ぼくたちはみんな「バカ」を隠して生きていく。
一歩踏み出す勇気をもたないと。
頭で考えていても何も始まらない。はやく動きだしたほうがいい。
たぶんこういうことって、みんなわかってる。いや、絶対みんなわかってる。それでも行動できない。一歩を踏み出せない。
それはなぜなのか?
きっとみんな、バカがばれるのがこわいのだ。
何か行動を起こして失敗する。そのときの自分の姿は「わたしって実はこんなにバカなんです」とまわりにさらす行為に他ならない。みんなそれを何よりも恐れている。だから行動できない。
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実際ぼくだってそうだ。
まわりからすごいやつだと思われたい。かっこいいと思われたい。認められたい。そういうことをどうしても考えてしまう瞬間がよくある。
その結果自分を大きくみせようとする。弱い自分をかくす。かしこい自分であろうとしてしまう。
だれかをみかたにつけるためには、すごい自分であらなくてはいけないと勘違いしていた。
でもそれはちがう。むしろ人を遠ざけてしまう。愛される人はバカな自分をさらけだしている人だ。
だってそういうのが人間味だから。ぼくたちはそういうやつに共感を抱く。ほんとはみんなバカなのだ。みんな自分がバカなことを知っていて、それを隠したいのだ。
ぼくたちは歳をとるたび、学習能力と同時によけいなものをまとっていく。1番よけいなものはプライドだ。こいつのせいで、どれだけチャンスを逃してしまっていることか。ほんとにもったいない。
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ぼくは比較的、あたまの良いやつらがまわりにいる環境で育った。みんな優秀でとてもあたまが良い。まわりからも「かしこい!」と思われてきた人たち。世の中やビジネスに対する考察や分析はとてもすばらしい。いつも感心する。
それでもなぜか行動を起こさない。
彼らはいつも「できない理由とやらない理由を」論理的に説明してくれる。
高学歴というプライドと、有名企業というプライドを武装した彼らは、「わたしって実はこんなにバカなんです」を絶対に認めたくはない。
優秀なやつらだからこそ、もったいないなぁと思う。
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バカを出す勇気をもとう。1番やりたいことをやろう。
みんな臆病で、みんなビビりなんや。例外なくみんな。
それがわかればバカな自分を愛せるはずや。
確かにまわりからバカにされたり、からかわれたりすることはこころが痛むことかもしれない。
それでもその代償に、もっと大きな自由をぼくたちは手にすることができるんだ。
基本的に記事は喫茶店で書きます。その時のコーヒー代としてありがたく頂戴いたします。