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2月に読んだ本 (備忘録)

2月に入ってから9冊も読めた。
積読が40冊から31冊に減ったので、また9冊買い足していいことにする。読んだから買っていいという言い訳をいつもしてしまう。

今月は1冊読む度に、少し短いけど感想を手帳に書き溜めていたのでそれを見ながら今月の読書の振り返りをしようと思う。


食っちゃ寝て書いて/小野寺史宜

作家の横尾成吾と、担当編集の井草菜種の2人のお話。

読んでみると、2週目が読みたくなった。

ところどころ自分に刺さるというか、この言葉を持って過ごしていきたいなあと思うフレーズがあった。

「無駄に想像しない。無駄に休まない。無駄に求めない。無駄に守らない。」
「文字だけで世界を築ける」

まだ温かい鍋を抱いておやすみ/彩瀬まる

短編集。ごはんの話っぽいから、きっと暖かくてやわらかいお話なんだろうと思い購入。暖かくて、だけど寂しさもあるお話だった。心がぎゅっとなる。

どの話も面白かったけど、特に気に入ったのは
「ポタージュスープの海を越えて」
「シュークリームタワーで待ち合わせ」
「大きな鍋の歌」
の3作。

ポタージュの夢の話が、現実でありそうでない感じ。うまく言葉にできないけどとても好きだった。

シュークリームと大きな鍋は、人が死んでしまう、死にそうな雰囲気があってヒリヒリした。だけど、人の温かさを感じる。

読んだ後にタイトルを見ると、なるほどなあと思う。

寂しい夜はペンを持て/古賀史健

Instagramでこの本を知り、表紙の絵が素敵で購入。中にも絵がたくさん描かれていて、ページをめくるのがワクワクした。

主におじさん(ヤドカリ)とタコジロー(たこ)の2人の会話の話し言葉で進んでいくから、読みやすかった。

もしこの本と自分が思春期だった頃に出会えていたなら、どれほど良かったか。

"スローモーションのカメラで世界を眺めて、スローモーションのビデオで「あの時」を再現する"という1文を読んで、私が書きたかった文章の書き方を一瞬で解決できた気分になった。

本の背骨は最後に残る/斜線堂有紀

短編集。ダークファンタジーみたいな感じかな。
痛くて、血の匂いがするけどどれも愛だった。

お気に入りは、
「痛妃婚姻譚」
「本の背骨は最初に形成る」
の2作。

こんなことが出来るのになぜ現代にあるこれができないんだ…?と思いながらも飲み込まれるように読み進めた。

のめり込みすぎて、だんだん息苦しくなってしまい途中休憩を挟みつつ読んだ。

ゴールデンタイムの消費期限/斜線堂有紀

私はいつも何者かになりたくて本を読み文章を書いているけど、私みたいな人間は山ほど存在していて、何者にもなれないんだろうな。何者かになれるような人間は寝食を放棄しても、それに打ち込んでいるんだろう。

天才と呼ばれていた人間が集められて、才能を取り戻そうとする話。

私は人名を覚えるのが苦手なので、長編は一気に読んだ方がいいことに気づいた。

#ハッシュタグストーリー /麻布競馬場 柿原朋哉 カツセマサヒコ 木爾チレン

短編集。サイン本だったのでとりあえず購入。
今どきっぽい感じ。

「ファインダー越しの私の世界」がお気に入り。
サブカルぶって一眼レフを買ったのは私もだし、なんなら登場したカメラと同じシリーズのものと同じシリーズのものを使っていた。わかるよ。インターネットでよく見かける"エモ"に憧れて黒歴史作っちゃうよね。私もだよ。

以前YouTuberをやっていた方が1作書かれていて、私はその方の動画を毎回楽しみにしていた視聴者の1人だったんだけど、読み始めた時はその人の顔がチラついて仕方がなかった。だけど読み進めていくうちにのめり込んでしまってスルスル読めた。

たった40分で誰でも必ず小説が書ける超ショートショート講座/田丸雅智

実際にこの本に書かれているテンプレートを使用して少し書いてみた。楽しいので、これをちゃんと物語にしてnoteに投稿する予定。

君の地球が平になりますように/斜線堂有紀

短編集。現代っぽい感じ。
大好きな斜線堂先生の短編集。これもまた愛でできていた。

「愛じゃないならこれは何」という短編集で出てきたものがこちらの作品でも登場。斜線堂先生の作品ではこういったことが多くある気がする。どのキャラクターもみんな同じ世界に生きている。


活字はこんな感じ。
1冊イラスト集?漫画?を読んだのでそれを入れて、9冊。
なぜかタリーズコーヒーにハマって、ほぼ毎日行ってたおかげかも。


以前はエッセイばかり読んでいたけど、最近はエッセイより物語をたくさん読みたい。
読書で現実逃避をしている。SFやファンタジーも気になってきてるので、面白そうな作品を探し中。ハリーポッター読んでみようかな。

何かおすすめがあったら教えてください。
今日はここまで。またね。

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