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フォートナイトで感情のコントロールが出来なくなってしまった小学生高学年の息子が立ち直るまでの関わりについて

※長文の為、関わりだけを知りたい方は、記事の最後の方にまとめてあるので、下に飛ばしてみてください。

はじめに

最近はさまざまネットゲームが手軽におこなえるようになり、昔に比べてネットゲームの低年齢ユーザーが増えてきています。

YouTubeなどの影響もあり、一部のゲームではそのゲームを配信する配信者が人気や影響力を持ち、社会現象ともいえるムーブメントをおこしています。

小学校高学年になる息子も、例外ではなく、同様にネットゲームにハマってしまった1人といえます。


息子は数あるネットゲームの中でも特に人気の高いFortnite(以下フォートナイトとする)にハマってしまいました。

フォートナイトは多人数が同時に接続して、戦ったり、ゲーム内で知り合ったフレンドなどと協力して戦うサバイバルゲームであり、多くのプレイヤーから勝ち上がって最後の1人を目指すゲームです。

最後の1人になることを『ビクロイ』といい、プレイヤーはビクロイを取ることに快感や優越感を抱き、ビクロイがとれるように日々ゲームの上達を目指してのめり込んでいきます。


しかし、息子は最初からフォートナイトにハマっていたわけではなく、むしろ当初は様々なゲームを行い、ゲームとは上手く付き合っていました。


しかし、最終的には、フォートナイトにハマってしまい、ゲーム依存から感情のコントロールが不可能な状況に陥ってしまいました。

今考えてみると、要所要所で様々なターニングポイントがあり、その時の対応の不味さが最終的に息子をゲーム依存へと陥らせてしまったといえます。

結局は、親が子供に対してちゃんと向き合わなかったことが原因だと感じました。

私は今回の一連の出来事で、子供のゲーム依存の一番の原因は『親』であることを痛いほど痛感させられました。

当初、仕事などを言い訳にちゃんと息子と向き合わずにYouTubeやゲーム内のフレンドの悪影響のせいにしており、親である自分の責任から逃れていました。

しかし、今は親である自分達がちゃんと息子と向き合い、ゲームと上手く付き合う方法を一緒に考えていければ、こんな事にはならなかったと痛感しています。

この記事がきっかけに1人でも多くのゲーム依存の子供を抱える親の解決への力になれればと思い、執筆しました。

『息子とゲームの出会い』

息子が1番最初にゲームをはじめたのは、私が記憶する限り、幼稚園生の時である。任天堂3DSというポータブルゲームでスーパーマリオなどをよく行っていました。

その時は姉や妹などと、一台のゲーム機を交代で行なっていました。多少は喧嘩もするけど、仲良く交代で行なっていました。

その後もwiiやスマホの幼児用アプリゲームを行って楽しんではいましたが、基本的にはオフラインゲーム(他の人とネットで繋がらないゲーム)を行なってました。

ただ、私もゲーム好きだったため、様々なゲームが常に家にある状況ではありました。

私がやっているオンラインゲームに息子が興味を持ってみていることはありましたが、小学校低学年であったため、自分でやるまでには至りませんでした。


一つ目のターニングポイント
Switchとの出会い

息子が初めて本格的にオンラインゲームに触れ出したのが、任天堂Switchでした。その時に流行っていたスプラトゥーンというゲームに没頭していたのを記憶しています。

スプラトゥーンは4対4のチームバトルで、自分達のチームカラーのペンキで地面を埋めていき、より多くの陣地を獲得したチームが勝利する、陣取りゲームです。

スプラトゥーンはオンラインゲームであり、不特定多数の人と繋がる要素はあります。しかし、フォートナイトに比べると依存性が少なく、比較的安全なゲームだと感じます。

理由として、ゲームのコンセプトの違いです。フォートナイトが生き残りのザバイバルに対して、スプラトゥーンは4対4の陣取りバトルです。

余り違いがないように感じますが、運動会の競技で例えてみると、フォートナイトが1位を競い合う短距離走に対して、スプラトゥーンはみんなで協力して戦う、騎馬戦や玉入れに近いイメージだと思います。

