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EV覇権 欧州の野望(日経ビジネス2021.08.02)

毎週会社のみんなとワンテーマについて考えるブレスト。
今回のテーマは「電気自動車(EV)」のお話。

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欧州ではこれからガソリン車に対する規制が厳しくなっていきます。2035年に販売できる新車は「排ガスゼロ車」のみという規制。また、車を構成する材料に関しても、それを作るのに使うCO2も厳しく取り締まるようです。
これらの規制を受けて、欧州の自動車メーカーはEVシフトを加速させています。20年にはEVとプラグインハイブリッド車の販売台数が前年比2.4倍。その流れは今後も続くだろうと見られています。
しかしながら記事では、本当にEV化は進むのか?という疑問も呈しています。理由は、EVはガソリン車に比べてコストが高い。特に電池を作るのに金がたくさんかかるようで、そのあたりを今後どうやってコストダウンするのかが大きな課題みたいです。あと充電インフラですね。公共のインフラが増えない限り、EVシフトは難しいだろうと。

まぁでも流れが脱炭素なので、間違いなくEV化は進むでしょう。
僕がここで得た教訓は2つ。
1つは、「ルールを作れる者が一番強い」。今回のEV化は欧州の政治的な部分が大きく、そのルールを作ったからEVに流れざるを得ないんですよね。脱炭素なんて知ったこっちゃねぇ、ということであれば、間違いなくガソリン車が売れ続けるだろうし、コストがかかって面倒なEVになんてシフトする必要がないんです。でもルールができちゃった以上、それに合わせるしかない。これって、どの世界でも言えることですよね。なんで政治家になりたがるのかって、ルールを作れるからなんですよね。なんで政治家にすり寄るのかって、ルールを作れるから。あるいは、ルール変更の情報を事前に知ることで、自社に有利な手を打てるから。僕は悲しいかな、そういう政治的な動きが本当に苦手なので、そういう波には乗りにくいんですけど、実はこれは結構大事だったりする。昔、県庁にばっかり営業する人がいて、その人、ただ県庁に毎日行ってるだけで、なんだかんだ仕事を取ってくるんですよね。やたら情報に詳しいし。その恩恵に預かっていた部分もあるけど笑。そういう政治力って自分に足りないので、そういうのが得意な人、うちの会社に来てほしいです笑。
政治に限らず、会社の社長がなんで偉そうなのかって、ルール作れるんですよね。会社をやってて思うけど、ある種の世界というか、国というか、小さいながらもそういう統制できるコミュニティなんですよね。会社の社長が言ったルールって絶対なところがあって、だから社長の作ったゲームの中では社長が一番強いんです。でもこれってもっと細分化していけば、自分が作ったルールの中でやれる何かを作ったやつの勝ちなんですよね。ビジネスで言えば、仕組みの部分。うちの会社の商品がほしければ、これに従え、みたいな。もちろん、商品に魅力がないとダメなんだけど、それさえあればルール化して、相手を従わせることができるんでよね。あ、でもそういう意味で言えば結局「魅力」があるやつの勝ちなのか。モテる男や女もそうですもんね。あの人が素敵だから、その人のいう事聞いちゃうみたいな。だから結論はルールが作れるやつが一番強いじゃなくて、魅力のあるやつが一番強い、ですな笑。結論変わったわ笑
もう一つの教訓は「電気最強」。いまの時代でもそうですけど、電気なくして生きていけない世の中にますますなっていくってことですね。EVなんて電気の塊ですから。そのうち人間も電気で動き出すんじゃないかって気がしますよね。まぁ現にスマホに支配されていますから、ある意味では電気に支配されてますよね。そうなってくると、電気を生み出すことのできる人が一番強いのかってなるのかなと。たぶん研究はされているんだと思うけど、小さな動力で大きな電力を得ることができたら、超画期的ですよね。日本は脱炭素になったら、電力全然足りなくなると思うんです。自然エネルギーの取りにくい国なので、結局原子力とか核融合とかに頼らないとやっていけないはず。そんな中で、例えば頭にプロペラみたいなのを付けてるだけでスマホの充電くらい余裕で出来ちゃう装置ができたら、かなり売れるんじゃないかな〜(いや、売れねぇか)。でもあらゆるエネルギーが電気に変わる仕組みができたら、それこそクリーンエネルギーでもあるから、なんかできそうな気もしないでもないよねぇ〜。こうして僕がタイピングしているのも、PCの充電に役立ったりさ。

最後に、全然話変わるんだけど、最近「流れ」を意識するようにしていて。このEV化の流れも一つの流れですよね。地球温暖化のせいで脱炭素が世界中で叫ばれだしていて、その流れが起こっていて、確実にそっちのほうに流れていくんです。そうしたら、そっちの流れに身をおいたやつが勝つんですよね。当たり前だけど。じゃあ、いま自分たちに起こっている流れってなんだろうって考えるんです。
僕の読みはというと。自分は「謎解きゲーム」の制作会社をやっているんだけど、いまコロナになって、密にならずに楽しめるイベントということで、謎解きゲームが注目されてきています。実際うちの会社の売上も伸びていて、たぶんこの流れは続くと見ている。そしてコロナはなくならないにしても、あけていく流れになるはず。そうすると、いま死んでいたエンタメ市場が盛り上がりを見せ始め、ちょっとしたバブルが起きると思う。だから3年〜4年くらいはエンタメ市場は伸びていって、かなり好景気になると思う。その後は、おそらく少し停滞する。ライバルが増えるのと、市場の盛り上がりが当たり前になるので(というかコロナ前に戻るイメージ)。そういう流れだと見ています。そこから先は知らないけど笑。だからうちの会社としては、その停滞するであろう4,5年後を見据えて、今打てる手を打ちたいなと思っています。制作力を強化、営業を強化して取引先を増やす。その地力みたいなものを競合よりも強くしていって、ピークが過ぎた時により選ばれる会社になりたいなと。そのために今、いろいろ頑張っています。

この「読みの力」ですが、僕に読みの力があるかどうかは置いておいて、自分自身10年間経営をしていて、確実に読みの力がついてきたなと思います。なんか予測できるようになってきたんです。あっているのか間違っているのかはともかく、10年前とかは、空想はできるけど、予測に至っていなかった。いまは昔よりは精度高く予測できるようになった。それは10年間経営を勉強したりやったりしてきたのもあるんだけど、僕はこの2年位の毎週ブレストをやって、社会経済の本を読んで知識をつけたことでついたんじゃないかと思っている。本当にブレストのおかげで見えないものが見えるようになってきた。だから改めて、ブレストに付き合ってくれている社員に感謝したいし、この良さを社員にも実感してほしいなと思っております。ブレストは1,2回やっただけじゃ何も力はつかないけど、100回くらいやると、なんか少しずつ身についてきたかなぁと思えるようになります。まずはたくさんこなすこと。これもまた最近思う、とても大事なことだなと。

全然関係ない話になったけど、でも「流れ」は意識して損はないので、これからも「流れ」と「読み」を大事にしていきたいと思います。

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