる。ダメか…。

ど定番だけど、岡山駅からも近い後楽園に行くことにした。
(去年は改装中で行けなかったからね)

大きな台風が近づいてきているせいで、この日の気温は35度近くだ。
大汗をかきながら、綺麗に手入れされた後楽園を気ままに散策した。

歳を重ねたせいかな。
ただ歩き、草木の匂いを感じ、
歴史の背景に想いを馳せるだけで豊かな気持ちになれる。

おじさんになるのも悪くない。
いや、楽しい。

すでにバテバテで、人気のない広場に入って休憩することにした。
ふと顔を上げると、改修されて綺麗になった岡山城が見えた。

「綺麗だな〜」

考えてみれば旅で訪れる街は城下町が多い。
弘前、盛岡、仙台、高知、松山、宇和島、徳島、などなど。
以前、金沢にも住んでいたこともあり、やっぱり城下町って風情があって好きだ。

お城にはそれほど興味はなかったけど、歴史を調べてみるのも面白そうだなと感じた。
そしたらその街をもっと好きになるだろうし。

目指すは「ブラタモリ」のような「ジャムの旅」。
いいね。

大汗をかいたので水分と塩分補給で、ふらりと入ったラーメン屋で中華そばをいただく。沁みる…。

路地をうろうろしながら駅まで戻ったが、いい雰囲気の街だな、岡山は。
レトロな珈琲屋や洋食屋、おしゃれなショップも混在してて歩くだけでも楽しい。

夜の飲みも楽しいんだろうな〜。
今度は時間とってゆっくり楽しもう。
吉田類さんの「酒場放浪記」のように…。

こういう感じ、大好き。
いや、安すぎやしないか…。今度行ってみよう。


そうだ、ジャム作りに行かなきゃな…。


笠岡市の干拓地にある「ブリガーデン」に着くと、兄貴たちが迎えてくれた。
原田さんと山下さん。

もう来るのは視察も含めると4回目かな。
昨日も会ってたくらいの感じで、普通に接してくれるのが本当に嬉しい。
帰ってきたよ。

雑談しながらいちじくの状態を見たり、今夜の寝床のテントを一緒に張ったり。
いい歳したおじさん3人がはしゃいでいた。
いつも楽しませてくれて本当にありがとうございます。

山下さん(左)と原田さん(右)
大人の秘密基地

テントで爆睡して、翌朝6時からいちじくの収穫だ。

白いちじくの「蓬莱柿(ほうらいし)」、黒いちじくの「ビオレソリエス」

どっちも個性的で、それぞれの美味しさがある。
作業的には1種類だけ作る方が楽なんだけどな〜。

「白か黒か?」

選べるわけない。
決める必要もない。
どっちも作るのです。

物事、そう簡単に白黒つけられない。

0か100でもない。

仕事も家庭も、夢も現実も。
そんな感じで曖昧なまま進んで行っても構わないじゃないか。

目標を定めるのがすべてじゃないし、瞬間、瞬間で考えが変わっていくのも普通だ。
少なくとも自分はそうだ。
その曖昧さや変化すらも楽しんでいこう。(しんどいけどね…)

欲張って作ったせいで、今回も時間ギリギリになってしまった。
(どこ行ってもそう)

別れの挨拶も「じゃ、また明日!」くらいの感じだった。
その感じがいい。

また来るね。

さあ、次はどこだ。
北か南か?
旬に身を任せて次の旅の準備だ。

蜜が垂れている「ビオレソリエス」
露地に実っている「蓬莱柿」

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