騎馬戦や玉入れは競い合う要素だけではなく、協力し合う要素も重要で、個の力というより、チーム力が重要になってきます。

それに対してフォートナイトは基本的なコンセプトが生き残りとなるため、相手を個の力で脱落させないといけません。そのためより個の力がより重要になります。そのため、より人より強くなりたい欲求を掻き立てられます。

Switchで初めてオンラインゲームと出会った息子でしたが、それでも上手くゲームと付き合っていたと思います。

昔と比べて、現代の子供達はオンライン(ネットに繋がる事)が日常となっており、ほとんどの子供がゲームやYouTubeやその他のアプリなど、なんらかの形でオンラインに触れてます。

これはある意味仕方のない事です。子供に限らず、世の中の様々な場面でネットと接続されていて、人々の生活にオンラインが必要不可欠になっているからです。

昔はよくテレビの見過ぎと親に怒られたものですが、今は子供達に携帯の見過ぎ、たまにはテレビでも見なさいと注意する自分がいます。これも時代の変化でしょう。

話しを戻しますが、Switchと上手く付き合っていた息子でしたが、Switchでフォートナイトが出来ることを知った息子が私に『フォートナイトがやりたい』言ってきました。

その時はあまり深く考えず、ゲーム自体も無料でダウンロードできるため、言われるままにダウンロードして、ゲームが出来る環境を作ってあげました。

2つ目のターニングポイント
親自身がよくわかっていないゲームを流行りや友達もやってるからといって安易にやらせた事

その後になって、嫁から言われて気付いたことですが、元々フォートナイトの適正年齢は15歳以上からとなっており、小学生高学年がやるにはまだ早いゲームであったということです。

あくまで適切年齢ですので、絶対にさせてはいけないという事ではないとは思いますが、させるなら親の責任と親のゲームに対する、ある程度の知識は必要になってくると思います。

息子の年齢にそぐわない、よくわからないゲームを自由にさせる事は親の管理監督不足であり、とても危険な事なのです。

ただ、フォートナイトをプレイする事自体は悪い事ではなく、親と子供の相互理解の上で、決まりをつくり、その中で楽しむ事は問題ないと考えます。


3つ目のターニングポイント
身近な友達との繋がりに潜むリスクに気づけなかった事

フォートナイトはフレンド機能があり、ゲーム上でそのフレンドと繋がり、音声で喋りながらプレイする事ができます。

小学生だとフレンドはゲーム上で知り合った赤の他人よりは、同級生や同じ学校の子供達が多くなります。

知り合いがたくさん集まる事によって、ゲーム上にコミュニティーができ、その中で強い繋がりがうまれてきます。そしてフォートナイトというゲームを通じての仲間ができるのです。

その仲間は良い影響を与えるだけではなく、時には問題を起こす事もあります。例えば、ゲームの上手い、下手がゲーム上だけではなく、実生活にも影響を及ぼし、ゲームが上手い人が下手な人をからかったり、仲間外れにしたりと、ゲームが下手=駄目な人間というレッテルを貼られたりする事もあります。

そのため、上手くなって、見返したい、友達には負けたくないという強い感情が生まれてくるのです。

実際に息子は、1番仲の良かった、親友といえる同級生をフォートナイトでのプレイ中のトラブルにより喧嘩が絶えず、失いかける事態まで陥りました。

フォートナイトに潜む危険はもちろんありますが、みんながみんな悪い方向に行くわけではないし、ほとんどの人が上手く付き合って楽しんでいると思います。


では何故、息子はフォートナイト出会い感情のコントロールが難しくなるほどのゲーム依存に陥ってしまったのか、その中にはいくつかの要因がありました。その一つ一つをみていきます。

