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「ジャムの旅 〜大実金柑〜」

年が明けて間もない1月中旬、岡山県笠岡市の「ブリガーデン」さんを訪れた。

昨年9月には「ビオレソリエス」「蓬莱柿」の2種類の無花果を収穫して、美味しいジャムを作らせていただいた。
あれからもう4ヶ月か…。巡る季節の速さに驚く。

「ブリガーデン」さんとは2年ほど前、黒いちじくを探している時にSNSで知り合った。

無花果だけではなく、冬には金柑も栽培していると知り、1年前からピンポイントでこの時期を狙っていた。

可愛い果実がびっしり!
「大実金柑」通常よりもデカい!


「ブリガーデン」さんについて少し。

社長は原田さんという自転車好きでダンディーなおじさん。

どうやらブリガーデンの「ブリ」はサングラスメーカーの名前から来てるらしい…。(なんじゃそりゃ?笑)

前回訪れた際、僕が農園でテント泊するのを見て、
「農園内にキャンプ場作ろうかな…」と言っていたが、その1週間後にはできていた。
ノリがいい。

あまり表には出たくないというシャイなところもあり、ちゃんと遊び心も持ち合わせる。
こりゃモテるで。

主にタマネギ、ニンニク、白小豆、麦などを栽培されている。

農園があるのは広大な敷地が広がる笠岡湾干拓地。

一般の畑の規格よりも1辺が長いらしく、その分農作業は大変らしい。使う機材も北海道規格だとか。

僕が訪れた時は、ちょうどタマネギの植え付け作業がひと段落ついた時だった。
忙しい中、歓迎していただき感謝します!

社長の原田さん。かっこいいでしょ。
(左)原田さん (右)山下さん


無花果や金柑などの果物栽培担当は山下さん。
普段のやりとりは山下さんとしている。

無花果や金柑の知名度アップのため、SNSを積極的に駆使してどんどん表に出るタイプの個性派。
原田さんとは対照的だ。それが面白い。

こんな素敵なお二人と巡り会えたのが嬉しい。


今回収穫させてもらう品種は「大実金柑」。
皮は甘く果汁はしっかり酸っぱくて、まさにジャム向き。

収穫しながらもパクパクと食べちゃうくらい、甘酸っぱくて美味しい!

普段は収穫したら出荷前に1週間ほど寝かせて、酸味を和らげるそうだ。
一般の方の生食用にはちょっと酸っぱいからね。
酸味好きの僕にはちょうどいいけど。

中の方に大きな実が隠れている。宝探しみたいで楽しい。
眩しい!!
収穫後、寝かせて酸味を和らげている。


なんと言っても皮が美味しいので最小限の下処理で、収穫したての香りを逃がさないように慎重に火を入れた。

たぶんスパイスやハーブ、他の柑橘と組み合わせても美味しいんだけど、今回は直球勝負をしたかった。
まずはこの金柑の味、香りを伝えたいから。
来年からはもう少し冒険してみようかな…。


枯れて落ちた無花果の大きな葉っぱに囲まれてテント泊をした。
この葉っぱ、めちゃくちゃいい香り!
いつかデザートでも使ってみたいな…。

なんてイメージを膨らませていたが、寒い!
いつもより全然寒いじゃないか!
舐めてた…。

昼間はポカポカの陽気だったけど、干拓地の特徴なのか、夜になると放射冷却でビニールハウス内でもむちゃくちゃ寒かった…。

夜明け前には氷点下。
テントには霜がびっしり。(新しいテント買わなきゃな…)

次来るのはまた無花果の季節かな。
少しずつ岡山の魅力、見つけていきたいね…。

枯れてもなおデカい!
秋には生い茂っていた大きな葉っぱが…。今は休息中だね。
いい香りに包まれたが寒かった〜。



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