1、デバイスの独占

もともと、Switchでフォートナイトを行っていたときは、息子だけではなく姉と交代でプレイを行っていました。

また、姉がたまにはスプラトゥーンをやったり、息子もたまにはフォートナイト以外のゲームをしたりと、フォートナイトだけをしている訳ではありませんでした。

そのような中、ある日、Switchが故障してしまい、一時ゲームが出来なくなってしまった時期がありました。

時を同じくして、姉がスマートフォンを購入した為、姉は自然とゲームから距離を置くようになりました。

息子はゲームをしたい気持ちがありましたが、再度Switchを買うには、私は抵抗があった為、息子と話しあってPS4を購入しました。

PS4を何故購入したかというと、息子が調べたところ、フォートナイトがSwitchより、プレイしやすいという理由でした。

そして、Switchと比べて、PS4は子供達の興味を示すゲームが少ない為、PS4は息子のフォートナイト専用のゲーム機になりました。

そして、姉がゲームに全く興味を示さなくなった結果、息子はフォートナイト誰にも邪魔されず、ゲームをし放題の状況になってしまいました。

一見、特に問題のないように見えますが、いつでも、自分がやりたい時に誰にも邪魔されずにゲームができる状況は、ゲーム依存に陥るきっかけとなる要因になると言えます。

しかし、ただ、専用のデバイスを得ただけで、ゲーム依存になるのは極論すぎだと言えます。やはりゲーム依存になるには、他の様々な要素が加わって陥るものであり、息子を様々な要因が重なりゲーム依存へと陥っていきました。

2、実生活のストレス、上手くいかない友達付き合い

小学校高学年になると、勉強も難しくなり、宿題にかかる時間も増えていきます。そのためゲームをする時間が宿題に取られてしまいます。

また、習い事なども増えて、さらにゲームをする時間が少なくなってしまいます。

そのため、宿題や習い事に対して否定的な発言が多くなりました。

宿題や習い事があるから、ゲームができない、宿題や習い事がなければもっとゲームができるのに、といったネガティブな思考に陥っていきがちになります。

また、小学校高学年になると思春期から友達付き合いでの悩みや学校生活での悩みが多くなり、そのストレスの矛先をゲームで解消するという構図が出来上がっていきました。

最終的には、息子は、リアルな生活では上手くいかない事も、ゲームの世界で解消出来るから、リアルな生活も頑張れるといった、負のスパイラルに陥っていきました。

3、反抗期だから仕方ないと安易に考えること

小学校高学年になると、個人差はあると思いますが反抗期をむかえる子供が多くなります。

反抗期自体は生理的な現象であり、成長過程の一部でありますが、反抗期とゲーム依存は全く異なるものであり、それらを同じものとして捉えることはとても危険であると言えます。

ゲームで熱中し、上手くいかない時に、感情あらわに暴言を吐いている息子に対し、注意したら、急にキレてきたり、物にあたったり、暴れ出したりと手がつけられなくなった時に、反抗期だからある程度は仕方ないか、反抗期が終わったら、また変わってくれると私も思っていました。

しかし、それは本当に反抗期だからでしょうか?

息子は日常的に暴言やキレる事はあまりありません。学校にも毎日ちゃんと通い、休日一緒に遊びに出かけた時などは、楽しく遊べています。

しかし、フォートナイトをはじめた瞬間から人格が変わったように、暴言や自傷行為、自己否定をして、最終的には塞ぎ込むなど、手がつけられなくなりました。

これは反抗期だからでしょうか?

反抗期は成長過程でみられるホルモンバランスの変化が原因とされ、子供から大人に成長していくにあたり現れる自我の芽生えからくる反発を主とした身体反応だと言えます。

つまり、反発が主な要因であるため、暴言や塞ぎ込むことはあっても、自傷行為や自己否定が反抗期の特徴的は症状だとは言いきれません。

特に自己否定感が強くなる要因については、親が原因となり得ることが多いといえます。

子供に責めたてるように、なんで宿題できないの?なんでテストの点数が悪いの?なんでそんな簡単な事ができないのなど、親が言ってしまったら、子供は簡単にネガティブな思考へ陥るでしょう。

逆にたくさん褒めれば、ポジティブな思考になります。

子供は親や環境に簡単に染まり、一度染まると簡単には変えられないのです。

よって親は、子供の感情の変化や様々な発される症状を分析して、一様に反抗期で片付けるのではなく、子供に何が起きているのか、しっかり向き合い、理解することが重要なのです。

私は子供の反発や怒りに対して、怒ったり、押さえつけたり、たまには手が出たりと、1番してはいけない対応をしてしまいました。

一番寄り添い、理解してあげないといけない時期に、突き放す対応をしてしまった事によって、学校生活も上手くいかず、家庭でも上手くいかなくなった息子はゲームに救いを求めて、依存していくのは仕方のない事だったのです。

4、ゲームの出来ない日を無くしてしまったこと

これは4つ目のターニングポイントとにもなります。

ゲームやスマホなどのデバイスから離れる日も必要と感じ、PS4を購入時の約束として、週二回はゲームをしない日を定めて、それを守るなら購入すると約束しました。

そのため、多少不満を言う日もありましたが、ずっとその約束を守ってゲームをやっていました。

しかし、前述したように、年を重ねるにつれて、実生活でのストレス解消の手段がゲームになってしまった息子にとって、ゲームが出来ないことが何よりもツライことになっていきました。

そのため、週二回のゲームができない日に対して、不満が強くなり、徐々に約束が守れなくなって、気が付いたら、勝手にゲームをはじめたりするようになりました。

息子に注意すると、『周りの友達は毎日ゲームをしているのに、なんで自分だけできないの』と言い、聞く耳を持たず、ゲームが出来ない日があるのは、意味がわからないといった反発をしてきました。

フォートナイトは人気のゲームのため、ゲーム内にログインすれば、かなり高い確率で、自分のフレンドがプレイしています。そのため、いつ、いかなる時もフレンドとプレイする事が出来ます。

また、学校などで、フォートナイト仲間から、『今日家に帰ったら一緒にフォートナイトやろう』などと約束する事も多く、それがゲームを禁止している日であったとしても、『約束したからお願いやらせて』と懇願してきます。

そのため、渋々やらせてしまう事が多くなりました。

そうなると、徐々にエスカレートしていき、結局は週二回のできないの日を無くしてしまいました。

最終的には毎日ゲームが出来る状態になってしまったのです。

今思えば、最初に約束したゲームの出来ない日を作った約束をどんな形であれ、残すべきでした。

親がルールを変えてしまえば、子供は自分の都合の良い方へルールを変えれると知恵をつけて、自分の都合の良い条件へと、どんどん変えていこうとします。

親子で最初に決めた、大切な約束は、どんな形であれ、変えるべきではありません。時には譲歩も必要であると思いますが、決してルールは変えてはいけないと思います。

譲歩として、お手伝いやテストなど、他の分野で頑張ったら、ご褒美として、ゲームが出来ない日に限定的にゲームをやらせてあげるなど、頑張った対価としての譲歩などが挙げられると思います。


まとめると

自分だけの専用のゲーム機が、毎日好きな時間に、誰にも邪魔されずに出来る環境にあった。

学校、勉強のストレスや友達関係のストレスから解消する唯一方法がゲームであった為、のめり込むようにゲームを行った。

息子にとって唯一の救いであるゲームで上手くいかないことがあれば、感情剥き出しに暴言を吐き、自傷行為や塞ぎ込んでしまう。

それを親は反抗期と解釈し、いつかは良くなると信じて、具体的な行動を示さなかった。

それらの結果、息子はゲーム依存により、感情のコントロールが難しくなる状態になっていき、抑うつ状態とも言える症状に陥っていきました。

では実際にどのような症状が出ていたかというと

1、暴言
死ね、カス、殺すなど、凄まじい内容の暴言を平気で言うようになりました。

2、感情剥き出しに泣き叫ぶ
ゲームでやられてしまうと、大声で泣き叫び、床に転がり、手足で床をどんどんとたたきます。

3、物にあたる
上手くいかないと、コントローラを叩きつけたり、ヘッドホンを投げたりします。近くにある机や椅子を蹴飛ばしたりドアを叩いたりすることもありました。

4、自傷行為
ゲームで上手くいかないときなど感情を剥き出しにしている息子に対して、やめなさいと怒ると、自分の頭や顔を叩いたり、手が痛くなるまでテーブルを何度も叩いたりしました。

5、自己否定
最終的には、自分なんていない方がいい、生まれてこなければよかった、引きこもりになる、自分は最低の人間だ、などの発言をしたあと、泣きながら、塞ぎ込んでしまう。


6、ゲーム中心の生活
家に帰ると基本的にゲームをずっとしている為、宿題、ご飯やお風呂なども、こちらから促さない限りしません。しかも促せば、怒り、ゲームを中断することに強い反発をします。その結果、ゲームから一時も離れられなくなり、最終的にはトイレに行くことすら、促さないと出来なくなりました。

7、フォートナイトをやめると症状がなくなる
こちらが促しなんとかフォートナイトをやめさせると、その後は比較的に上記の症状がおさまり、いつもの明るく、素直な息子に戻ります。


そのため、素直で明るい息子を取り戻すためには、どうしてもフォートナイトを辞めさせる事が必要だと強く思うようになりました。


では実際にどのような取り組みをおこなったかを示していきます。


1、息子を理解する

息子の置かれている状況を出来るだけ客観的に理解する努力を行いました。

息子は実際、学校でも上手くいっておらず、クラスの一部の子にいじめられていました。学校でも1人でいる事が多く、昼休みも教室に1人でぽつんとしている事がわかりました。

そして、唯一の親友ともフォートナイトが原因で喧嘩が絶えなくなりました。

息子は常に寂しい思いをしていて、それを受け止めてくれる人がおらず、唯一の救いがフォートナイトになってしまっていったのです。

2、息子と話し合い、理解を示す
息子のことを理解した上で、息子と話し合いました。心配している事や息子が寂しい思いをしていたであろう事など、色々話しました。

そして息子に何かあったら、いつでも相談して欲しいと話しました。

3、極力怒らない
今までは、基本怒っていました。ゲームをしすぎる事や暴れたり、暴言を吐いたら、頭ごなしに怒りました。無理やり謝らせたりもしました。

しかし、怒れば怒る程、状況は悪化していきました。そのため、怒ることは、本当に最終手段と決めて、極力怒らない事にしました。

怒るのは、怒らないより、数倍簡単です。なぜなら子供を怒るのは、自分のアイデンティティの押し付けであり、自分の言う通りにしたいという欲求からおこる行動だからです。

逆に怒らない事は、相手の立場に立ち、相手のアイデンティティを尊重する行為だからです。だからこそ怒らない事は、難しいがとても重要だと気付いたのです。

怒りを怒りで返すのではなく、何故息子は怒っていて、親である自分達に何を求めているのか考え、怒っている息子が一番投げかけて欲しい一言を言う努力をしていきました。

その結果、息子を怒らなくなってから、目に見えるように、息子も怒らなくなりました。これは紛れもない事実であります。

4、スキンシップをとる
小学校高学年となると、スキンシップに抵抗を示すようになります。しかし、スキンシップをしたくない訳では無いと思います。

そのため、息子が嫌がっても、出来るだけスキンシップをとるようにしました。

隣に座ったり、背中を摩ったり、夜寝るときには、一緒に寝たりと、さりげないけど、積極的なスキンシップを意識的にとるようにしました。

その結果、最近は家族で、街に買い物とかに行く時など、息子から手を繋いでくるようになりました。

スキンシップは家族の距離を近くする効果があります。言葉では伝えられない色んな事も、肌を通じて感じ取る事ができるようになるのが、スキンシップだと思います。

5、フォートナイトから距離をとらせる
これが、最も重要で難しい事ですが、上記に述べた取り組みを行なっていった結果、息子との絆ができ、信頼関係の修復をする事が出来ました。

そして、息子を心配していて、息子のためにフォートナイトから距離を置いて欲しいとちゃんとお願いをしました。

その結果、息子は自らの意思でフォートナイトを一旦やめる事決意してくれました。

ここで重要な事は、一旦やめる事です。

あれだけ好きだった、フォートナイトを、急に明日から全て無しにして、やめるのはかなりの抵抗があります。

そのため、一旦辞めてみようと話し合って決めました。そのため、ゲームも消さずに残しており、YouTubeでフォートナイトの動画等を見る事に対しても、口を挟んだりする事は無く、自由にさせました。

そして、フォートナイトを辞めれている事を、凄く凄く褒めました。

褒める事で、自らの意思で辞めれている事を自覚させれるようにしていきました。

後は、フォートナイトに変わるゲームを息子と探しに行きました。

今まで、フォートナイト一つであった選択肢を、他のゲームにも興味を持たせて、フォートナイトへの依存度を下げる取り組みをしました。

その時に注意した事が、一人でも出来るゲーム、すなわちオフラインゲームに興味を持たせる働きかけをする事でした。

息子が、よくYouTubeでマインクラフトの動画を見ているのを知っていたため、マインクラフトを進めたところ、やりたいと言ってきました。

そのためすぐにマインクラフトを買いました。

しかし、1週間もしないうちに飽きてしまったため、今度は息子が好きなドラゴンボールのゲームや昔自分がしていた、モンスターハンターなど息子が興味を示したゲームは出来るだけ買ってあげました。

ゲームを色々と購入するのは、金銭的にも抵抗がありましたが、すぐに、飽きてもいいように、昔の古いソフトを中心に上手く薦める事により、結構安価に購入する事ができました。

上記の3本のソフトで合計5000円くらいで済ませる事が出来たので、金銭的にそんなに余裕がなくても、何とかなるレベルの出費だと思います。

そうやって、徐々に興味を広げて、少しずつフォートナイトへの熱を冷ましていく事が出来ました。

6、あえてフォートナイトの話をする
フォートナイトを一旦やめて、上手くいっていたとしても、それはもしかしたら表面上上手くいっているだけで、本当の心の内を違うかも知れないという事です。

親を悲しませたくないから、あえて平気を装い、我慢している可能性もあるのです。

いきなりフォートナイトをやめると、学校の友達から色々な事を言われますし、またやろうと必ず誘われます。

しかし、そんな息子に気がつかず、あえて話題を遠ざけてしまう事によって、逆に息子を追い詰める事になるのです。

そのため、敢えて、親から話題を出して、今の気持ちを引き出す事が重要です。

もし、苦しい胸の内があれば、一緒に共有して、解決出来る道を探す事が重要です。

やめれた事がゴールではなく、やめれた事がスタートなのです。

その事を親が理解出来なければ、子供はまた必ず、フォートナイトはじめると思います。

最後に

フォートナイトは楽しいゲームだからこそ、世界中で人気もあります。しかし、世界基準のゲームであるからこそ、特別、日本人の価値観に合わせたゲーム作りを行っていない可能性が高いのです。

そのようなリスクに対して、親が安易に判断して、子供にゲームをさせる事はとても危険な事だと痛い程痛感させられました。

子供とは、今こんな話をしています。『僕は、今はまだ9歳だから、もう少しお兄ちゃんになったら、またフォートナイトをはじめるね、多分12歳くらいになってからまた、はじめると思う』

そして私は『その時は今より、お兄ちゃんになっているはずだから、お兄ちゃんの○○君が一生懸命に考えて、やっても大丈夫だと判断出来たら、その時はまたはじめようか』と答えました。

一度、強く記憶してしまった事は、0には出来ません。なので、その記憶をいい思い出に昇華するしかありません。あの時は大変だったねと笑い話にできるように、今から頑張って行くしかないのです。

今でもいつ息子がまたフォートナイトをやりたいと言ってくるかも知れないと常に考えています。

もし、その時が来たら、また息子と話し合い、お互いが納得できる答えを導き出すしかありません。

そうやって、本当に息子が心の底から笑顔で、楽しんでフォートナイトができる日が来たらその日がゴールなのでは、と私は思っています。


そんな日が来る事を切に願いながら終わりにさせていただきます。

長文で読みにくい場面やわかりにくいいい回しがたくさんあったと思いますが、最後まで読んでいただき、本当に感謝です。この記事をきっかけに一人でも多くのなやめる親が少なくなればと願い、終わりさせていただきます。

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